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SCP-065〜067

SCP-065

アイテム番号:SCP-065
オブジェクトクラス:

説明: SCP-065は半径およそ12mの球形の空間領域であり[編集済]近郊にある農場に位置しています。SCP-065は██/█/██に世界オカルト連合がそこで特異物品の破壊を行なったことにより形成されました。この発端となる出来事の直後に、SCP-065はまず半径108mへと広がったものと見積られており、十一人のGOC工作員と五人の市民の死を結果しました。財団に収容されて以来、SCP-065の有効半径は縮小し現在のサイズで安定しています。

SCP-065は効果範囲内にある有機体に異常な変貌を引き起こします。以下のような作用が含まれますが、これらに限られるわけではありません。

  • 特殊化細胞の未分化幹細胞状態への退化

  • 未分化細胞の自発的な分裂と融合

  • 自発的な生活組織のネクローシスと死活組織の再活性化

  • 生活組織の高速な遺伝的変異

これらの作用は生体の質量と複雑さに比例した割合で生じます。植物と昆虫は何らかの作用があったときでも僅かしか示さず、小動物に変容が現れるのは数日曝露してからのことになりますし、大きな動物なら数時間以内に有害な変異を示すことでしょうし、また、レッド・ゾーンに曝された人間の被験体はすべて曝露がおよそ十五分に及ぶまでには致命的に変容をしました。

今のところ、SCP-065の中心を直接観察しようとする試みはすべて失敗してきましたが、これはSCP-065が記録装置までも含んだすべての観察者に対し極端な知覚の混乱を引き起こすからです。影響を受けた職員の報告によれば、これは視聴覚を大いに歪曲するもので、数時間にわたり持続し、深刻な眩暈と吐き気を結果し得るものである、とのことです。

謎の空間領域。これを見ようとしても、人間には危害が及ぶぐらい大変らしいです。

SCP-066

アイテム番号:SCP-066
オブジェクトクラス:Safe-prodest Euclid-impetus

説明: SCP-066は、およそ1キログラムの重さを持つ、複雑に絡み合った糸の不定形なかたまりです。SCP-066のひもは、個別に手で操作することができます。このとき、ひもは全音階(ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ)の中のひとつの音を発します。

6音以上の音が発せられると、SCP-066は様々な性質及び時間の無害な効果を生じます。SCP-066による効果が進行している間、SCP-066はいかなる操作も受け付けません。事象066-2以前の結果は以下の通りです。

  • SCP-066は17分間小さな三毛の仔猫に変身した。仔猫は著しく人なつっこく遊び好きであり、除爪及び去勢を受けていると考えられた。

  • 4分間続いた歌、シンガーソングライター[編集済]によるアコースティックギターの伴奏つきのボーカル。歌詞は、視聴者に対して親の監視なしで刃物を扱わないよう注意するものであった。

  • チョコレートフロスティング及び天辺に点灯された一本のロウソクを伴うチョコレートの小さなカップケーキ。注目すべきことに、この効果が現れる前に作られた音色は、"ハッピーバースデー"の導入部と一致した。カップケーキが食べられた後、SCP-066は操作を受け付けるようになった。

音が鳴るらしい。不思議な糸の塊です。

SCP-067

アイテム番号:SCP-067
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-067はドイツのPelikanと呼ばれる供給会社によって第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に作られた万年筆です。色は薄緑で、一本の赤い線が側面に沿って下に真っ直ぐ伸びています。外装はオークで、ペン先は非常に鋭く、軽くでも押し付ければ人の肌を貫きます。明らかにインクが不足していても、決してペン先から新しいインクが尽きるようには見えません。さらに芸術家は好みますが、典型的な万年筆を通常素早く腐食させる没食子インクで描いています。

調査によりSCP-067を持っている全ての被験者は握っている手と腕の主導権を全て失うと推測されます。全ての感覚はそのままですが、肘から下はSCP-067の内部が中心であると仮定される未知の力に支配されます。一つの効果として、「支配された」腕がペンを持っている人物の詳細な伝記をペンを使って書き始めます。その伝記は氏名、年齢、誕生日、前科、恐怖などの情報を含みます。他にもその人物が人生の中で遭遇した事件を書くことも知られています。例えば、被験者1204MがSCP-067を持った時、彼が去年遭遇した自動車事故の詳細な記録を書き始めました。その後、現時点で被験者は記事に書かれた多くの詳細を得ることは難しいと認められました(つまり、被験者は彼の以前の車のナンバープレート番号、他の車の色などを含む文章に存在している要素を忘れていました)。被験者は書き写している間、彼の事故の記憶が心の中で「彼の口の中の血の味も分かる」ように鮮明であったと述べました。

SCP-067を持っている被験者は、あらゆる正式な芸術のトレーニング、以前からの芸術的な傾向が欠けているにも関わらず、複雑な芸術作品を描くことがまた知られています。例えば、過去に芸術的な経験を持たない若い女性の被験者1102Fは、SCP-███に似ている羽を持つ生物を描くことができ、研究者たちにより[データ削除済]を描写していると評されました。被験者がSCP-067を持っている時に何が起きているのか説明を求めた場合、典型的な返答はSCP-067の作業を妨げなく完了するように、被験者は彼らの手の支配を自ら放棄したという内容です(引用された返答-01参照)。絵を描かないまたは文章を書かないように命じたにも関わらず、被験者はSCP-067に対して共感、崇拝、協調性を感じると述べます。その意思は彼ら自身のものではなく、SCP-067によって強要されたものです。

相手の意思をコントロールできる万年筆。持たなければ良いのでsafeですね。

出典

本家様

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