見出し画像

SCP-131〜135

SCP-131

アイテム番号:SCP-131
オブジェクトクラス:safe


説明:
SCP-131-AとSCP-131-B(職員から親しみを込めて"アイポッド"と呼ばれています)はおよそ30cm(1ft)の体長で、中央に1つの青い目を持つ一対の涙型の生き物です。SCP-131-Aはバーントオレンジ、SCP-131-Bはマスタードイエローの色をしています。それぞれの底部には移動を可能にする車輪のような突起があり、それらが本来は生体機械である可能性が示されています。SCP-131はとても速く移動でき、わずか数秒で60m(200ft)を移動することができます。しかしながら、SCP-131にはブレーキシステムが無く、非常に愉快であるとは言わないまでも、数件の壮大な事故を起こしてきました。また垂直な面を登る能力も持ち合わせていて、通気口で迷子になったことも一度だけではありません。

SCP-131はイエネコのような知性を持つようであり、とても強い好奇心があります。ほとんどの時間、SCP-131はただ施設内を周り、仕事中の職員を観察したり、SafeクラスのSCPを覗き見たりしています。SCP-131は互いに訳し難い高調子のざわめきを通じてコミュニケーションをとっているようです。SCP-131が瞬きをしたところを観察されたことは一度もありません。実験室において18時間以上に渡りビデオ記録された時でさえ瞬きをしませんでした。

SCP-131は愛情を持って接すると快く反応し、まるで子犬が人間に懐くようにすぐに懐きます。懐いた人または物に制限区画でも関係なしにどこまでもついていきます。好奇心が強いものの近くの危険を察知することもでき、もし懐いた対象がSCP-131が危険と考えるオブジェクト(例えばEuclidまたはKeterクラス)に近づくとその足元(または適切な四肢)を回り、警告するように慌てた様子で騒ぎ立てます。そのため日々EuclidやKeterクラスと関わり危険に直面しているサイト-19の職員は、繊細な作業や実験中に注意散漫になり、SCP-131自身も危険な目に遭ってしまう可能性があるため懐かれないようにしてください(補遺131-1参照)。懐いた人から長時間放っておかれると、やがて関心を失い通常の行動に戻ります。

SCP-131は職員によるケアやメンテナンスを必要としません。食事をしない、排泄物を出さない上に睡眠も取りません。唯一視覚の刺激のみが必要であるようです(ただし確証を得るためには更なる研究が必要です)。

SCP-131-AとSCP-131-Bは19██年に████████████の外れのトウモロコシ畑で見つかりました。即座にサイト-19へ[データ削除済]で輸送され、それらが見たものが何らかの敵対組織に対して通信されていないことが確認された後にSafeクラスに格下げされ、サイト内を自由に行動できるようになりました。

ただ可愛いだけ。財団職員に可愛がられているペットみたいな物です。ポケモンみたいでいいね〜

SCP-132

アイテム番号:SCP-132
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-132は███個のガラス製正四面体という形をとっており、どれも横幅10.3センチメートルです。どのSCP-132も一区画分の砂漠の砂を収めている様子です。時折サソリその他の砂漠の生物がSCP-132のどれかの境界内に入ってくることがあり、あたかもSCP-132は砂漠と連続した部分であるかのようです。SCP-132内にいる生物はこの物品の外側になにかしらが存在していると気付く素振りはまったく見せませんし、SCP-132内の領域に影響を与えようという試みはいずれも失敗に終わりました。

SCP-132内に観察された動物の生態について評価してみても一貫した結論は得られませんでした。内部領域が隣接しているもののクラスターは内部の様子に齟齬がなく、映し出されている地域は主要なあらゆる砂漠からのものであると確証されました。正確な場所を指摘する手段はなにも見つかっていません。SCP-132を観察するスタッフには、この営為の助けとなり得るようなはっきりした特徴となるものがないか、目をこらすことを推奨します。

