ハメ技『ゾーン9』
サッカーという競技において得点が試合の勝敗を分ける。相手よりも多く得点を取ったチームが勝利となるため、ゴールは究極のタスクである。
ゴールを奪うために必要となるのが『崩し』である。崩しとは主にアタッキングサード(ピッチのラスト1/3)で行われる得点を取るためのプロセスで、基本的にゴールから逆算してそのプロセスを構築するとゴールを奪う確率が高くなる。
しかし、アタッキングサードは自チームが意図的に作り出すことができる現象がミドルサードやディフェンシブサードに比べると少ない。なぜならアタッキングサードにボールを運ぶまでの過程で、思い通りの場所やタイミングでアタッキングサードに侵入することができなかったり、アタッキングサード内では相手DFの人数も多くなるため攻略が難しくなるからだ。
だが『崩し』という言葉あるようにアタッキングサードでの守備組織の攻略法も編み出されている。『崩し』について下の記事でまとめてあるので、もし興味があればぜひ。
そして、今回は「『崩し』の落とし込み方」では載せなかった、アタッキングサード内での攻略法を紹介する。タイトルにもあるように『ゾーン9』についてだ。この『ゾーン9』は欧州のトップクラブは当たり前のように使っている得点方法で、守備側が対応することが難しい"ハメ技"的な存在になっている。得点力不足に悩むチームには、ぜひ今回の記事を参考にしてみていただきたい。
ここから先は
4,073字
/
12画像
この記事のみ
¥
500
この記事が参加している募集
もし宜しければサポートをよろしくお願いします! サポートしていただいたお金はサッカーの知識の向上及び、今後の指導者活動を行うために使わせていただきます。