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松谷武判 展 東京オペラシティ 10/3〜12/17

抽象作品が見たい気分だったのでオペラシティへ。 名前は認識してなかったけど、見たことがある作品があった。 題名がほぼないぶん、鑑賞者にかなり委ねられている。 わずかな起伏を作り上げ、些細な、微妙な言葉にならない感情が表現されている。 もの派っぽい作品もけっこうある。 中盤は胚や幹細胞を思わせる作品が多くなってくる。 無機から有機を誕生させる作品に根源や命に対する強いこだわりを感る。 完全な3次元じゃないところがいい。平面をに作られている作品が2次元と3次元の微妙な間

    • ルイーズ・ブルジョワ展  9/25~ 1/19  森美術館

      久しぶりに森美術館へ。森美術館は夜間営業しているのでたまに行きたくなる。 今回は六本木ヒルズがオープンしたときからずっといる謎の蜘蛛の作家ルイーズ・ブルジョワ展。 解説文を読んでいると蜘蛛は彼女にとって母性とある。 言われてみれば、そう思えなくもないが、全体を通じて彼女の内面が強くさらけ出されてる。 作品のほとんどが、回りくどくなく率直な訴えだけに突き刺さってくるものが多い。 作品が人との関係に大いに依存していることが一番の特徴か。 嫉妬や殺意を作品に変えると明確に記

      • アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界  9/21〜12/1  府中市美術館

        連休最後なので何か軽めなのがないかと探していたら、府中市美術館でミュシャ展がやっているのを発見。天気もよかったのでついでにサイクリングへ。 メインは他では見たことのない油絵だったのかな。 でも、油絵よりもポスターよりも絵本の挿絵が素晴らしかった。 普通の美しさ、美のド真ん中を表現したような絵は、一般大衆へ美を提供しようとしていたミュシャの思惑通りだったのだろう。 これらの絵やデザインは現代で言えば、マンガやトレカにも通ずるのが多々ある。 100年経っても残り続ける影響力

        • 日本現代美術私観  8/3〜11/10 東京都現代美術館

          精神科医、高橋龍太郎の日本の現代アートコレクション展。 最初のブースの草間彌生以外は撮影OK。 草間彌生については初期の作品からかなりたくさんある。細胞やら精子やら今のかぼちゃにたどり着くまでの流れもわかりやすい。 村上隆、会田誠にはじまり、山口晃、塩田千春、池田学、名和晃平など有名どころはかなりある。 ギャラリーや他の美術館で見たことある作品もあったので、貸し出しもしてるのかも。 宮永愛子のナフタレンの作品以外のものを初めて見た。 葉脈をつなぎ合わせた物は神秘的だっ

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          ブランクーシ 本質を象る 3/3〜7/7  アーティゾン美術館

          アーティゾン美術館は金曜は20時まで開いているから頼もしい。 会期終了も迫っていため、金曜の夜と言えどなかなか混んでいた。 副題にもあるように、本質を抽出しようという試みている作品が多くある。 だが、最初の飛躍はロダンや既存の彫刻からの決別であり、台座からの解放である。 鳥からは自由な発想を。 当然有名なあの作品もある。 明快な形が目の前にあるから抽象画とは違いすっきり感はある。 本当の本質に辿り着いているのか、はたまた、辿り着けるのかはわからないが、目に見えるイ

          ブランクーシ 本質を象る 3/3〜7/7  アーティゾン美術館

          三島喜美代―未来への記憶  5/19〜7/7  練馬区立美術館

          会期終了も近いので、練馬区立美術館へ。 中村橋、初めて来た。 三島喜美代の作品は森美術館や他の現代アート展で何度か見たことがあったが、大規模個展に来たのははじめて。 初期は草間彌生なども通ったザ・平面の現代アートという作品が多い。 たぶん、間があるのかもしれないが展示場では作風はいきなり変わる。 試行錯誤ではなく、思考の跳躍。 割れる印刷物という独自性はかなり大きい。 紙に書かれた3次元のものを、陶により再現したものは見た者に強い印象を与える。 騙し絵的でとっつきやす

          三島喜美代―未来への記憶  5/19〜7/7  練馬区立美術館

          アンゼルム・キーファー展「Opus Magnum」 4/2〜6/29  ファーガスマカフリー東京

          ケースに入ることにより外界とは遮断された唯一の世界観が表現されている。 荒廃した品々とモノクロの世界が暴力性と静寂を語る。 戦争などのテーマがあるのだろうが、はっきりとした主題はわからない。 けれども、それを物ともしない惹かれる何かがあった。 もう一度見たい思う個展だった。 来年、二条城でも展覧会があるらしい。

          アンゼルム・キーファー展「Opus Magnum」 4/2〜6/29  ファーガスマカフリー東京

          記憶 リメンブランス 3/1〜6/9  東京都写真美術館

          現代の作家を8名集めた企画展。記憶というキーワードはぴったりだった。篠山紀信以外は撮影可。 気になった2名を紹介。 <村山悟郎> aiにアートを学習させて1000回ドローイングさせた作品。 これを見てもわかるように、ピカソの初期作品を1000回ドローイングしようが、1億回ドローイングしようが、 ゲルニカにたどり着くとは到底思えない。作品の意図とは真逆だが、逆に人間の存在意義を感じさせてくれた。 <米田知子> プラットフォーム、アイスリンクなど、気持ちのいい作品が並んで

