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アジア各国のバスは面白い

この度、noteというものに手を出してみることにした。

このnoteのアカウントは個人的な情報収集を目的にアカウントを開設して眺めてきた。
しかし、私は約9年ほど「世界バス轉運站」というブログを運営している。
このブログを運営してきた中で、蓄えてきたことやあまりブログでは触れることのない裏側や少し専門的な話に触れて行くのも楽しいかなと思い、この記事を書いている。

まず正直な所を言うと、私個人は今の日本のバスについて、とてもモチベーションが下がっており、これからもその状況は変わらないと考えている。
そう思うのには様々な要因があるが、近年の車種の単一化、路線網や便数の縮小、乗員不足等々、日本のバス業界には明るい話題が本当に少ない。
そしてこの中の乗員不足という点は労働環境の悪化にもつながり、バスを趣味とする人間を快く思わず、安全に撮影、乗車を楽しんでいるととても嫌な目で見てくる乗員が一人や二人ではなかった、というのも事実である。
また、路線網や便数の縮小はバスの乗車を楽しむ身としては趣味の範囲を狭めることにもつながり、行程を作る上で無理をしなければならないことも非常に多くなってきた。
これに加えて、実は日本はバス運賃がとても高い。お隣の韓国や台湾では同じ距離を半額や三分の一程度の金額で乗れるので、日本にいると損をした気分になるというのもあるし、趣味の持続可能性という点でも負担が大きければ大きいほど難しくなってくると思う。

諸外国では当たり前に存在する乗継割引も日本では縮小傾向にある

こういった事情もあり、私自身は今現在、日本では生活に必要としている場所を除いて、バスから少しばかり距離を取って活動をしている。

一方、先述した韓国や台湾のバスはどうなのか。
韓国は実はアジア圏ではかなりバス交通の発達した公共交通先進国である。
割と規模の小さな自治体へ足を運んでもそれなりにバス交通が発達しており、自治体自身もバス交通の運営に積極的に関与している所が多い。
ソウル市や釜山市などの規模の大きな自治体では「準公営」という形のバス運営へ転換し、ソウル市を取り囲む京畿道も「京畿道式準公営制」への転換を進めている。
準公営制への転換によってバス事業者は国や自治体から委託料をもらって安定したバス運行を行うことができ、乗員の待遇も大きく改善され、安全、親切な輸送サービスを提供することにもつながっている。
さらに韓国ではバスの乗員にも週52時間の労働時間制限が適用されたため、こちらもまた労働環境の改善を後押ししていると言える。

準公営制の下では新路線の開拓も自治体等が主導で行われ、住民が便利と言える路線が赤字黒字を問わずに開設される。将来性も明るいと思える。

ソウル市に隣接する高陽市の市内バスの様子。バス専用レーンを続々とバスが発着する。

車両の面白味という趣味的な視点100%で見ても韓国はとても面白い。

例えば、日本では高速バス型の車両に「中扉」がついているバスというのは存在はしたものの、非常に珍しいものとして扱われることが多い。
しかし韓国では中扉のついた高速型のバスが当たり前のように走っているのだ。しかも日本でも幾らか普及をした現代ユニバースで、だ。
このひとつ見ても韓国のバスが日本と違う形で発展をして、趣味的視点で面白くなっていると思う人は多いと思う。

現行モデルのヒュンダイユニバースでも中扉付の仕様が選択できる

詳しいことは今後少しずつ話していくとして、結論から言えば、日本以外のアジア各国のバスはとても面白い。
そんなアジア各国のバスに私はこれからも期待をして、より自由で楽しめる場所で過ごしていきたい。それが私個人的な考えである。

今回は私の考え方を形にすることになったが、今後は各国のバスを中心とした交通機関について、よりピックアップしていろいろと話をしていければと思う。


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