御鍋

拙いエッセイです

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記事一覧

君に花束を

花が好きだ。母方の実家がかなりの田舎で、草花が物心つく頃には傍に溢れていた。知らない植物を指さして名前や特徴を教えてもらう時間が好きだったし、将来は花屋になりた…

御鍋
4か月前
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ブチ切れライフスタイル

長生きしたいなと思う。それはもうあと二世紀どころか、この世の終わりまで生きてやりたいぐらいである。ここ最近まではあと二世紀生きることが目標だったのですが、極めて…

御鍋
6か月前
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寒すぎて無理

寒い。寒い。寒いのは本当に無理。どれだけ無理かっていうと中学の時かわいいなと思ってた人がトイレに行ったあと手を洗らわずに出ていった時ぐらい無理。どんなに可愛くて…

御鍋
8か月前
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キミ達一生他人ね!!👉

人には得手不得手があると言うけれど、それは今まで色んなことが出来てきた優しい人が出来なくて可哀想な人に対して言う言葉だと思う。だってそこで責めてしまうと出来ない…

御鍋
11か月前
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君に存在する私の概念について

例えばの話、私が何気ない会話の最中で仲の良い友人Aちゃんに私は堅揚げポテトのブラックペッパー味が有り得んぐらい好きだと伝えたとしましょう。そしたら、もしかしたら…

御鍋
1年前
3

倦怠感とバブの味。

小学校高学年の頃、同じクラスのそこそこに仲が良くて、時々公園で遊んでる男の子がいた。以後どんぐりと呼ぶ。もちろん本名じゃないよ。ただ、その子が遊ぶ時に友達と食べ…

御鍋
1年前
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ひとりよがりセンチメンタル

どうして人は共感を求めるんだろう。そりゃ誰だって自分の意見やら気持ちを肯定されるのに悪い気は起きないだろうけど、私はどうしても、心にじんわり沁みるような言葉や…

御鍋
1年前
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君に花束を

君に花束を

花が好きだ。母方の実家がかなりの田舎で、草花が物心つく頃には傍に溢れていた。知らない植物を指さして名前や特徴を教えてもらう時間が好きだったし、将来は花屋になりたかった。覚えた花をスケッチブックに沢山描き止めたし、本も買ってもらって沢山読んだ。お気に入りの野花を夜遅くまで働く父に見せたくて摘んだし、父が帰ってくる頃には萎れていてわんわん泣いた。私にとって花は可愛くて綺麗で丁寧に扱わなくてはいけなくて

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 ブチ切れライフスタイル

ブチ切れライフスタイル

長生きしたいなと思う。それはもうあと二世紀どころか、この世の終わりまで生きてやりたいぐらいである。ここ最近まではあと二世紀生きることが目標だったのですが、極めて向上心が高いので末法の世がくるまでにしてみました。一旦ね。多分そのうち地球が終わっても生きていたいと考えだすでしょう。きっと一人で寂しいと思うので、地球を看取ってやろうとか考えていたりする。

本当に病みやすい現代っ子とは思えない程に生に執

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寒すぎて無理

寒すぎて無理

寒い。寒い。寒いのは本当に無理。どれだけ無理かっていうと中学の時かわいいなと思ってた人がトイレに行ったあと手を洗らわずに出ていった時ぐらい無理。どんなに可愛くてもイケメンでも手だけは洗おうね。あと爪を伸ばすのはいいけど汚れを溜めないでね。それだけ守ってくれれば私の世界は平和になるから。頼むやで。

雪国に住んでいる私は毎年死んだツラをしながら「今年は無理…今年こそは冬を越せない…」と呟きながら何と

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キミ達一生他人ね!!👉

キミ達一生他人ね!!👉

人には得手不得手があると言うけれど、それは今まで色んなことが出来てきた優しい人が出来なくて可哀想な人に対して言う言葉だと思う。だってそこで責めてしまうと出来ない人はもっとやる気がなくなってしまうし、良いこともないから。出来る人が出来ない人と今後もいい関係を築けるようフォローしようとした結果出た言葉というか。決して出来ない側の人間が開き直って自分に使う言葉じゃないんですよね。そういう、出来る人出来な

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君に存在する私の概念について

君に存在する私の概念について

例えばの話、私が何気ない会話の最中で仲の良い友人Aちゃんに私は堅揚げポテトのブラックペッパー味が有り得んぐらい好きだと伝えたとしましょう。そしたら、もしかしたらその後の人生でAちゃんがスーパーのお菓子コーナーに行った時とか、誰かがそれを食べているのを見た時、無意識に私の事を思い浮かべるかもしれない。私はそういう、『自分の存在が相手の思考に影響を与えてる』という状態が好きだ。そりゃ好きな人限定ですが

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倦怠感とバブの味。

倦怠感とバブの味。

小学校高学年の頃、同じクラスのそこそこに仲が良くて、時々公園で遊んでる男の子がいた。以後どんぐりと呼ぶ。もちろん本名じゃないよ。ただ、その子が遊ぶ時に友達と食べるお菓子としてどんぐりガムを持ってきた事があったから、どんぐり。当時お菓子の種類をあんまり知らなかった私にとってそれは凄く新鮮で感動したのを覚えてる。別に座って食べれば良いのに、滑り台滑りながらとか、シーソー乗りながらとか、何かと遊びながら

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ひとりよがりセンチメンタル

どうして人は共感を求めるんだろう。そりゃ誰だって自分の意見やら気持ちを肯定されるのに悪い気は起きないだろうけど、私はどうしても、心にじんわり沁みるような言葉や、訴えかけてくるような声を掛けられるのが苦手だ。要は人の想いがこもっているものが駄目なのだ。その最たる例が歌である。特に感動系。人の涙を誘う系。まだ絵とか、モチーフとか、形になってるものなら良いのだけれど、歌とか、詩とか、とにかく言語化され

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