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よく言えばルーティン、わるく言えばワンパターン


毎朝、出勤前にスタバへ立ち寄る。
そこでドリンクを買い、会社へ向かう。その途中でようやく体が起きる感覚がある。
冬の間はホットココアにハマり、「ホットココアのベンティサイズ、ソイミルクで」、まるで挨拶かのように来る日も来る日もこの言葉を発していた。

社会人になって「ルーティン」というかっこいい響きの言葉を知った。「ルーティンワーク」とか。この頃では美容系YouTuberが「朝のルーティン」「夜のルーティン」と題して、オシャレな日課を動画で紹介していたりする。

私の朝のルーティンは、「ホットココアのベンティサイズ、ソイミルクで」

昔から一度ハマると、同じものでも毎日飽きずに食べられた。
高校時代は毎朝コンビニに寄って、大きなコッペパンと1リットルのパックのお茶を買う、これが「ルーティン」だった。コンビニに入ったら、パンとお茶を手に取ってレジに並んでいる。たぶんあの流れは目をつぶってでも出来たと思う。
教室でパンをかじっていると「またそれ食べてんのー?ほんとワンパターン!(笑)」と友達に言われる。

「ワンパターンかぁ…」

ルーティンなんて言葉を知らなかったころ、同じ行動を繰り返すことを「ワンパターン」と言っていたなと、ふと最近思い出した。
ルーティンよりもちょっとネガティブなイメージがある。そしてよく考えてみたら、私の日常で「ワンパターン」なことって結構あるなと思えてきた。

毎日のメイクや髪型・昼休憩に出る時間・帰りの電車で見るSNS・帰り道・帰宅してからの家での過ごし方・就寝時間・・・・特に意味もなく、同じことを繰り返している。なんでだろう。
日々、空が変わって、気温が変わって、陽の長さも変わるのに、私は同じような24時間を使い切っている。
好んで同じ行動をしてるわけじゃない。だって同じ行動をすれば失敗することもないし、手際も良いから効率も良い。冒険するのは面倒くさいし、疲れる。
そうやってルーティンにしなくても良いことが無意識にルーティン化されて、気づいたらワンパターン人間の出来上がり。

この春は何か新しいことを始めてみよう!
なんて、大きな目標を掲げるのはやめた。毎日をちょっとだけ変えてみる。

ワンパターンを崩すことは、新しいことを始めるより、難しいかもしれないけれど。


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