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桂皮(シナモンの樹皮)は取りすぎはダメ?芳香成分「クマリン」とは

シナモンという名前を耳にするだけで、もうあの濃厚な香りが漂ってくるような気がしませんか?シナモンは世界中にある香辛料の中でも特に歴史が古く、遥か昔古代の時代より様々な用途に使用されてきました。素晴らしい効能の数々は言うまでもなく、特にあの甘くてスパイシーな香には今も向かいも多くの人を惹きつけてやみません。ですが、一方で過剰に摂取しすぎると逆に健康に被害を与えてしまうことでも知られています。今回はキーとなるそのシナモンの香り成分に関して、一般的なシナモンと台湾シナモンリーフとを比較してお話ししていきたいと思います。


1. 芳香成分「クマリン」とは?

様々なハーブや花から良い香りが漂ってくるのは、その植物そのものに芳香成分が備わっているからです。それはシナモンも例外ではありません。シナモンのあの独特な香りの元は「シンナムアルデヒド」という香り成分がメインです。その他にも、「クマリン」と言う芳香成分を含んでいます。

この「クマリン」と言う成分の香りですが、実は私たち日本人にとって馴染みのある香りでもあります。例を挙げるならば、桜餅のあのなんとも言えないふんわりとした香りがそれです。そのほかにも「クマリン」を多く含んでいる植物は自然界にたくさん存在しており、代表的なものを挙げるならばバニラビーンズ、ラベンダーにも含まれることがわかっています。

2. クマリンの危険性とは?


クマリンには、血流を改善させる効果や、むくみ改善、抗菌効果にアンチエイジングなど体にとって様々なメリットがある音がいくつかの研究結果において立証されています。ですがその反面、クマリンには肝毒性があると言うことも判明しています。そのため、長期間にわたって大量にクマリンを摂取し続けると肝機能になんらかの影響が出ることが懸念されています。

日常生活などで、シナモンパウダーを適量口にする程度であれば、クマリンの毒性を心配する必要はありませんが、サプリメントやオイルなどで凝縮された成分を摂取するのは控えた方が良いでしょう。

3. 台湾シナモンリーフにはクマリンは含まれていない?

台湾シナモンの特徴は、香り成分であるシンナムアルデヒドが樹皮ではなく葉に多く含まれていると言うことです。従って、葉をちぎったり口に含んで噛めばそれだけで甘いシナモンの香りを楽しむことができます。前述したクマリンもほとんど含まれていないので、肝臓に負担をかけることなく、存分に楽しんでいただけます。海外では、シナモンを使った様々な健康サプリが作られて販売されていますが、そのどれもが樹皮を使用したもので、クマリンの濃度が心配です。その点、もし今後台湾シナモンの葉でサプリメントを製造するとなった場合、毒性の心配をしなくても良いのはポイントの一つです。

まとめ

今回は、少し難しい話になってしまったかもしれませんね。世界中には何十種類ものシナモンの仲間がありますが、それぞれの品種ごとに香りや効能などが異なると言うのは大変興味深いことですね。今後より多くの方に台湾シナモンの良さについて知っていただき、その美味しさと健康への影響に気づいてもらえると嬉しいです。

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