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本のキロク vol.2 : あした死ぬかもよ?


年末に向けて、本の整理をして、お世話になった本たちを近くの古本屋さんへ持って行った。もう今年は本を買うのは辞めようと決めていたのに(なんせ10冊以上の待機組がいるから‥)また手に取っていた。とあるYouTuberの方がQ&Aのコーナーで紹介していた、ひすいこたろうさんの【あした死ぬかもよ?】



わたしは人生の大半を迷っているし、考えている。光のない真っ暗なトンネルを彷徨っているようなどん底な時もあれば、いくつかある光の中でどれを大きくしていこう?と希望に溢れている時もある。今はどちらかというと後者。希望と表現すれば明るく聞こえるかもしれないけど、実際そんなことはなくて、希望の裏には絶望があり、絶望に呑まれそうになることもしばしば。


この本の初版は2012年で8年前。この時期はどん底で、こういった本を読み漁っていた。だからこの本の存在ももちろん知っていた。けど、この時読まなかった意味は今のためだったんだなと感じた。


読み終わった後の一言。


わたしまだ死ねない~~~!!!あした死んだら後悔しか残らない‥‥‥



いつ死んでも後悔ってなにかしら残るんだろうなぁ‥と考えたことがあるんだけど、90%の人が「もっと冒険しておけばよかった」と後悔しているんだそう。これを今知ってしまったら、言われたとおりに最期後悔したくないなぁと思う。

冒頭に【どういうわけか、人は、「自分だけは死なない」と思っている】と書いてあって、わたしもだ。って思った。人生がはじまった瞬間に決まったことは必ず終わりが来るということ。人はいつか死ぬ。いのちに永遠はない。それはいつどんな時だって唯一揺るぎない未来であり今の話。なのに、わたしは不確かな不安にばかり目を向けて、必ず来るであろう死は信じずに、生きてしまってるなぁ‥と改めて生きるということを考えさせられた。


人はいつか死ぬ。このいのちには期限がある。


それがあしたかもしれないし、1年後かもしれないし、10年後?30年後?
100年人生と言われる時代に生きているけど、わたし自身はそんなに長くは生きないかもしれない。

今までもずいぶん好き勝手に生きてきたけど、自分がわからなくなってしまった時期がほとんどだからもっと自分を生きて、最期まで自分の人生に責任を持って全うしていきたいなと思った。

本を読んだ直後に思ったことが持続することは多くなくて、まだ同じようなことを伝えてくれる本や人に出会って、思い直して‥なんてことはよくあるんだけど、今の感覚はしっかり刻んで、のこりの人生歩いて行こう。

だからと言って、きっと人よりスローペースでマイペースに生きていくことは変わらないと思うけど、死ぬんだよ。ってことはこころに常備しておく。きっとこれだけで選択が変わってくるはずだから。

「明日やろうは馬鹿野郎」ということばがあるけど、意味がはっきりくっきりした。なにかと明日に持ち越しがちだけど、不確かな明日に想いを馳せるのは今日でおわりにしようと思う。

自分はどう在りたいのか?だれと過ごしたいのか?やり遂げたいことは?わたしにとってのしあわせは?死ぬときなにを想いたいんだろう‥?

答えはとてもシンプルなんだけど、このシンプルに辿りつくまでにやらなければならないことがたくさんある。しっかり生きてこそ、シンプルな答えは得られるんだと思う。がんばらねば、ほどほどにね。


絶賛”生きる道”について考えているわたしへ、過去のわたしが送ったんだろうとさえ思うほど、ベストタイミングだった。8年前の自分より今の自分の方が確実に響く内容だったと思う。


わたしの父はよく言ってる、「明日死ぬかもしれないからおいしいもの食べよう」と。わたしの妹はよく言ってる、「明日死んでもいいように今日を生きてる、だからいつに戻りたいみたいなのは一切ない」と。

このふたりはいい意味でとても野性的で本能のままに生きてる。大変な姿もたくさん見てるけど、なんだかいつも楽しそうなんだ。そんなふたりからはを感じる。母は、生きることに執着してないような軽さが感じられるから、それもいいなと思う。家族にお手本(?)がこんなに揃ってるなんて‥それも今気づくという視野の狭さ。30年以上ずっとお手本が近くにいたというのに、なぜわたしは‥。後悔が押し寄せてきているけど、今がタイミングなんだなと言い聞かせて、人生の駒を進めていこうと思う。


さて、今日はこのあと韓国語の勉強を再開。
ひとつの夢が叶うまでは絶対に死ねないから、未来の準備をしながら今を過ごす。みなさんも素敵な金曜日を!




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