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創作(小説)に役立つ記事

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2021年10月の記事一覧

【比較・分析】色々な小説投稿サイトを利用した個人的な所見

 こんにちは。蜂賀三月です。2021年10月で、物書きとして活動をはじめて1年になりました。ここまで活動を続けてこられたのも、いつも応援してくださる皆様がいるからこそです。本当にありがとうございます。今回は1年間創作活動を続けられた感謝を込めて、小説投稿サイトについて書いていきたいと思います。 普段は公募を中心に様々な小説投稿サイトを利用している私ですが、私が使った感想を書くことで「小説を書きたい・読みたい」という人の役に少しでも立つことができれば幸いです。 はじめに 小

修飾語は文字数で並べ変える/作家の僕がやっている文章術002

修飾語を数多く並べて、一文に書きまとめることは多くの人が経験すると思います。 修飾語は、並列で記述されることが多いわけですが、読みやすく、伝わりやすくする法則があります。 それは“修飾語は少ない文字数から順に並べる法則”です。 重要度は重要ではない修飾語 <例文1> 美樹は口ひげを生やした、童顔の、しゃべり出すと止まらない、プロの作家の男である。 これを多くの人は、修飾する内容を意識しないで並列させて書くか、書き手にとって、重要度の高い順番に並べて書くかのどちらかで

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的・性・化とは書かない/作家の僕がやっている文章術003

文章が「堅苦しくて分かりにくい」「何を言っているのか分からない」なんて感じることがありませんか。 「的」「性」「化」などの尾語をやまと言葉に変換するだけでも、文章は格段に読みやすくなります。 ここではわかりやすい例を挙げましょう。 「的」「性」「化」を封印する 「的」「性」「化」などは漢語的表現の代表です。 <文例1> 日常的にうっかり使いがちである。 <文例2> 必要性を感じない。 <文例3> 執筆作業を効率化したい。 文例1を書き直してみましょう。 ■ 日

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名詞+する は書き換える/作家の僕がやっている文章術004

私が心がけているのは安直に「する」と書かないことです。 「する」と書いてしまうと、意味が正しく伝わらないことがあります。 「する」と書いてしまうと、重たくて難しい文章になってしまうことがあります。 簡易だから多用される「する」 例を挙げましょう。 「する」の解決の文例も紹介します。 ■開催する → 〇〇を開く ■交付する → 〇〇を渡す ■使用する → 〇〇を使う ■停止する → 〇〇を止める ■併設する → 〇〇を並べる ■確認する → 〇〇を確かめる ■出発する

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現時点のあなたはどこにいるのか?/作家の僕がやっている文章術010

決着点から過去をさかのぼらない 例文1を、まずは読んでください。 <例文1> 積もると予報で言っていた雪が気になって積もらないうちにとスーパーに行って夕飯の材料を買ってきたときから、雪が降り出した。 著者が現在いるのは「降り出した」時点です。 「買ってきた」は、過去です。 「気になって」「積もらないうち」はさらに過去です 「言っていた」はさらに、さらに過去です。 作文をする際に、現時点を書くための説明として過去の時点を一文の中に書き出してしまうケースはよく見受

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誰かの文章を好きになるとき。

誰かの書いた文章を好きになるときって どこが好きなんだろうって。 わたしは見たことのない映画の評を 書いていらっしゃった横田創さんの 「天使、まだ手探りしている」 というタイトルの映画評を読んだ時 ひとめぼれした。  壺からでたばかりの焼き立てのパンをトレーごと落として さらにあわててその上から生卵を雨と降らせてしまったアル バイトの女性を慰める言葉なんて、わたしには思いつかない。 そんな冒頭を読んだ時これはわたしの物語かと 思うぐらい、彼女に似ていた。

小説のお悩みに本気で、全力で回答してみた

こういうツイートをしたところ、ありがたいことにたくさんの回答をいただけたので、お悩みについて私なりに回答をしてみました。 1.本気で、全力で答える 2.できるだけ悩みに沿って答える を目的にしていますが、人によっては響かないこともあるでしょう。 ただ私は本気でこう思ってますよ、とだけは伝わってほしいです。 過去の自分の作品を超えられるイメージが湧かないのですがどーすれば?  これは質問の意図が、自分の評価なのか、世間的な評価なのかに分かれますよね。自分の評価ならば、そこ