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日本現代美術私観  8/3〜11/10 東京都現代美術館

精神科医、高橋龍太郎の日本の現代アートコレクション展。 最初のブースの草間彌生以外は撮影OK。 草間彌生については初期の作品からかなりたくさんある。細胞やら精子やら今のかぼちゃにたどり着くまでの流れもわかりやすい。 村上隆、会田誠にはじまり、山口晃、塩田千春、池田学、名和晃平など有名どころはかなりある。 ギャラリーや他の美術館で見たことある作品もあったので、貸し出しもしてるのかも。 宮永愛子のナフタレンの作品以外のものを初めて見た。 葉脈をつなぎ合わせた物は神秘的だっ

    • ブランクーシ 本質を象る 3/3〜7/7  アーティゾン美術館

      アーティゾン美術館は金曜は20時まで開いているから頼もしい。 会期終了も迫っていため、金曜の夜と言えどなかなか混んでいた。 副題にもあるように、本質を抽出しようという試みている作品が多くある。 だが、最初の飛躍はロダンや既存の彫刻からの決別であり、台座からの解放である。 鳥からは自由な発想を。 当然有名なあの作品もある。 明快な形が目の前にあるから抽象画とは違いすっきり感はある。 本当の本質に辿り着いているのか、はたまた、辿り着けるのかはわからないが、目に見えるイ

      • 三島喜美代―未来への記憶  5/19〜7/7  練馬区立美術館

        会期終了も近いので、練馬区立美術館へ。 中村橋、初めて来た。 三島喜美代の作品は森美術館や他の現代アート展で何度か見たことがあったが、大規模個展に来たのははじめて。 初期は草間彌生なども通ったザ・平面の現代アートという作品が多い。 たぶん、間があるのかもしれないが展示場では作風はいきなり変わる。 試行錯誤ではなく、思考の跳躍。 割れる印刷物という独自性はかなり大きい。 紙に書かれた3次元のものを、陶により再現したものは見た者に強い印象を与える。 騙し絵的でとっつきやす

        • アンゼルム・キーファー展「Opus Magnum」 4/2〜6/29  ファーガスマカフリー東京

          ケースに入ることにより外界とは遮断された唯一の世界観が表現されている。 荒廃した品々とモノクロの世界が暴力性と静寂を語る。 戦争などのテーマがあるのだろうが、はっきりとした主題はわからない。 けれども、それを物ともしない惹かれる何かがあった。 もう一度見たい思う個展だった。 来年、二条城でも展覧会があるらしい。

        日本現代美術私観  8/3〜11/10 東京都現代美術館

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        • 三島喜美代―未来への記憶  5/19〜7/7  練馬区立美術館

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          記憶 リメンブランス 3/1〜6/9  東京都写真美術館

          現代の作家を8名集めた企画展。記憶というキーワードはぴったりだった。篠山紀信以外は撮影可。 気になった2名を紹介。 <村山悟郎> aiにアートを学習させて1000回ドローイングさせた作品。 これを見てもわかるように、ピカソの初期作品を1000回ドローイングしようが、1億回ドローイングしようが、 ゲルニカにたどり着くとは到底思えない。作品の意図とは真逆だが、逆に人間の存在意義を感じさせてくれた。 <米田知子> プラットフォーム、アイスリンクなど、気持ちのいい作品が並んで

          記憶 リメンブランス 3/1〜6/9  東京都写真美術館

          ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ  3/12〜5/12 国立西洋美術館

          現代アートの企画展があるみたいなので、今回は西洋美術館へ。 「国立西洋美術館の成立前史の記憶を紐解くなら、その美術館は1959年の開館以後の、いわば未来の時間を生きるアーテイストのために誕生したといっていえぬことはない。とはいうものの、国立西洋美術館はほんとうに、美術家たちに「恩恵」をもたらしてきたのか。」 こういう思いが本企画展になった模様。 西洋美術館にこんなイメージなかったな。 収蔵作品や建物からインスピレーションを受け制作されたものも。 かなり多くの作品が展示さ

          ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ  3/12〜5/12 国立西洋美術館

          ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家  1/17〜3/24 東京オペラシティ

          ガラス作家の山野アンダーソン陽子が、画家からイメージを伝えてもらい、ガラス作品を制作し、その作品を写真家が写真に撮り、画家が描くという感じ。 ひとつのものに対して多方面からアプローチしている。もともとは作品を長く残すのが目的のよう。 絵という自由度の高い個性に関わるものとガラス作品という固定化された物質の不自由さが微笑ましい。 束縛からなんと自由になろうとする器たちが健気だ。 特に感動するということはないが、いろんな形のガラスの器は目の保養にはなったかな。 牛乳を飲むた

          ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家  1/17〜3/24 東京オペラシティ

          アブソリュート・チェアーズ 2/17〜5/12 埼玉近代美術館 

          椅子の展示はアアルトなど家具デザイナーのはあったけど、椅子を題材とした企画展はめずらしい。 椅子とは紀元前3000年頃からあった生活の代表的なもの。 だが、このように本来の使い方とは別の意味を求め始めたのは文化が成熟した証だろう。 悪く言えば時間ができたからかもしれない。 それはさておき、作品は有名なデュシャンの複製から始まり、フランシスベーコンの絵画まで、椅子が少しでも絡んでいれば何でもありみたいな感じ。 でも、この企画展の主題は他にもある。 傾けさせたり、座り心地

          アブソリュート・チェアーズ 2/17〜5/12 埼玉近代美術館 

          棚田康司展「入って跳ぶ」 1/17〜2/17  ミヅマアートギャラリー

          ギャラリーを巡っていると、美術館ではいっさい見たことのない、そのギャラリーでしか見ない作家がよくいる。棚田康司もその一人だ。 木で作られた人物の彫刻の顔はどれも良く似ていて普遍性を感じる。 特に驚いたのは題名にもあるように「入って跳ぶ」という行為。 ただの鑑賞者であるはずの僕が強制的に作品に参加させられるという感覚になった。 縄の内、外によって感じ方がだいぶ変わる。 境界線の意味を考えさせられる。作者はすべてを受け入れようという気持ちを作品に込めているのかもしれない。

          棚田康司展「入って跳ぶ」 1/17〜2/17  ミヅマアートギャラリー

          白井美穂 森の空き地 府中市美術館 12/26〜2/25

          ポスターを見ておもしろそうだったので、サイクリングがてら府中市美術館へ。 一部の作品は配置や組み合わせをずらし、物に本来の意味とは別の意味を付与している。 椅子の前にある机の原材料としての木が並べられている。 この他にも関係性からの開放として、机の下にシャンデリアあったり、スキーの板で標識を作ったり。 意味の崩壊。無意味の意味を感じさせる。 その他は見た目には意味がありそうなのにわからない。 もやもやに似た気持ちが感情を揺さぶる。 なかなか難しい作品が多いと思う。 撮

          白井美穂 森の空き地 府中市美術館 12/26〜2/25

          猪熊弦一郎 常設展 & RECOVERY 猪熊弦一郎現代美術館  12/23〜3/10

          以前から一度行ってみたかった猪熊弦一郎美術館へ。丸亀駅を出ると、すぐ見える。 かなりすごい。屋内はふんだんに自然光が取り入れられている。 展示は2階3階がメイン。外にも立体物や図書館など贅沢な造り。 <猪熊弦一郎 常設展> 大まかに、初期の絵画、中期の抽象画、晩年の抽象と具象の間の3つに分かれている。 中期の作品はやはり、海外のいろんな作家に影響を受けており、特にピカソやアンリ・マティスっぽいのも見受けられた。 抽象画時期に入ったのが52歳だと書いていて驚いた。 何歳に

