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【イベントレポ】群馬ゆかりのみオンラインvol.2/35 嬬恋村編〜日本一のキャベツに魅せられた人々が輝くまち〜

地元に関わりたいけれどキッカケがない、何をしたらいいかわからない、という想いを抱えている方々(特に若者)を対象に、最もハードルの低い群馬県との関わりとしてオンラインイベント「群馬ゆかりのみ」を開催しました!
群馬県の全35市町村に1つずつ焦点を当てて開催する予定ですが、2021年6月25日(金)に第2弾!嬬恋村編を開催しましたのでイベントレポートを公開します。

群馬ゆかりのみとは?という方はこちら↓↓

参加者は海外含め!?合計で20人以上!

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今回は嬬恋晴レルヤプロジェクトから役場の篠原さんと久保さん、そして地域おこし協力隊出身で5年前に嬬恋村に移住された三ツ野さんの3名に地元ゲストとして出演いただきました。

イベントにご参加いただいた皆さんは、嬬恋村にお住いの方、勤務地の方、移住された方、嬬恋村には行ったことないけど地域おこしに興味があって、という方などさまざま。前回に引き続き今回も参加してくださった方や、中には当日にイベントを知って急遽ご参加くださった方まで!群馬県在住者を中心に大阪や海外といった遠方の方にもご参加いただきました。​

キャベツといえば嬬恋村!嬬恋村といえばキャベツ!

嬬恋村を知らなくても、行ったことがなくても、身近なスーパーに並ぶキャベツの産地として、嬬恋村を知っているという方も少なくないとは思いますが、冒頭の乾杯&自己紹介の後は、そんなキャベツについてのトークからスタートしました。

夏秋キャベツ出荷量日本一を誇る嬬恋村のキャベツ。嬬恋村では玉菜(たまな)と呼ばれるそうです。さぞかし嬬恋村では農業が盛んなのかと思いきや、以外にも観光業も盛んだということは、今回初めて知ったことでした。嬬恋村の観光は温泉やスキー場もありますが、特徴的なのはキャベツを中心にした観光です。

嬬恋村のキャベツは野菜の枠を超えて観光資源に!

15年前に日本愛妻家協会からアイディアをもらって行ったキャベツ畑の中心で愛を叫ぶ催し「キャベチュー」。今では絶景スポットである「愛妻の丘」で毎年開催されるビックイベントになっているそうです。嬬恋村は「愛妻家の聖地」と呼ばれ、今ではいったいどう注意したらいいのかわからないような看板がフォトスポットになっているようです(笑)

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愛妻スポットのまとめがこちらに↓↓

その他にも、嬬恋村ではキャベツ畑を駆け抜ける「嬬恋高原キャベツマラソン」も行われます。広大なキャベツ畑はまるで北海道のような風景が撮れるということで某車のCM等にも使われたりと、山や川といったそのままの自然環境ではない、人工的なキャベツ畑が観光スポットになっているという…嬬恋村ならではの面白い観光だと感じました。

それにしてもお借りしたキャベツ畑の写真が美しすぎます!

2017(平成28年)第49回吾妻写真コンクール入賞作品-嬬恋村議会議長賞(嬬恋村)田代キャベツ畑

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当日はさらっとのご紹介でしたが、嬬恋村の農業、観光をはじめとした産業や暮らしを支え、エネルギッシュに活動している団体が「キャベツ―リズム研究会」です。キャッチ―な名前で非常に親しみやすい印象ですが、活動はとってもまじめ(失礼)。

2019年10月の台風19号で大きな被害を受けた嬬恋村の復旧に向けて、メンバーを中心に「嬬恋晴レルヤプロジェクト」も立ち上げ、嬬恋村の元気さをPRすることを目的に昨年制作されたダンスムービーは、なんとYouTubeで1万8千回以上の再生数です!すごい!

嬬恋村の常識!キャベツのおいしい食べ方!

