皆さまいかがお過ごしでしょうか?
せわしなく過ぎた年末年始も過ぎ、巡航速度となる2月になりました。昨年にやり残した仕事を年越しで片付けて、ほっと一息もつかぬ間に、新年を迎えてしまいました。1月に59歳になり、還暦まであと1年の大事な年なのにスタートダッシュに出遅れた感があります。ヘルニアも完治しましたが、しばらく安静にしていたせいで筋力が衰えたようで、少し運動を頑張っています。以前と同じような動きをすると再発するため、運動機能を回復させるようにトレーニングをしています。
さて、BBCのニュースジャパンで2023年1月23日に面白い記事が掲載されていました。
「日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている BBC特派員が振り返る」という記事ですが、日本の低迷の原因を分析しています。
アメリカ人なら、僕の知らないことを話して(Tell me something I don’t know.)とチャチャを入れたくなりますが、この記事の分析は興味深いです。
つまり自民党の長期政権が続き、それを有権者が支持し続けるのがわからないというのが筆者の疑問です。ただ、自民党は既得権益と複雑に結びついていて有権者が何らかの恩恵を受けているので変えられないという状況にあるようです。
しかし、これは単に政治だけにとどまりません。私は職業団体として公認会計士協会と税理士会に加入していますが、高い会費を徴収する割には、例会や理事会のやっていることの無意味さにはあきれるほどです。会長になりたくて雑用に一生懸命な会員を見て、それより本来の仕事をしっかりやって事務所を大きくする方が先じゃないのって思ったりします。また、自分の事務所には奥さんとアルバイトしかいないのに経営相談だとか、融資相談に乗りますとか、税理士会で商工会議所やらの経営相談や納税相談に派遣するとなると出たがる人がいたり(数万円の日当が欲しいのかもしれませんが)、もうエゴ丸出しですね。役員は役員同士の阿吽の呼吸で自薦で決まってしまうので、暇で押しの強い人が役員になります。これで地域社会に奉仕するなんて無理ですから。「税理士会は税理士の義務の遵守及び税理士業務の改善進歩に資する」ことを目的としていますが、互助会組織となってしまっています。会長も役員も決して能力が高いから選ばれているわけではないのです。公認会計士協会も同様です。弁護士会も変な会長がよくいますよね。
実力を反映させて事務所の売上順、または社会貢献というのであれば納税額順に役員を決めればいいと僕は思いますが、変でしょうか?また税理士や公認会計士の能力を一定に保つために毎年試験を課して、篩にかけるようなことも必要だと思います。
最近、トヨタ自動車の豊田章男社長が退任して会長になるというニュースがありました。
このトヨタ自動車も菅政権と小泉環境大臣の下でカーボンニュートラルが最優先政策として、内燃機関の完全撤廃を政治課題としてきている日本政府にはもう付き合いきれないとばかりに、本社拠点を日本からタイに移転させる計画です。豊田章男氏をもってしても経団連を始めとする財界、政界、マスメディアの鉄の三角形には勝てずに、日本から出ていこうとしています。Co2削減のために太陽光発電を推進して、原発再稼働を反対して、世界一高い電力で工場を動かさなければならない、さらにはSGDsなどと言ってガソリンエンジンを撤廃などというバカなマスコミは本当に売国奴です。センセーショナルなことを言って国民を煽っているつもりなのでしょうが、騙された高齢者があちこちで政治活動を行って、国益を損なっています。
なんか、年初から日本経済の展望が暗いものになってしまいました。
僕も日本脱出を検討したいと思います。
ぐんま税理士法人
代表社員 小林浩一