その銃では俺を倒せないぜ (銀玉鉄砲)
何時の時代も親から目の敵にされる玩具というものがあります。親の立場(特に母親)に立てば理解も出来ますし、はたまた当の子供からしてみれば厄介な干渉でしか無い行動です。
今回はそんな玩具のひとつである銃器もの・・・そのジャンルの中で今もその姿を残す「銀玉鉄砲」について触れていきたいと思います。
私の世代は恐らく銀玉鉄砲が第一線の玩具として遊ばれたギリ最後の世代なのかなとも思います。何故かというとファミコン全盛期だった事は脇に置くとして、代替玩具としてエアガン(エアソフトガン)が広まり始めてましたからね。実際に私が銀玉鉄砲を手に入れた小学校の真ん中位の頃には(実際にエアガンを持っている子供は少ないにしても)銀玉鉄砲は少し幼稚な玩具扱いされていました。
勿論地域や個人の感覚でかなり違った話になるのですが、まぁその辺は「銀玉鉄砲の歴史」を語っている訳では無いので緩く受け取って頂ければと。
子供の頃はより高性能なエアガンに早く持ち替えたいと願っていたこの銀玉鉄砲ですが、大人になって見てみるといやはや良く出来た玩具だなと思います。
あくまで個人の見識内での分析ですのでもし事実と異なる内容があればごめんなさい。本記事の為に実物や関連資料を一通り購入・・・とまで手を伸ばせなかったので。
・安い
もはや金額を覚えてはいませんが、小学生が気軽に通える駄菓子屋で何時でも買うことが出来た時点で手の届きやすい代物ではあったでしょう。扱いもみんな雑でしたからね(笑)
銀玉鉄砲売り場としては定番の駄菓子屋。エアガン等の対抗馬の存在で年々影が薄くなる銀玉鉄砲でしたが、一番の理由は扱う駄菓子屋さん自体が減ったからかなぁとも思います。
・飛ばない(威力が弱い)
子供が遊ぶという点でこれは重要です。
とにかく私の触った銀玉鉄砲は悲しくなる程飛びませんでした(笑)
それは銀玉が持つ運動エネルギーが極小である事を意味し、結果として威力が弱いという話に繋がります。
どんだけ痛がりなんだよバーカバーカと小学生時代なら煽られたかもしれませんが、当時銀玉鉄砲で遊んだ方がいたら思い出してみてください。
保護ゴーグルなんて大層なものをつけたことがありますか?
(世代によっては存在すらしなかった)
安全に関するものなのだから周囲を気にせずつけるべきだという声もあるかと思いますが、時折子供の世界は大人以上に面子が重要視される場合があり、芋引いた(笑)と思われたく無くて無茶をする事があるのですよね・・・え、愚かですって?
そう、人間って年齢性別関係なく意外と愚かなんですよ。
それだけにプールフループの観点から怪我をし難いという要素はとても重要なのです。
・弾の材質が分解性
銀玉の材質はコスト面でも優秀な「珪藻土」でした。
現在のBB弾は生分解性プラスチック製のものと置き換わっていますが、私の頃は劣化しないプラスチックサイコー!的に分解しない素材が基本だったので今考えると(結果的に?)先進的だったと思います。
何事もそうですが年齢を重ねて、或いは時代が進んで当時気づかなかった価値に触れられるのはなんとも幸せな事ですね。
それだけに現時点で受け入れ難いものや興味が無いものがあったとしても、否定的な反応は控えたいと胸に刻む今日この頃なのです( ˘ω˘)
今回は銀玉鉄砲の意外?な先進性を語っていただけで結構な文字数となってしまいました。
また機会を改めてその魅力と当時の背景を語りたいと思います。
<次の遊び>
<前の遊び>
<ごっこあそびでごぅ!>
アナログ的な遊びを紹介してまーす(゚∀゚)
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