実際に嬬恋村にお住いの皆さんにおいしい保存の仕方や食べ方を伝授してもらいました!気になったレシピは「キャベツのステーキ」と昔ながらの伝統料理である「キャベツのイクサ(エゴマ)よごし」。どれもおつまみに最適そうです!キャベツは生で食べるよりも加熱したほうがかさが減るのでいっぱい食べれるよといったアドバイスもいただきました。

嬬恋村に住んでいれば、この時期は玄関先にキャベツが置かれていることも日常茶飯事!?なんだそう。うらやましい限りです。

キャベツ農家の主婦の皆さんが作る商品「妻の手しごと」として「嬬恋キャベツ酢」や「愛妻ダー」といったキャベツの二次加工品も販売されているということで、ますますキャベツを美味しく楽しめそうです!

嬬恋村の「中」と「外」からみるキャベツの未来

「嬬恋村では約35種類のキャベツが作られています」

嬬恋晴レルヤの皆さんからのこの説明に真っ先に食いついたのは、実はリハーサルの時から超気になっていた東京在住の運営メンバーでした(笑)

そもそもキャベツに品種があるなんて知りませんでしたし、しかも品種名が「青春」「初恋」といった超絶エモい名前だったので余計びっくりです。
参加者からは「名前を出して売ったほうが付加価値が付くのでは?」「絶対名前出したほうが売れますよ!」と断言するような声も上がり、大変盛り上がりました。「キャベツの種類別食べ比べセットも欲しい」「東京では販売しないんですか?」などなど。

キャベツアップ

そのようないわゆる「村の外」からの声に対し、「村の中」からは「農協で販売する際に色々な農家さんから色々なキャベツが集まるので、品種名を大々的に打ち出した販売が難しい」「東京でも売っていたけど、”持ち帰るのに重たい”という理由で買ってくれないことがある」という声なども上がりました。

その場で画期的なアイディアが出て採用されるなんてことは全く起こりませんでしたが、これが”リアル”です。ただ、村の外から見るとなぜ実現が難しいのか見当もつかなかないことですし、逆に村の中にいるとそんな需要があるのかとは、なかなか気が付かなかったことだったのかもしれません。
そしてきっとこのような外と中のギャップは今回のキャベツの品種に関してだけでなく、暮らしや産業、観光などいろいろなところに潜んでいるのではないかなと思いました。

投げっぱなしになってしまった質問や意見もありましたが、みんなが一つの考えるきっかけができた、ということをプラスにとらえ、「群馬ゆかりのみ」はこれからもお酒を飲み交わしながら、ざっくばらんな意見交換ができる一番ハードルの低い地元とのかかわりの場としてあり続けたいと思いました。

キャベツに魅せられ、嬬恋村の虜となった人が行きつく”移住”という選択

「愛妻の丘の写真を見て"ここ"だって思いました!」
美しい「愛妻の丘」の写真を一目見て、移住先を即決された奥田さんの一言から始まったラストトーク。今まで約1時間以上、嬬恋村のキャベツのもつパワーの凄さを目の当たりにしてきましたが、最後の最後で移住ほやほやの方のお話を聞くとますますキャベツ持つパワーに驚かされます。キャベツはただ美味しいだけではなく移住まで促してしまうパワーを持っているんですね。

京都から移住された奥田さんへ移住前後のギャップがあったかどうかという質問には「意外と住みやすい」との回答が。キャベツばかりで何もない写真を見て移住してきたからこそかもしれませんが、車も走っているし道路もちゃんとしている。ちょっと行けば「上田」「軽井沢」に出られるし。

