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~今後ゼネラリストが求められる理由~

VUCAの時代だからです。
変動性が高く、不確実で複雑。
しかも曖昧性の時代。

現代では、ある問題や課題がコロコロ変わることがあります。
それがいつ起こるか予測が難しい。
一つの傾向から飛び火して複数の問題に発展することもあります。
そして、答えは一つとは限らない。

つまり、いろいろな可能性を追っていかないと解決策にはたどり着かないかもしれないんですね。
だから、マネジメントに関しては特定分野の知識だけでなく、お困りごとを解決する姿勢がどうしても必要になります。

ここに、危機意識を持たざるを得ないもう一つの要素があります。
AIの進化です。
定型業務を中心に、人間以外でできる仕事がさらに増えてきます。
思考力の部分にも大きな影響がでることは否めません。
AIが思考力に侵食してくると、それに頼るようになる。ラクだから「……」

実は、ここに大きな落とし穴があります。
人の代わりにAIが考えてくれれば、雇用主が変わるという珍現象が起きるかもしれません。
リーダーシップはどちらにあるのか?!ということです。

AIが、機能だけでなく国民をも囲い込もうとしている事実には怖いものがあります。

例にだせば、社労士の書類申請代行。
国のe-Govシステムは、今後もっと使い勝手がよくなるでしょう。
そうなれば企業が自前でできるので、社労士が不要ということにもなりかねない。

また、労働法の遵守ばかりを盾にとって企業に押しつけてもお困りごとの解決にはならないんですよ。
顧客が求めているのは、人材の採用や定着、育成。
働きやすい環境を整えるための労務管理であって、そのためには人の事と連動させないと根本的な解決には至らない。

人事と連携するということは組織の生産性に関わること。
生産性があがったかどうかを示すのは経営数字。
従って、数値も読み取れないと基準がわからないですね。

労務+人事+経営数字でワンセットと捉えてみるのはどうでしょうか。
新しいタイプの社労士の誕生です。

税理士の場合をみてみましょう。
決算や試算表から理解できるのは過去会計。
税務申告を含めクラウド会計が主流の今、そこにどのような存在意味を見いだせるか。
事業主が求めているのは「これからどうするか?」
そのためには利益がどう動くか、おカネの流れはどうなっているか。
ここを知りたいはず。

実際に役立つのは、会計の仕組みを過去から未来へシフトしたとき。
こうすることで、目標を達成する途上でのプロセスを丁寧に追っていくことができます。
その際に、数字を達成するためにはアクションプランが付随します。
戦略と戦術のモニタリング。
その前にあるのは経営計画。
ということは、

経営計画策定+実行支援+キャッシュフロー経営
これも従来とは異なるタイプの税理士でしょう。

いかがでしょうか。
社労士と税理士の例で考えてみましたが、専門職に共通することと捉えてみると、観る景色が変わります。
知識労働者=何らかの専門をもつ人

かつてはなかった所に道を切り開いていく。

専門外だから関係ないでしょうか。
そこまでやる必要はないでしょうか。
経営者の本質的なニーズに応えるにはどうしたらいいでしょうか。

以前とは違い、自分の専門内の知識を駆使するだけでは満足してもらえない時代。
とすれば、専門外の勉強もして身につけていかなければならないことになります。

かといって、まったく関係のないものに手をだすわけでないです。
専門の中心と周辺の組み合わせです。
ここを広げることができればゼネラリストに近づいていきます。
また、それが求められているのだと思います。



最期までお読みいただき有難うございます! これからも【人としてのあり方とやり方としての戦略】に特化して情報発信していきます。 記事内容向上のためにも感想等をいただければ嬉しいです!