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【タンゴ】レッスンの受講の仕方・洞察力とタイムラグ

アルゼンチンタンゴは口頭伝承された踊りです。ですので世界無形文化遺産になりました。文章化されていたら無形文化遺産にはなっていなかったでしょう。

口頭伝承されたタンゴは先生によって伝えることや伝え方が全くが違います。なのでレッスンを受けるとステップ名前や種類も組み方も 姿勢、歩き方、など大なり小なり違いが出てきます。

この個性が際立つ踊りがいいという人もいいますし、タンゴの本質は何と追求し正しいことを効率よく習いたい人は混乱します。

タンゴへの正しさはたくさんあります。
先生達が教えてるほとんどの教えは「タンゴ」を捉えているということです。

 私が長年タンゴの先生方に習って「これはタンゴじゃない」教えには出会っていません。どの先生も「タンゴ」を自身の言葉で発し生徒の皆さんにお伝えしています。

その中で「タンゴ」を学ぶ上で何を大切にすれば良いでしょうか?

それは先生の「言葉」にならない動きや
「言葉」とは裏腹の動きがないか?と
先生の動きを「見る」ことをお勧めします。


その「見る」は「洞察」までレベルを上げましょう。
「洞察」とは本質を見抜く力のことです。

習い始めの人にとっては難しいですが
初中級以上の人はぜひ「洞察」を行ってみてください。

そして、その洞察から
先生と自分自身の動きの違いは何か?
また鏡で動ている自分は思い通りに
コントロールされた動きをしてるのか?

また、パートナーや先生に上手な人と自分の「違い」を聞いたり同じことよりも「違い」を発見することを注力することが薦めです。

ちょっとした違いが大きな違いとして現れます。

例えば 
2本線を1Mに1%の違い(勾配)をつけると
100M行くと1メートル、1キロ行くと10m
100キロ行くと 1キロ違くなります。

体も中心から動きが違うと外側は全く違う動きとして表れます。そして、
身体の中心の動きは微細なので、「洞察」がないとわかりません。

小さな「違い」に気づきそれを「体得」すると
今まで不得意なことができるようになったり、ギクシャクしていたステップもスムーズになり、踊りの音楽性も変わってきます。

「知識」が体に落とし込むには「タイムラグ」があること知る。

タンゴの知識があるとダンスが上手かというと
そうではありません。タンゴは知識で踊るのではなく
体得された技術で踊るからです。

そして知識を体得するまでには「タイムラグ」があります。

その長さは3〜4週間、3ヶ月〜4ヶ月 3年から5年があります。 
の3つの周期があります。3〜4週間は体が生まれ変わる周期です
女性の生理などはこの周期、次の周期は身体中の細胞が生まれ変わる周期
ちょうど細胞が洋服の模様替えのように季節ごと変わるイメージ。
そして骨までとなると3〜5年。これはよく言われる1万時間の法則に当てはまります。

それがもう一周する(6〜10年)経つとと短期記憶から長期記憶になり
体が忘れないレベルになるのではないでしょうか?

「タンゴ」は自然の歩きの中から生まれるといいます。
その「自然の歩き」は個々で全然ちがうでしょう。別々の人生50年を生きてきた人が根本まで合わすにはそれは時間が必要なことなのかもしれません。
タンゴも相手(パートナー)と全て合わすには時間が必要であることを知る必要性がありますね。それは「タンゴ」の哲学的要素につながっていくのでしょう。

タンゴにはAmarga(苦味)的要素もある
それはPaciencia!(忍耐)

違いを認めその違いを楽しむ。

最後はGran Maestro の言葉をお伝えします

練習しましょう!
by としちゃんこと Gran Maestro Carlos  Rivarola

ABRAZO!
GYU









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