ガラス正四面体の中にある砂漠です。

SCP-133

アイテム番号:SCP-133
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-133は613個のセットで、黒く、直径5cmの円形の塊であり、蝋状と紙状の物質でできています。固体表面に置いてこすった場合、SCP-133は一瞬で表面に「転送」し、円状の穴を作り出します。試験の結果、SCP-133には高級鋼の構造物を61cmまで貫通する能力があると分かりました。しかし正確な貫通の度合いは材料の極端な滑らかさや密度の高さにより減少します。SCP-133が作る穴の調査では、穴は一見滑らかで、非常に高性能な穿孔器具のそれと顕微鏡レベルで一致する痕跡を示しています。SCP-133が作動する正確なメカニズムはまだ調査中です。

████の████ ███ ███街の一連の有名な強盗事件を受けて、SCP-133は財団の注意を惹きつけました。押収された監視カメラの映像や法医学的な証拠は、警察署内部の財団エージェントの注意を惹きました。容疑者の逮捕を試みたことで、対象はSCP-133の一つを自分の胸の上に置き、そして[データ削除済]。地元の警察官ら、[編集済]や[編集済]はクラスAの記憶処理をされ、解放されました。

SCP-133の元々の輸送用木製コンテナは、通常の木材で構成されているにもかかわらず、SCP-133の効果に対して免疫があることが分かりました。そしてそれは、SCP-133の収容プロトコルに組み込まれています。

謎の円形の塊。

SCP-134

アイテム番号:SCP-134
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-134は█歳から█歳の間の細身でショートヘアーのアジア系の少女に見えます。多くの面で通常と変わらないように見え、また人間の子供が生物学的に必要とする全ての行動(食事、睡眠etc)を行います。しかしながら、SCP-134の目には人間の眼のそれと一見よく似た被膜に覆われた2つの黒い穴が開いています。眼科学的テストではその被膜は常人の150〜200倍の弾力性を見せています。SCP-134の瞼は欠落しており、したがって瞬きをすることは無く、またSCP-134はこの黒い領域を通じて何も見る事は出来ません。SCP-134の眼球の裏側を調査しようという試みは失敗し、網膜を見出すことは出来ませんでした。通常の環境ではSCP-134の両眼は全くの漆黒です。しかし、暗闇の中では、微かな光点群がその中に認められます。長時間露光による撮影と光点群の拡大による追加調査は、それらの光点が星や銀河であることを明らかにしました。どういう訳かまるでSCP-134の眼窩が深宇宙に面しているように見えます。これまでに星形成は認められていませんが、天文学者であるスタッフの███████博士による調査が継続中です。

ソナーによる調査はSCP-134の頭蓋内にいかなる異常な空洞も見出す事はありませんでした。しかしながら、[データ削除済]、こちら側の終端である[データ削除済]眼窩と遠方の終端である銀河間空間の存在を確認しています。視差計測は遠方の銀河群が20~2000m離れており、光速の20~40倍の速度で移動している事を示していますが、これはSCP-134の位置、移動、新陳代謝とはリンクしていません。

スペクトル解析は遠方の銀河群が定期的に[データ削除済]位置を変えている事を仄めかしています、この原因は未だ不明です。その間隔は最も短い時で6日間、最長で5週間です。これまでのところ、銀河群の移動はその進行中に観測された事はありません。

SCP-134はいかなる敵対的行動も見せる事は無く、そして、いかなる不自然な状態にも気付いていないように見えます。SCP-134はパターン化された行動や変化に対する抵抗などの、高機能自閉症の子供に似た行動の兆候を見せています。そうした理由で、これらの問題への対応を助けるためにSCP-134には小児発育の専門家がつけられました。専門家は適切な幼少期の発育が個人名を必要とすることから、SCP-134にニックネームを付ける事を提案し、"ステラ"と名付けました。SCP-134はSCPナンバーで呼ばれることがフィジカルテストを受けることに関連していることを学んでおり、以前彼女を"ステラ"と呼んだ人員によってSCPナンバーで呼ばれる時には動揺し、協力的でなくなります。従って、SCP-134との触れ合いがインタビューセッションに限られる事を望まない限り、人員は彼女を名前では呼称しないことが推奨されます。