          記憶 リメンブランス 3/1〜6/9  東京都写真美術館

          ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ  3/12〜5/12 国立西洋美術館

          現代アートの企画展があるみたいなので、今回は西洋美術館へ。 「国立西洋美術館の成立前史の記憶を紐解くなら、その美術館は1959年の開館以後の、いわば未来の時間を生きるアーテイストのために誕生したといっていえぬことはない。とはいうものの、国立西洋美術館はほんとうに、美術家たちに「恩恵」をもたらしてきたのか。」 こういう思いが本企画展になった模様。 西洋美術館にこんなイメージなかったな。 収蔵作品や建物からインスピレーションを受け制作されたものも。 かなり多くの作品が展示さ

          ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ  3/12〜5/12 国立西洋美術館

          ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家  1/17〜3/24 東京オペラシティ

          ガラス作家の山野アンダーソン陽子が、画家からイメージを伝えてもらい、ガラス作品を制作し、その作品を写真家が写真に撮り、画家が描くという感じ。 ひとつのものに対して多方面からアプローチしている。もともとは作品を長く残すのが目的のよう。 絵という自由度の高い個性に関わるものとガラス作品という固定化された物質の不自由さが微笑ましい。 束縛からなんと自由になろうとする器たちが健気だ。 特に感動するということはないが、いろんな形のガラスの器は目の保養にはなったかな。 牛乳を飲むた

          ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家  1/17〜3/24 東京オペラシティ

          アブソリュート・チェアーズ 2/17〜5/12 埼玉近代美術館 

          椅子の展示はアアルトなど家具デザイナーのはあったけど、椅子を題材とした企画展はめずらしい。 椅子とは紀元前3000年頃からあった生活の代表的なもの。 だが、このように本来の使い方とは別の意味を求め始めたのは文化が成熟した証だろう。 悪く言えば時間ができたからかもしれない。 それはさておき、作品は有名なデュシャンの複製から始まり、フランシスベーコンの絵画まで、椅子が少しでも絡んでいれば何でもありみたいな感じ。 でも、この企画展の主題は他にもある。 傾けさせたり、座り心地

          アブソリュート・チェアーズ 2/17〜5/12 埼玉近代美術館 

          棚田康司展「入って跳ぶ」 1/17〜2/17  ミヅマアートギャラリー

          ギャラリーを巡っていると、美術館ではいっさい見たことのない、そのギャラリーでしか見ない作家がよくいる。棚田康司もその一人だ。 木で作られた人物の彫刻の顔はどれも良く似ていて普遍性を感じる。 特に驚いたのは題名にもあるように「入って跳ぶ」という行為。 ただの鑑賞者であるはずの僕が強制的に作品に参加させられるという感覚になった。 縄の内、外によって感じ方がだいぶ変わる。 境界線の意味を考えさせられる。作者はすべてを受け入れようという気持ちを作品に込めているのかもしれない。

          棚田康司展「入って跳ぶ」 1/17〜2/17  ミヅマアートギャラリー

          白井美穂 森の空き地 府中市美術館 12/26〜2/25

          ポスターを見ておもしろそうだったので、サイクリングがてら府中市美術館へ。 一部の作品は配置や組み合わせをずらし、物に本来の意味とは別の意味を付与している。 椅子の前にある机の原材料としての木が並べられている。 この他にも関係性からの開放として、机の下にシャンデリアあったり、スキーの板で標識を作ったり。 意味の崩壊。無意味の意味を感じさせる。 その他は見た目には意味がありそうなのにわからない。 もやもやに似た気持ちが感情を揺さぶる。 なかなか難しい作品が多いと思う。 撮

          白井美穂 森の空き地 府中市美術館 12/26〜2/25

          猪熊弦一郎 常設展 & RECOVERY 猪熊弦一郎現代美術館  12/23〜3/10

          以前から一度行ってみたかった猪熊弦一郎美術館へ。丸亀駅を出ると、すぐ見える。 かなりすごい。屋内はふんだんに自然光が取り入れられている。 展示は2階3階がメイン。外にも立体物や図書館など贅沢な造り。 <猪熊弦一郎 常設展> 大まかに、初期の絵画、中期の抽象画、晩年の抽象と具象の間の3つに分かれている。 中期の作品はやはり、海外のいろんな作家に影響を受けており、特にピカソやアンリ・マティスっぽいのも見受けられた。 抽象画時期に入ったのが52歳だと書いていて驚いた。 何歳に

          猪熊弦一郎 常設展 & RECOVERY 猪熊弦一郎現代美術館  12/23〜3/10

          日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ  10/27〜1/21 & 即興 ホンマタカシ 10/6〜1/21  東京都写真美術館

          今年最後の美術鑑賞は写真美術館へ。 <日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ> 5人のグループ展。 気になった2人を。 淵上裕太 上野公園という限定された場所で、公園に集まる様々な人を撮影している。 普通の人々の唯一の人間性を見せつけられる。 「ふつう」とは何でしょうね。 うつゆみこ 動物植物物質が一体となって奇妙な世界が爆発している。 命を感じる。 特に生命の現象をありのまま伝えつつ、自分の表現としている作品に感銘を受けた。(下の方にあるので要チェック

          日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ  10/27〜1/21 & 即興 ホンマタカシ 10/6〜1/21  東京都写真美術館

          RAFAEL ZARAZUAxERI KAWAKAM 11/17-11/29   ギャラリーtoh

          最終日になんとか代々木のギャラリーtohへ。 インスタで発見して実物を見たいなと思って。 <ERI KAWAKAM> 仮面をかぶった人間がそこにいた。 本当の自分とは。 毒々しさと真っ直ぐな瞳にウソをつくなと、何か率直なものを突きつけられた気がした。 最終日でわちゃわちゃしていたので、初日と最終日は外した方がいいかも。

          RAFAEL ZARAZUAxERI KAWAKAM 11/17-11/29   ギャラリーtoh