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「ジャンボマックス」・・・その名を聞いて連想するものは? 発想の根源を妄想する。


「ジャンボマックス」
と言って「8時だよ全員集合」を思い出すのは、ごく限られた同世代の方々だろう。

それ以外の世代には、全く新しく、「大きいことを重ねて言っている何か」として認識されているかもしれない(注・当社調べ)。

ここで取り上げるのは高橋ツトム氏作のコミックス「ジャンボマックス」である。

全く新しい驚異的な「ED治療薬」を発明してしまった市井の薬局の店主(薬剤師)が、その効能が凄すぎるがゆえに、事件に巻き込まれていくというストーリーであるが、こんなアラスジで伝えきれるような作品ではない。

語り口のうまさと、ある世代以上の潜在的な不安を見事に刺激するサスペンスとなっている。
このタイトルが、そういう世代を意識して付けられたことは明らかだろう。


好きな作家のコミックでもあり、タイトルが気になって買い始めたこのシリーズだが、最近私がこの作品に再注目したのは、友人がこの作品の「発想のルーツ」について感心しているからである。

「どこからこんな発想をするのか知りたい」

と言われて考えてみると、作中に巧みに冒頭で述べた世代の人物が興味を持ちそうな項目が盛り込まれている。

例えば、

・10年位前の、バイアグラブーム。

・研究予算が少なくなっている大学。

・暴対法によるヤクザの収入減。

・YouTubeに代表されるガレージビジネスの台頭。

・終活

等々という要素である。

これらのニュースから発想したように、一見見える。

「一見」としたのは、これらは、確かに発想の元だけど装飾かもしれない、
という思いがある。

考察するうちに、ある作品が思い浮かんだ。
それは、「アゲイン」という楳図かずお氏が描いたギャグ漫画である。

ここまで考えたところで、発想の元を探るのは、余り意味がないように思えてきた。発想の元など知らなくても、「世代」というモノを意識した傑作である。

それを別にしても、上記の要素に興味のある方には、一読をお勧めする。


妄想とか発想とか考えていたら、なぜか昔、同級生からこんな質問をされた事があった。

「もし体の一部だけ若返るとしたら、どこがいい?」

真剣に考えて答えたら、

「そこが君のコンプレックスだ!」

と言われ、立腹したことがあった。

「お前に俺の何が分かる!」


まったく、人のふり見て我がふり直せである。


             おわり






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