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地域コミュニティを考える

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ウィズコロナ町内会・自治会は子ども・子育て世代向けの活動から

ウィズコロナ町内会・自治会は子ども・子育て世代向けの活動から

 少子高齢化社会の中、一人暮らしの高齢者の孤独死などが社会問題となり、町内会・自治会では高齢者の交流や高齢者の見守りなど高齢者のための活動をおこなってきた。
 同時に気がつくと町内会・自治会を運営しているのは高齢者、活動も高齢者向けのものが多くなっている。
 そして、町内会・自治会の活動や行事を年間カレンダーにしてみると子どもや子育て世代向けの活動や行事がほとんどないといった町内会・自治会も少

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高齢者による高齢者のための町内会・自治会になっているのでは?

高齢者による高齢者のための町内会・自治会になっているのでは?

この数年、地域コミュニティ活性化、特に町内会・自治会の活性化について講演させてもらう機会が増えた。参加者は、町内会・自治会の関係者が圧倒的に多く、年齢層は高い。
講演後、参加者の方々とワークショップを行い、それぞれの町内会・自治会の現状や課題を出し合いその解決方法を一緒に考えている。ワークショップで出される町内会・自治会の現状を聞いていると、強く思うことがある。

町内会・自治会が「高齢者による高

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全国の町内会課題・担い手不足の要因

全国の町内会課題・担い手不足の要因

地域コミュニティの中心的役割を担ってきた全国の町内会・自治会は担い手不足になっている。
担い手不足の要因を全国の町内会・自治会の方々と行ってきたワークショップなどから整理してみた。

町内会・自治会の担い手不足の要因は、大きく社会的要因と町内会・自治会の運営面での要因が考えられる。社会的要因は、「高齢化」と「ライフスタイルの変化」がある。
「高齢化」は、高齢化に伴う役員の引退と交代要員の不足につな

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町内会・自治会の担い手不足のヒント1

町内会・自治会の担い手不足のヒント1

 この数年間で札幌や仙台、函館、千歳など北海道内外の自治体で1000を超える町内会・自治会の人たちと会い、ワークショップなどを行ってきた。そこで必ず上がる共通の課題は「担い手不足」。高齢化社会の進展によって地域での高齢者の見守りの必要性が高まっていたり、地域での災害対応の重要性が言われ地域コミュニティで対応すべき課題が増えている一方で、コミュニティの中心的組織である町内会・自治会では役員の担い手不

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地域コミュニティ活動の貨幣価値②

地域コミュニティ活動の貨幣価値②

町内会の活動に意義はあるのか。そんなことをよく質問される。

私が関わってきた住宅地の開発では、町内会などのコミュニティ組織をつくる。町内会など地域コミュニティが地域の価値を高める。すなわち不動産価値につながるからだ。

そこで、まちづくりや環境評価などで、その効果を貨幣換算できない時に使う「ヘッドニック法」をヒントに、町内会などが行う地域コミィニティ活動の価値を考えてみた。

町内会など地域コミ

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アフターコロナと地域コミュニティの「居場所」

アフターコロナと地域コミュニティの「居場所」

アフターコロナで働き方も含めて変わる中、求められるのは地域コミュニティでの「居場所」をつくることかもしれない。歴史が教えてくれる居場所の大切さ。

アフターコロナは自宅や地域で過ごす時間が増え、地域コミュニティが大切になる。その時求められるものは何か?

会社や学校、塾に変わる「居場所」ではないか。

テレワークを始めた若い人たちからは、1日中自宅に一人でいると人と話す機会が減り、雑談をすることな

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アフターコロナの地域コミュニティ

アフターコロナによって地域コミュニティに求めるもれるものが変わるのではないか。地域コミュニティの重要性が増すように思う。

コロナウィルスの影響により、社会が大きく変わろうとしている。会社と自宅の往復と言った暮らしから、テレワークなど自宅を中心とした働き方が広がる。会社組織に属することなく自分のスキルを活かしてフリーで仕事をする人も増えるだろう。加えて当面は、不特定多数の人が集まる場所や機会を避け

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