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昭和のオジサンだって言いたい「原状回復・B工事の指定業者って欧米ではあるの?」

原状回復工事や移転先B工事で、工事費の高騰問題が多発してトラブルになるケースが多いのよ。
これは、賃貸借契約書で「指定業者以外の業者での施工不可」が定められているからってわけよ。
じゃ、欧州、米、英では指定業者ってあるのかね?

欧米も指定業者はある?

EU圏は、指定業者がないんだよ。
原状回復工事も、入居の時のB工事も指定業者はない。
所有権に基づき、テナント・ビルオーナーともにそれぞれ工事業者を設定するんだな。
厳格な原状回復もない。

退去する際のリニューアル工事は、契約書の中で「どこまで回復するか」を明確に定められているんだ。
基本姿勢としては、「使えるものは修繕し、永く使う」という考え方だね。米、英国も同じスタンスよ。

いいよな~!考えれば当たり前のことだもんね。

でわ、米国はどうなの?と思うよな~

米国はね、事業用原状回復はスケルトン回復が多いんだよ。
EU・英国・米国も定期建物賃貸借契約だから、中途解約リスクを回避するため、まずはサブリース(居抜き)、部分解約など、選択肢が多いんだ。
だから、自由度の大きい定借契約ってわけ。

豆知識
欧米という英語はありません。EU圏、米国、英国はそれぞれ人種も母国語も文化、歴史も違います。ただし、共通点はキリスト教。これが大きく影響しています。
だから、Fair(公正な・公平な)という絶対的基準です。
法律では、fair-trade act(私的独占の禁止、及び公正取引の確保)です。
スポーツの世界でいう、「体重の段階別で競う」スタイルです。
これに対し、日本の古武道相撲は、階級別ではありません。もともと柔道も階級別ではなかったのですが、オリンピックスポーツを目指し、階級別にすることにより世界で認められ普及しています。
オリンピック柔道の、「有効!」とか「指導!」とか、昭和オジサンには判定がよくわからん。
昔は「技あり一本!」だったんだけどな…
ちなみに昭和のオジサン、柔道二段 ♪

なぜ日本だけ指定業者があるの?

これは、もともとビル管法(建物維持管理)で決められてたんだよ。
ビルオーナーは、「テナントに安全・安心・快適を提供するため、業者を指定することにより、空調・電気・防災・その他設備、及び建築物のメンテナンスを実行する」という考え方だよな。
ひと昔前の、オフィスのデザイン性とか環境に優しいとかを考えなくてもよい時代の話だったわけ。
床・壁・天井を新しく更新して、美築にしていることがテナントに支持されたのよ。

原状回復も、移転先B工事も戦後ずーっと変わってない!!
おかしな話だよな~
全てがデジタル社会、SDGsの現代に合ってないよな~

でもこれが現実ってわけよ。

昭和オジサンの思い

言わせてよ、また。
昭和オジサンの金言!
「日本の原状回復問題を世界の情勢に鑑み 今一度洗濯し直すことを祈願申し候」

オジサンは思うよ・・なんでこうなるの?
国民一人一人が自立して、「これおかしい」と考えないからね。
おとなしいことが良いことではないよ!
米国人に言わせれば、「naiveは世間知らず、無知、考えない子供」
DXとセットでヒューマントランスフォーメーション(HX)やらないと!

と、昭和のオジサンは思っているのよ。

昭和オジサンの金言
「公正、透明・・・ よどみに浮かぶ うたかたか」



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