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20歳大学生のおまもりソングたち 

「いつ聴いても心にしみこむ、
 そしてここぞという時は、
 そっと寄り添ってくれる」

そんな、不思議な力を持つ曲を、
「おまもりソング」と名付けて、大切に聴いています。
2023年、20歳現在の私のおまもりソングを5つ紹介します。

1.Donuts Mind If I Do/CHAI

Don't mind if I do(遠慮せずする、気にしない)と Donuts mind if I do(ドーナツをおひとつどうぞ)の言葉遊びが特徴の曲。

ドーナツ 罪悪感の塊で、決して必要な栄養分とは言えない。

だけど、かじった時の幸福感!
だから、なんと言われようと私はドーナツが好き!
必要なものは人それぞれ。
ささやかな幸せを愛することも、全部自分になるための栄養になるはず。

優しい、あたたかな歌声とチル感のある曲調で、
私の中の子守唄的存在です。

2.透明人間/東京事変

事変の長調の楽曲がとても好きで、以前からよく聴いていたけれど、
(本当に烏滸がましいのだけれど)「透明人間」は私のことなのではないかと最近思うようになった。

以前noteにも書いたが、私は周りの人ほとんどに憧れを持ち、愛しい気持ちを抱いている。
そんな鮮やかな人の中で自分は、何も色がついていない透明人間。

それと、自分自身の無知で無垢なところ、
全ての人はきっと温かく優しいと信じているところ、真っ直ぐなところ
何の色も持てないけど、なんの色も混ぜないところに、パーソナリティを強く感じた。

そんな自分は、誰かにとって有益に生きることはできないかもしれないけれど
鮮やかな人々と時間を共有し、その時その人の色に染まって感情を分かち合うことは得意な方だと思う。

誰かが悲しんだり、進む道がわからなくなった時、鮮やかな色が混色して濁ってしまった時
私の「透明」を分けてあげることもできるのかもしれない。

というか、今までもきっとそうやって大切な人と関わってきたのだと気づいた、そんな曲だった。

ピアノと、ラストのギターの多幸感あふれるメロディが大好きです。

3.日常/星野源

星野源さんは小学生から好きで、「日常」もよく聴いていたのだけれど、お気に入りになったのは大学生になってから。おまもりになったのは、2023年1月にあったファンミーティングでの歌声を聞いてからかな。

星野源さんが歌う「孤独感」と「諦念」、そして少しの「反抗」が好きです。

大学に入学して、同じ人間なのに、こうも私だけにできないことがあるのか。私の辛いは、私だけのものな気がして、そして、こんなふうになってしまうような道を選んだ自分が情けなくて、おしまいにしたくなってしまった。

星野源はそばにいてくれた。
日常は続く。それは悲しいことでもある。
でも、続くから、
その中で大切なものや素敵なものに触れて、
苦しい出来事に身も心も搾り取られたりして、
私になっていく。
時間が経って、経験が笑いにつながっていけば
私の勝ちだな。


4.
タオルケットは穏やかな/カネコアヤノ

この曲は、いつでも聴きたくなるというより、ほんとうにもうだめだと思った時に、ポケットの中でおまもりをぎゅっと握るような、そんな曲です。

この曲に出会った時期は、大学に行けなくなって、布団の中でカーテン越しの日光とブルーライトを交互に浴びる生活をしていました。そんな時、あるブロガーさんが紹介していた「わたしたちへ」をきっかけに、カネコアヤノを知りました。

タオルケット、というタイトルに惹かれて(私は実家を出るまでおよそ17年間お気に入りのタオルケットがなければ眠れませんでした)YouTubeのサムネイルをタップし、始めのノイズのようなギターが、声が出ないほど苦しいけど、私の代わりに叫ぶように聞こえて、それから何度も何度も噛み締めるように再生しました。

タオルケットはすごく大切にしていたのに
ぼろぼろになってしまった。
マイペースなところが長所だったのに、
短所になった。
デザイナーになりたかった私は、
国公立の社会学部に進学した。
第一志望だった大学を
もう2週間も休んでいる。

自分の決めたことや大切な人、何も守りきれなくて、
だから、自分の選択を全部間違いだと思うようになって、
生きることは選択することだから、もう選択することから逃げたくて、情けなくて、申し訳なくなった。

「いいんだよ、わからないまま、曖昧な愛」
のフレーズが背中を撫でて
大切なものをずっと大切にできない自分を、この曲は知ってくれていて、それを歌ってくれる人がいて、
この曲が私を知ってくれている限り、戻ってこれると思いました。 
うーん、言葉にするのは難しいね。

この曲は早朝に聴くのが好きです。早朝に出会った曲だからかな。

5.地獄でなぜ悪い/星野源

これは、お気に入りの歌詞とかありません。全部が美しい。

クソな世の中、
どうせ地獄だから不幸はデフォルト。

この曲に救われた人、世界で何人いるのだろうか…

いつだって世の中はマジョリティのために動いていて、本当の正しいなんて役に立たなくて、
いつだってきれいごとの中でしか存在しない、
マイノリティ。

そんな世界を、「地獄」とストレートに表現してくれる、星野源。
(星野源の楽曲には度々社会を「地獄」を表現することがあります。)

だけど、産み落とされたからには地獄にいるしかない。
たぶん死んだ後もマジョリティのための世界が続いてるし。 

その中で、私たちにできる「反抗」は、
ただ地獄を進むこと。
無碍にされても、煙たがられても、決して自分を消さないこと。
そうして彼らにとっての「永遠」を破壊していく。
地獄を、「楽しい地獄」にしていく、
私たちのレジスタンスであり、
社会へのアンチテーゼ。

以上、わたしのおまもりソング5選でした。

紹介しきれなかったあの曲やあの曲にもエネルギーをもらっていて、またいつか紹介させてください。
(女性アイドルも大好きで、本当は1曲くらい紹介したかった、、、)

皆さんにもそれぞれ、
ここぞという時に取り出して、祈るように聴く
そんなおまもりソングがありますよね。

よければ、あなたの大切にしているものをちょこっと知りたいです。

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