          猪熊弦一郎 常設展 & RECOVERY 猪熊弦一郎現代美術館  12/23〜3/10

          日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ  10/27〜1/21 & 即興 ホンマタカシ 10/6〜1/21  東京都写真美術館

          今年最後の美術鑑賞は写真美術館へ。 <日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ> 5人のグループ展。 気になった2人を。 淵上裕太 上野公園という限定された場所で、公園に集まる様々な人を撮影している。 普通の人々の唯一の人間性を見せつけられる。 「ふつう」とは何でしょうね。 うつゆみこ 動物植物物質が一体となって奇妙な世界が爆発している。 命を感じる。 特に生命の現象をありのまま伝えつつ、自分の表現としている作品に感銘を受けた。(下の方にあるので要チェック

          日本の新進作家展vol.20 見るまえに跳べ  10/27〜1/21 & 即興 ホンマタカシ 10/6〜1/21  東京都写真美術館

          RAFAEL ZARAZUAxERI KAWAKAM 11/17-11/29   ギャラリーtoh

          最終日になんとか代々木のギャラリーtohへ。 インスタで発見して実物を見たいなと思って。 <ERI KAWAKAM> 仮面をかぶった人間がそこにいた。 本当の自分とは。 毒々しさと真っ直ぐな瞳にウソをつくなと、何か率直なものを突きつけられた気がした。 最終日でわちゃわちゃしていたので、初日と最終日は外した方がいいかも。

          RAFAEL ZARAZUAxERI KAWAKAM 11/17-11/29   ギャラリーtoh

          櫃田伸也 展 10/28-12/3 KAYOKOYUKI

          ずいぶん前に何故だかわからないけど、まったく知らない櫃田伸也の図録を買った。 作品を見られると思っていなかったので、とてもうれしい。 買った図録には「通りすぎた風景」とあった。 ガランとしたキャンパスに幾何学的な何かが配置されている。 抽象と具象の混ざり合いが心地良い。 抽象性が個人の中で具体性を帯びてくる。 その何かはぼくには公園であったり遊具だったり他の何かであったり。 懐かしい気持ちになった。 駒込にはここの他にもいつくかギャラリーがあるのでまわってみた。 六義

          櫃田伸也 展 10/28-12/3 KAYOKOYUKI

          ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展  10/14〜1/28 銀座メゾンエルメス フォーラム & 第八次椿会 ツバキカイ 8 10/31〜12/24 資生堂ギャラリー

          アーティゾンに行ったのでついでに銀座のギャラリー2つまわる。 ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展   エルメスはいつも斬新な作品を提供してくれていてすごいと思う。 この部屋に巨大なものを毎回展示してめちゃくちゃ大変だろうな。。 今回は環境問題を反映させた作品。 部屋には大量の珊瑚の死骸がある。自然に罪悪感が生まれる。 これが現代アートだと言わんばかりの迫力だった。 再び木に戻れることはあるだろうか。何億年か経った後戻れると良いな。 ぼくらはどうだろうか。 第八次椿

          ダイアローグ1 「新たな生」崔在銀展  10/14〜1/28 銀座メゾンエルメス フォーラム & 第八次椿会 ツバキカイ 8 10/31〜12/24 資生堂ギャラリー

          山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン  9/9〜11/19 アーティゾン美術館

          サンサシオンは感覚という意味らしい。 最初の部屋は人の三半規管が狂うような設定になっている。(経験しないと意味ないからネタバレご容赦) 感覚を揺らがせたいということなのだろう。 内容は予想とはまったく違っていた。文字が多い。漫画が多い。。 作家の思想を理解するのには、いいことなのだろうが全く読む気にならない。 数点新作があったのかな。なんかちゃんと着色されいないような気も。。 それでも、昔の遠近法をちゃんと地図に落とし込んでいるのには感心する。 昔の技法を現在に生かし

          山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン  9/9〜11/19 アーティゾン美術館