奥田さんの出演動画↓↓

「迷ったらとりあえず役場に行ってみて」という奥田さんからのアドバイスは、私たちにはない発想だったので新鮮でした。役場ってそんなに身近なイメージがありませんでしたから。病院の紹介からインターネットにはない情報も丁寧に教えてくれるそうです。Googleよりもずっと頼もしいですね!という参加者からの声には、田舎の良いところでもあるし悪いところでもあるけどね。と付け足されてはいましたが、嬬恋村の場合は、役場に行ったらキャベツももらえちゃうかも!?なんて冗談も飛び出して、非常に楽しいトークでした。

第2回嬬恋村編を終えて

ということで、今回も無事に群馬ゆかりのみの開催を終了することができました。ラストトークでは、奥田さんを質問攻めにしてしまったせいで、結局時間を20分もオーバーしての終了となってしまいました。運営の気のゆるみが。。。ごめんなさい_(._.)_

初回の中之条町に続いて、2市町村目の開催が今回の嬬恋村でした。距離も近いので、少し近い話題が出てくるのかな?と思ったのですが、そんなことはなく嬬恋村はキャベツを中心にキャベツに魅せられた人たちが特色あるコンテンツを盛り上げるパワフルなまちでした。市町村によって全くカラーが違うことを体感しました!

特に今回ゲストで参加してくださった嬬恋晴レルヤの皆さんは、まさに嬬恋村のパワーの源!そのものでした。篠原さんは前回の中之条町編にも参加してくださった超アグレッシブな若手ホープ!当日使用した嬬恋村の紹介資料も篠原さんが作ってくださいましたし!キャベツTシャツが良く似合う三ツ野さんは(久保さんもよくお似合いでしたが!)実際に”移住された方”という視点でお話しいただけたので、比較的私たちのような村の外の人に近い考えに対してもプラスにとらえていただけて、話の盛り上がりのきっかけを作ってくださいました。参加者や私たちからの質問には、主に嬬恋村歴40年以上&役場に勤めて20年以上の久保さんにお答えいただき、ちょっと乱暴だったかな?というような質問にも丁寧に答えていただけたので、嬬恋村のかなりディープなところまで知ることができました!

ちなみに、群馬ゆかりのみの翌日は、キャベツを電車で高崎駅に直送して販売するイベントを行われたそうです!早朝に出発されたということで、本当にパワフル!

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地元にこのような元気な人たちがいて、それがパワーの源になって、村の内外いろいろな人たちと連鎖的につながって村全体がパワフルになっているんだなあと、嬬恋村編を振り返ってみて、しみじみ思うことでした。

嬬恋村の魅力をしっかり感じることができた今回のゆかりのみ。すぐにでも嬬恋村に飛んでいきたい気分ですが、まずは東京で玉菜をモリモリ食べることから嬬恋村との関わりを持っていきたいと思います。そして次のステップは来年開催のキャベツマラソン出場を目指して!

今回ご参加いただいた皆様、ゲストの皆様をはじめ、このイベントに関わっていただいたすべての方に感謝しつつ、引き続き第3弾の企画も頑張っていきたいと思います!

群馬ゆかりのみ・嬬恋村編で話題になったモノコト


イベント概要

群馬ゆかりのみ まちのひと×出身者たちで地元トーーク!【嬬恋村編】

嬬恋村は皆さまご存知『キャベツ』の名産地。キャベツマラソンに始まり、キャベツ畑の真ん中で愛を叫ぶ観光イベントなど、キャベツを目玉にした独自の観光が発達しています。 「嬬恋晴レルヤ」プロジェクトの篠原 勇貴さん、久保 宗之さん、三ツ野 元貴さんの3名と一緒に、キャベツを主軸にしたまちづくりの魅力をお伝えします。暮らしや仕事、移住について、参加者と相互コミュニケーションで情報交換できる場にいたします。

日時:2021年6月25日(金) 19:30~21:00
参加費:無料
場所:オンライン開催(Zoomを利用)
主催:株式会社kaettara / 共催:群馬県、嬬恋村、ぐんま暮らし支援センター
対象:群馬県出身者、群馬県と縁(ゆかり)がある方、群馬県に興味がある方



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