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台湾シナモンの森を復活させる!桂guiの植林活動

桂guiでは、台湾シナモン製品の開発と同時進行で、精力的に台湾シナモンの種の保存及び植林活動を行なっています。どうして台湾シナモンという特定の品種に目をつけたのか?その理由とこれまでの活動の軌跡について今日はお話ししていきたいと思います。


1.台湾シナモンの木が秘めるポテンシャル

前回の記事でもお話ししている通り「土肉桂(台湾シナモン)」は台湾原産の固有種です。世界中様々な地域で、日々植林の重要さが謳われて活動に励む人々がいます。一口に植林といっても、どのような木々を植えるのが良いのか考えたことはありますか?植林をする土地には言うまでもなく元々長い年月をかけて培ってきた生態系があります。その生態系に影響が出ないように、その土地に元々生息している植物を植林するのがベストだと私たちは考えています。

さらに、プラスアルファでその植物が経済的になんらかの価値を生み出す植物であれば尚素晴らしいでしょう。経済的に価値があると言うことがわかれば、植林活動を進める上でその土地に住む農民の方々からの賛同を得やすいです。植林をすると言うのは一方通行の行為ではなく、必ずその地域の人からの協力が必要不可欠となってきます。1つの団体で植林を行うのは限度がありますし、土地の権利など複雑な問題が絡んでくるので、多くのサポーターを見つけることが大切になってきます。その点において、経済価値があり、これから発展していくポテンシャルがある台湾シナモンは植林をする品種としてこれ以上なく適しているのです。

2. 植林活動とその後の森林管理

現在、桂guiが掲げる植林プロジェクトは、企業様向けと一般個人様向けの二つがあります。どちらも、桂guiが保有する土地、もしくはパートナー様の土地に私たちが植た台湾シナモンの木を選び、1本からサポートできると言う形です。もちろん、大きな土地を持っていてたくさんの木を一気に植えて欲しいと言うようなオファーもありますが、現段階では既に植えられている木を選び、その木の成長を観察していくと言うような形になっています。サポーターの方には、桂guiの商品を返礼品としてお渡ししたり、年間レポート、成長の様子がモニターできるようなサービスも現在整備中です。

森は人の干渉を受けず放っておけばより良い森になると考えている人も多いかと思います。ですが、環境保全の観点から見ると実はその通りではないのです。実は、人の手が入って管理された森の方が二酸化炭素をより吸収すると言うデータがあります。木々が重ならないように適度に間伐したり、森の状態を確認して管理された森は二酸化炭素削減の観点で言えばより効率的であると言えます。その為、桂guiでも植林活動によって植えられた台湾シナモンの木々をただ放置しておくのではなくて、専門家とともにその生育状況を把握し、必要であれば天然肥料を与えたり、適度に間伐したりときちんと管理をしていきます。

3. 地元農家の方々とのウィンウィンな関係

桂guiの植林プロジェクトの中には、中国語で「青銀共農」と言う目標が定められています。これは、農作物の経済価値を創り出し若者が村へ戻って農業へ参加する意欲を高める、それと同時に定年後のベテラン農家の皆さんにも若者のサポーターとして農業にまた関わってもらうことを意味しています。農家の皆さんは、その農作物の経済的価値を信じているからこそ、苦労しながら収穫までの長いプロセスを受け入れて作業に耐えることができます。その価値を創造するのが私たちのような企業なのです。素材を使ってより多くの商品を開発し、それを世に出して広めていくことで原材料である農作物そのものの価値をあげていくと言うことが大切になってきます。原料を育てる人がいなくなってしまっては、企業は商品を生産することができなくなってしまいます。ですから、私たちは常にその素材をより上手に生かす商品を開発し続けて、より多くの人に知ってもらうために努力していかなければなりません。

台湾では烏龍茶が有名ですよね。茶の木はあえて自然農法で放置をしているようなご長寿の木をのぞいて、全て収穫しやすいように木が高くなりすぎないように低木化されています。その点、台湾シナモンは一般的な木ですから、成長すれば梯子に登って手作業で収穫しなければなりません。その為、収穫にかかる時間も人手も、そして危険度も増えてしまいます。それでも毎年収穫の時期になると、山に入りこの様にたくさんの葉が収穫されて運ばれてきます。新鮮な葉は昔より、山の子供たちのおやつと呼ばれているように、口に含んで噛めば自然の甘さと仄かなシナモンの風味が香ります。

まとめ

桂guiはただ単純に台湾シナモンの葉を使って商品を作っているだけではなく、その先の未来を見つめています。木々の成長には何年もの時間を有するため、この先の商品研究をよりスムーズに行うため、農家の方々により多く還元していくためにも今野段階から植林に力を入れていく必要があるのです。今後、台湾に来られた際に頭の片隅に台湾シナモンの存在がちらっとでも顔を見せてくれたら嬉しいです。

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