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日常

『星野源』

この名前を初めて知ったのは、実際に曲を耳にするより少し前。それは今から10年程前、まだ高校生だった私が当時読んでいた音楽雑誌、対談インタビューでの記事だった。

単純に、素敵な名前の人だなぁって思った。なんというかパッと目に飛び込んできて覚えやすいし、名前に星がついてて、さらに源ってかっこいいなぁ、読み方はゲンであってるのだろうか。そんなことを思った記憶がある。当時はその程度。


そこから数年後、高校を卒業し短大生となった私は、実習に課題、授業に追われ毎日何かとバタバタしていた。現実逃避のようにひたすらネットの世界にどっぷり浸かっていたのは言うまでもない。

その頃いつものようにネットを漁る日々が続くなかで、素敵だなって思う方がいて。その方の好きなアーティストの中にあの時雑誌で目に飛び込んできた時と同じ名前を見つけた。「あ!あの時の!雑誌の!」とすぐさま反応してしまい、早速その方オススメの曲を聴くことにした。


それが、『日常』という曲だった。

この日常という曲が、私と『星野源』との出会いだ。

MVはトンネルの中で歌っている映像で、はじめて見たときは独特だなぁって思った。黄色やオレンジのライトが光る夜のトンネルの中、そんな中で作業着でギターを持って歌っている姿はインパクト大。

当時の私には、正直言いますと少しまだ『星野源』は早いかもしれない…なんて思ってしまった。ごめんなさい。歌詞の意味がよく分からなくて。あとなんだか『星野源』を聞いている自分が、少し背伸びしてしまっている感じがしてしまい、1度聴いただけでパソコンを閉じてしまった。


そこから更に月日が経ち、『星野源』の曲を耳にする機会が少しずつ増えてきた。

日焼け止めのCMで『夢の外へ』やその時たまたま見ていたおじゃる丸で『ある車掌』という曲が流れてきたり。これがまたゆったりした心地の良い曲で。「おじゃる丸と星野源?!なんだこのコラボは‥!?」と思いながらも、その消えてしまいそうな儚いメロディや歌声に一気に引き込まれてしまい、気付けばそこから星野源さんに、すっかりハマってしまっている自分が居た。

そこからはもうお分かりの通り、源さんの曲を聞くことが今では日常となっている。


あの頃、短大生の時には私にはまだ星野源は早いかもと思っていた当時のあの気持ちを、少しでも思い出せるかなと思って、今日改めて日常を聞いてみた。

するとなんだかもう、歌詞があまりにも良すぎて。正直びっくりした。今まで何度か聴いてはいたのにまさか今日、良さを改めて知ることになるなんて。

なんだろう、歌詞がすとーんと胸に響く。耳に音が残る感じがとても気持ちが良くて。音や声が心地良いのはもちろん、歌詞が何より印象に残った。

最初から最後までただただずっと、歌詞が良かった。意味がようやく分かった気がした。


私のこの約10年は、源さんの曲や文章に触れて過ごしてきたといっても過言ではない。源さんが何か新しいことを始めるたびにわくわくするし、楽しませてもらったり、感動させてもらっている。

今年はじめてライブに行けたときのことを思い返すだけで、本当にうるっとしてしまう。すぐにグッときてしまう。周りの人にライブの話をしようとすると「また泣きそうになってる〜!!」と笑われてしまうけれど、この思い出は私にとっては紛れもなく一生の宝物。笑われたって良いんだ。私にとって大切なものなのだから。


源さんのことを綴ろうと思うと約10年分あるので、遡ろうとすればするほど書きたいことがたくさん出てくる。

本当はもっともっと書きたいけれど、とてつもなく長くなってしまうので、今日は源さんと私の出会いだけにしようと思います。


素敵なハッシュタグに出会えたなぁ。このハッシュタグのおかげで、改めて気付けたことがいくつかあって本当に良かったです。

それでは、おやすみなさい。





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