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【モビリティとスタビリティの関係】

モビリティ→動く
スタビリティ→動かない

画像のようにそれぞれの関節には特性があります。


モビリティ(可動性)=その人が持つ関節の可動域
スタビリティ(安定性)=可動域の範囲内で自由に制御できる能力

このような意味です。

ストレッチやマッサージで向上するもの=モビリティ
コンディショニングエクササイズなどで向上するもの=スタビリティ

こういう捉え方でもいいかと思います。

ストレッチを行うことも大切ですが、加えて広がった可動域を自力で動かして、自由自在にコントロールできる能力も必要です。




モビリティ


→胸椎、顎関節、肩関節、手関節、指関節、股関節、足関節、


スタビリティ


→頸椎、腰椎、肘関節、肩鎖関節、肩甲胸郭関節、仙腸関節、膝関節


動く関節の次は動かない関節といったように動く関節の周りは動かない関節が軸を作りサポートしています。

基本的にはモビリティの関節が動かないことによって、スタビリティの関節が動かなければいけなくなり慢性痛を発症します。

例としては、

【腰痛】
→腰椎はスタビリティの性質なのでモビリティの関節をアプローチする。
この場合は腰椎の前後の胸椎、股関節あたりの動きが悪くなり腰椎が過度に動いて痛みが出ているので胸椎、股関節の硬さをとって可動域を上げる。
逆にモビリティの関節に痛みがある場合はスタビリティの関節が軸となることができずにオーバーユースの可能性があります。

【野球肩】
→痛みが出ていたら肩関節へのアプローチ
(超音波、立体動体波、ハイボルテージがオススメ)
肩関節周りのスタビリティである肩甲胸郭関節、肩鎖関節あたりの硬さをチェックしていきます。
(話しが長くなるので割愛するが、肩甲上腕リズムが悪くて関節窩に骨頭が外れて投球障害になることが多い)

まとめ


スタビリティ関節の痛みがあればモビリティ関節を、モビリティ関節の痛みがあればスタビリティ関節をチェックしていくと結果が出やすいです。
前後の関節をみるのもそうですが。腰椎(スタビリティ)の痛みであれば股関節、胸椎のチェックはもちろん、同じモビリティ関節の肩関節、足関節もチェックしていきましょう。

どのエクササイズを行う時も気をつけなければならないのは、“身体を動かす順番”です。スムーズな身体の動きは「筋肉が中心から末端に連動する」ことで達成されます。

さらに、この正しい筋肉の連動が行われないまま激しい運動をすると「肉離れ」などの故障を引き起こします。これは中心より先に末端の筋肉が収縮することが主な原因です。

また、全身を効率よくスムーズに動かすためには、“固定する関節”と“動かす関節”の役割を理解し利用できなければなりません。正しい体の使い方をマスターし、日々の運動やトレーニングに活かしたいところです。

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以上、パーソナルトレーナーの山城でした。

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