夏の終わりのタンパク質特集⑥ タンパク質は分けて摂るべきなのか?
はじめに
今日から9月、でもまだまだ暑い日が続いていますね。
夏バテ防止の有効な方法がタンパク質の摂取なのですが、昨日からタンパク質に関して5つの記事を書きました。
それに関してはこの記事の下部からお読みください。
今日は昨日読者の方からメールでご質問をいただいた内容に関するお答えを書きます。
ご質問の内容は
「タンパク質は1日の中で分けて摂った方が良いのか?」
でしたのでそれについての見解を書きます。
*ただしこれは「一般健康成人」に対する私の見解であり、効果や安全性を保証するものでも医学的なアドバイスでもありません。
タンパク質は分けて摂るべきなのか?
結論から言うと「できるのであれば分散して摂った方が良い」でしょう。
しかしこれは「必須条件」ではなく「努力目標」
大切なのは「タンパク質が必要量を満たしているか?」であり、まずはそこをクリアしましょう。
タンパク質の摂取量については以下の記事をご参照ください。
その上でタンパク質を分けて摂った方が良い理由についていかに説明します。
タンパク質を分けて摂った方が良い理由
1.血液中のアミノ酸濃度を一定に保つ
タンパク質は食事から摂取した後、体内で分解されてアミノ酸に分かれます。これらのアミノ酸が一日を通じて一様に供給されることで、筋肉の修復や成長、免疫機能の維持などに効果的です。
2.筋肉の分解を防ぐ
タンパク質は筋肉の修復と成長に重要な役割を果たします。
ですから逆にタンパク質を長時間摂取しないと「異化作用」と言う筋肉の分解が起こります。その分解を防ぐためにも、タンパク質を分散して摂ることで、筋肉の保持と強化が効果的に行われます。
ただしこれに関しては最新の研究によって「普段のタンパク質摂取量が必要量を満たしている場合、頻繁でないなら突発的にタンパク質を摂れなくても筋肉の分解は起こらない」ことがわかっています。
ある実験によると16時間タンパク質の摂取ができなくても「異化作用」は発生しないとも言われます。
ですからまずは総量、そして頻度については神経質になりすぎないことです。
3.空腹感の抑制
タンパク質は満腹感をもたらすため、分散して摂ることで食事間の空腹感を抑える助けになります。
タンパク質の食欲コントロールについては以下の記事に書いています。
結論
以上の理由からタンパク質は一度に大量に摂るより分散して摂った方が効果は高い。
しかしそれは何度も言いますが「必須」ではありません。
まずご自分の必要摂取量を知り、その量を満たすことが最優先。
それが習慣づいたら、次に頻度の調整をします。
こんな風にタンパク質の摂取に限らず、良い生活習慣は「全てを完璧にするより、優先順位を決めて確実に一歩づつ進むこと」が重要です。
これからも皆さんの健康作りに有効な情報をお届けいたしますので、ぜひフォローをしてお読みください!
今日も笑顔の1日を!
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