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032  蓮餐廳

レンコン好きに教えたい。

【お勧めシーン】 2〜3人以上での食事と飲み
【こんな人に】 武漢料理に興味、レンコン好き、辛いもの苦手、地元人気重視、静かな店希望

長く中国にいると中国各地の料理の特徴がわかってくるけど、行くまで、というか行ってもよくわからなかったのが江西省と湖北省。
が、湖北省の武漢は4月に行き、熱干麺以外にもいろいろ名物があることを知った。なかでも現地の老舗で食べて感動だったのが藕湯(レンコンと豚骨のスープ)。甕で白濁してとろみが出るくらい煮込んであって、レンコンも豚骨についた肉も箸で軽く切れるほどのやわらかさ。「これのためにまた武漢に来るかも」と思わせられるほどだった。
「これを上海でも」と思って見つけたのが、上海でおそらく唯一の武漢料理店「蓮餐廳」。マイナーなジャンルなので、店構えは立派だけどガラガラだった。でも、武漢であの味にハマった人には需要があるのだと思う。でもその需要が少ないので競合もなく、のんびり経営している感じ。
レンコンスープ「洪湖蓮藕排骨湯」(79元)は、現地で食べたのよりはやや上品だったけど、食べたくなったときにはありがたい存在。冬はもっとおいしいかもしれない。

「洪湖蓮藕排骨湯」(79元)。ほくほくで甘いレンコンのスープ。

が、やっぱり心配になるほどお客さんが入っていなかった。普段生活してて「武漢料理の気分」になることはないし、「武漢料理行かない?」と誘われたこともまったくないので、そうだろうと思う。
ターゲットは、上海在住の武漢人なのかもだけど、だいたいどこの地方出身者も「上海のは本場と違う」と言うので、武漢人もあまり来ないのかもしれない。でも、このお店がなくなったら困るなぁ。


<これもお勧め>

「酸辣泡藕帯」(26元)。藕帯はレンコンの苗というか、育つ前の茎状のもの。これを青唐辛子で漬けたやつ。これ、日本の居酒屋にもほしい。
「随州腊肉炒豆絲」(39元)。揚げた湯葉と燻製肉の炒めもの。不思議な食感。ご飯よりビール。

<DATA>
上海市長寧区長寧路641号
地下鉄2、3、4号線「中山公園路」駅8号出口から徒歩6分
11:00-22:00
☆予約不要

(掲載日:2024年6月2日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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