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2021/03/22 ネットの世界
私が初めてインターネットに触れたのは中学生の頃で(まだ「パソコン通信」だったかも)、
中学・高校は好きな漫画やアーティストのチャットグループに参加したりしていて、
大学ではブログ全盛期で、自分もブログを書いていたし、学生ブログランキング(学ブロ)上位のブログを読み漁っていた。ちょうどmixiを始めたのもこの頃。
全部、自分の日常とは離れたところにある、学校や家とは違う、1つの居場所だった。だから、名前は実名じゃないHNを使っていたし、顔やバックグラウンドなど、素性がわからないのが当たり前の世界。むしろ素性がバレないように、個人情報の取り扱いには細心の注意を払っていた。
私にインターネットの世界はそういうものだったから、急にmixiにクラスメイトや中高の知り合いが増え出して焦った。現実世界とネットの世界が繋がることに違和感しかなくて、現実世界の知り合いにネット上の自分を見られるのが嫌で。またまた匿名性の高いTwitterに移動して。
Twitterは知り合いもいなくて、ツイートが面白い人とか、わかるわかる!みたいなツイートしている人をフォローしていて、たまにリプライを交わし合うけれど、基本的はひとりごとの垂れ流し。
大学を卒業して引っ越すことになって、そのタイミングで彼氏とも別れてしまって。引っ越した先は誰も知り合いがいない地で、職場にもまだ慣れなくて。そんな時に、変わらずあった世界がTwitterだった。
多分あの頃はつらい、寂しい、しんどいをツイートで吐き出していた。周りにそれを伝える相手がいなかったから。誰にも言えなかった彼氏との別れ話もツイートしていたかもしれない。
そんなときに、よくリプライやメッセージをくれる人がいた。その人はいつも共感して、励ましてくれた。年齢も性別も何もわからないその人のメッセージに救われて、「つらい」だけだった生活から少しずつだけど抜け出して、新しい環境を楽しめるようになっていって。
後から、それがとある人の別アカウントで、その人は私でも作品を目にしたことがあるようなアーティストだったことがわかってびっくりしたんだけど。
インターネットの世界は「身バレ=死」だと思っていた私は、彼女が自ら素性を明かしてくれたときはめちゃくちゃびっくりしたし、何なら最初はそれを疑いかけた。私が知っているインターネットの世界では起こり得ないことだったから。
それでも最終的には彼女を信じた。
それからはお互い東京に住んでいたのもあって、直接会って話したりもした。
そして10年近く経った今でも、彼女とは交流は続いている。私はもう東京にいないし、彼女は一児の母だ。そうやって、ライフスタイルが変わっても交流が続いている。だって元々バックグラウンドも何も知らない世界で出会っているから、何も変わらない。彼女と知り合ってからはネット界隈でたくさん知り合いができた。東京って、ネットの世界が現実に繋がりやすい場所というか、ユーザーが多い分会おうと思えば会えちゃう街、だったのかもしれない。
今私はインターネットとどんな付き合い方をしているだろう。昔に比べて、現実世界の知り合いに見られることは格段に増えたけど、投げ出したくなることはなくなった。それでも、現実と繋がっていない場所を求めて、素性とか関係なく、好きな文章や写真を生み出している人に触れたくてnoteを続けている気がする。そして自分といえば、顔出しや身バレはやっぱり怖いけれど、それも昔に比べると緩んでいて、顔の一部とか住んでいる街くらいは出してみよう、なんて気持ちになってきている。というか、自分の顔やバックグラウンドを開示している人を心底すごいと思うし、堂々としていてかっこいいなと思うので、少しでも近づきたい気持ちもあって。
警戒心と恐怖と憧れと、そして時代の流れとのバランスを上手く取りながら、これからもインターネットと付き合って行きたいなぁ。
今日は上述の彼女の誕生日。それで、いろいろなことを思い出した。
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