【心霊体験-031】霊園前で降りた女性

これはすすきので飲んだ帰りにタクシーの乗った時に運転手さんから聞いた話です。

そのタクシーの運転手さんがすすきのから若い女性客を乗せたそうです。
その女性のお客さんは運転手さんに豊平区のとある霊園の方の住所を伝えて、運転手さんはわかりやすい道で行けるからいいなーなんて思いながら運転していたそうです。

すると、途中で女性のお客さんが

「その交差点を右にお願いします」

って言うのでそこを右に曲がったそうです。

曲がって行くと坂を登り始め、街灯がなくなり両脇は林になり暗くなっていったそうです。
気味が悪いなと思いながら運転していくと、右カーブが現れてそこを曲がると開けたんです。
その開けた先を見ると、右側が霊園、左側が崖だったんだそうです。

すると、その女性のお客さんが「ここでいいですよ」と言ったので、運転手さんが「本当にここでいいんですか?」と確認を取ると、「いいですよ」と支払いをして降りていきました。

運転手さんがお金をしまい、ふっと見たときにはもう既にその女性のお客さんの姿はなかったんだそうです。

それで運転手さんが車から降りてあたりを見渡してみたものの、見当たらない。
まさか崖に落ちたんじゃと思って恐る恐る崖を覗きこんでみたら、そこは住宅街でした。ちょっとしたあぜ道みたいなものもあり、その女性客は崖から降りて帰っていったんですね。

ふっと見渡すと遠くに運転手さんが通ろうとしていた道が見えたそうです。遠回りになるから霊園前のこの道を選んだんだなと運転手さんは思って帰っていったとのことでした。

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