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外国人に「茶の湯」を説明する

外国人が日本の文化で関心の強いものの一つに「茶道」があります。英語では"Tea Ceremony"と知られています。

ご存知のように抹茶の粉末を熱湯でかき混ぜたものを飲んで「茶会」や「茶事」といわれる社交をするための儀礼を学ぶ事柄です。

一般の日本人にとっては堅苦しいイメージが付きまとう事柄ですが外国人観光客にはとても関心の高い日本文化なのです。

もっとも日本人でさえ堅苦しいと思うものですから外国人には尚更でしょう。

茶室に入って茶を立てて飲んで終わるまで基本的に決まった儀礼のみで一切、茶を立てる亭主と茶をもてなされる客との間には会話というものはないことが前提です。

なぜ形式主義の茶道が日本で確立されてのでしょう。それには確立された時期、戦国時代の世相が反映されています。

茶道は千利休という堺の商人が編み出したものですが、戦国武将の間で広まりました。武将達は他の武将との対立や戦闘に明け暮れる日々からくる精神的な緊張を和らげるために茶の湯に没頭したといわれています。

茶室という空間に一貫した形式主義を持ち込むことによって、日常と切り離された空間に身を置く意図があったのだと思われます。平和になった今の時代でも通ずるところがあります。

また戦国武将同士が社交をする場合、普段はライバル同士であり恨みつらみの多い仲であっても、儀礼に沿っての交流であればいがみ合う必要もありません。また茶室に入るには刀を外すことになっており、殺し合うことも避けられます。戦場とは真逆の世界なのです。

茶道は日本の戦国時代の歴史文化という説明が分かりやすいということです。

さて、茶道を外国人に体験してもらうにはどんなところがいいのでしょう。当然、英語で茶道の説明ができるところでなければいけません。英語で茶道を外国人に体験してもらう場はいくつかあるのですが、一番のおススメの場所と茶人をご紹介できます。私が実際に何度もお会いしている方です。

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