彼に割り当てられたSCPに対して余りに密接な関心を寄せたために、専門家はその後、終了されました。いかなるスタッフもSCP-134を"ステラ"と呼んでいるところを発見された場合は厳しく叱責されます。

彼女の目について尋ねられる時、たとえ比較のために通常の人間の瞳に触れる事が許されたとしても、SCP-134は自身の眼についていかなる畸形の認識も無いと主張します。

SCP-134がこれまでに出生や素性に関する情報を進んで提供することはありませんでしたが、財団によって保護された時、SCP-134は"████"と呼ばれていました。SCP-134は従順で協力的である事が証明されており、それ故にスタッフたちは他の来客に対するものと同じ好意を見せるべきです。SCP-134は日本の横浜市の██████████孤児院に残された畸形の児童に関するレポートに基づき財団の保護下に入りました。SCP-134は20██年より財団の保護のもとに置かれています。保護された当時、孤児院のスタッフはSCP-134は█歳であると主張していました。その時以来、SCP-134は既に覚えていた日本語に加えて英会話を習得し、点字を器用に使用しますが、教育は現在も進行中です。

いや画像怖いて。後、女の子の服にモザイクかけた方がよかったですか?

SCP-135

アイテム番号:SCP-135
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-135は█歳から██歳までと思われる人間の女性です。半径2.25メートルの範囲内に急速かつ制御不可能な細胞成長を促進します。これは胎児の姿勢を堅持したままで、いかなる挙動も観察されていません。SCP-135の効果は、記録された曝露例の100%で動物の組織への発がん性が認められ、植物および菌類の組織に大しては悪性腫瘍を誘発します。組織の破壊の深刻さはSCP-135へ接近するとともに指数関数的に増大します。0.1メートルより接近した場所では、通常死滅するような状態においても細胞は死にません。そのため、SCP-135は絶え間なく増殖する植物、菌や微生物の細胞に常時埋もれています。この "不滅"の状態はSCP-135の細胞にも作用しており、SCP-135は表皮を欠いている代わりに、腫瘍と筋組織が点在するSCP-135の表面の上に、それ自体を取り入れた植物と菌類の混合細胞の外層を持ちます。

SCP-135の肺、横隔膜及び腸は破断しており、腹腔と胸腔内に延長されています。また、過剰生成された生体物質を排出する大口径プラスチックチューブが装着されています。

███████山で崖を転落してきたSCP-135とそれを取り囲む腫瘍の球体が下の小道のハイカーと衝突した事件の後、SCP-135は財団の管理下に入りました。関係した民間人や法執行担当者にクラスB記憶処置を施し、縄張り争い中に滑って崖の端から落ちた2頭の雄ヤギによって引き起こされたものとして事件が隠蔽されました。後の腫瘍の検査で、██%が骨肉腫に覆われた人間の成人女性の部分的な骨格が隠されていることが判明しました。女性の骨格の胸郭と骨盤の間の空間から当時█歳から█歳と思われるSCP-135が発見されました。骨盤の骨髄から回収されたDNAサンプルからは、██.█%の確度でこの女性がSCP-135の生物学的な母親であることが確認されました。

SCP-135の回収及び初期テストに関わった全ての職員は、後に様々な種類の癌と診断されました。執筆時点では影響を受けた██人のうち、█人だけがまだ生存しています。

連続した銃撃、火炎放射器、腐食性物質、真空及び極端な加圧によりSCP-135を終了しようとする試みは全て失敗しています。SCP-135には有用細菌を育成するという潜在的な用途があるため、更なる終了の試みはO5-██の命令によって禁止されています。分割容器の現在の内容物については、文書135-aを参照してください。

脳波は、完全な脳の活動を示しています。現時点でSCP-135とコミュニケーションをとろうとする試みは行われていません。

こいつの腫瘍がやばいらしい。指数関数的に増え続けるのかちょっと怖いですね…

出典

本家様

この記事が参加している募集

よろしければサポートをお願いいたします!クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!