「習気」(じっけ)・・・とは? 怪談和尚三木大雲さんのお話によると。
「習気」と書いて「じっけ」と読む。
同じく「習気」と書いて、「しゅうき」と読むと、単なる身に付いた習慣を指すらしいが、「じっけ」はもう少し深い。
仏教用語で「習気」(じっけ)」とは、
煩悩によって心に印象づけられる習性・思想・行為などを言う。
言語的表象から生ずる名言(みょうごん)習気、
我執から生ずる我執習気、
善悪の業から生ずる有支(うし)習気の三種がある。
怪談和尚として知られる京都の三木大雲さんによると、
前世で習得した技術や経験が、現世で持って生まれた才能として花開くことがあるのだという。
例えば、同じ兄弟でも、片方が絵が上手く、もう片方にはその才能が全くないなどいったことがある。
それは前世で「習気」を積んで、それが生まれ変わった時に才能を持って生まれてくることになった。ということだという。
確かに、まるで長い間経験を積んだように、簡単に出来るとがあると思うと、何度やってもうまくいかない事がある。
これは、前世で「習気」を積まなかったからだろうか。
三木和尚は、「習気」について、このようにも話している。
人生の最後の瞬間まで、向上心を捨ててはならない。
可能な限り、鍛錬や勉強に努めると、現世でそれが生かしきれなくとも、「習気」を積んだことになるらしい。
それがつまり、来世に才能として現れて来るのだという。
初めて聞いた時、なるほどと思った。
三木和尚が語っていた体験談によると、
例えば幽霊を見る能力というか才能は、鍛錬やある種のきっかけによって、発現する事があるらしい。
三木和尚のマネージャーが、ある心霊現象を体験した途端、周りにいる幽霊が見えるようになり、
その人は三木和尚のマネージャーを辞めてしまったという。
そんな時に慌てないためにも、「習気」を積むのが良いのだろう。
おわり
三木和尚のお話については、下記のチャンネルをご確認下さい。
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