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薬と健康の週間 vol.6

ごきげんよう、薬剤師のぐみちゃんです。
薬と健康の週間6日目は、ポリファーマシーについてです。

ポリファーマシーとは?

ポリファーマシー(polypharmacy)の定義

ポリファーマシーという言葉、耳にされたことはありますか?
まずポリファーマシーの定義についてご紹介します。

単に薬剤数が多いことではなく、薬剤が多いことに関連して薬物有害事象のリスク増加、服用過誤、服薬アドヒアランス低下などの問題につながる状態であり、最近では重複・過量処方、有害事象のリスクが高い薬剤の不要な薬剤処方など、あらゆる不適切な処方を含む概念として用いられることもある。
・特に6種類以上が薬物有害事象のハイリスクであることが報告されている
・ポリファーマシー=多剤併用の中でも害をなすもの

ポリファーマシー見直しのための医師・薬剤師連携ガイド
一般社団法人日本老年薬学会(南山堂)

専門の方が読んだら怒られちゃうかもしれないけれど、ぐみちゃん流に言い換えると・・・

・薬が多くて副作用の可能性が高まっていませんか?
・薬が多くて飲み間違えしそうになっていませんか?
・薬が多くて薬を飲む意欲が落ちてませんか?
・薬が多くて実際に正しく飲まないことが起きてませんか?
さらに・・・
・同じもしくは同じような効き目の不要な薬がダブってませんか?
・今のあなたにとってその薬の量、適正ですか?
・実は必要のない副作用のリスクが高い薬が混ざってませんか?

ポリファーマシーの具体例

例1
高血圧の治療のために降圧薬を飲み始めたところ、咳が出るようになった。
風邪かなと思い受診してもらった風邪薬を飲み始めた。
もらった風邪薬を飲んだら眠気が強く出て転倒し骨折してしまった。

これは処方カスケードと言われ、新たな症状に対して処方されていくケースです。薬の副作用によるものだと気づくことができれば、降圧薬の変更で咳が改善しうるものです。そして薬の副作用による症状に対して出された薬で転倒・骨折というさらなる有害事象も避けることができたかもしれません。

例2
脳梗塞を発症し血液をサラサラにする薬を飲み始めた。
脳梗塞の後遺症により食事量・運動量が減り、65kgあった体重が気がつけば55kgに減っていた。
いつもの薬、いつもの量で飲んでいるのに、前よりも内出血が起きるようになってきた。

薬は、年齢、性別、体重、腎機能、肝機能等によって適正量が変わる場合があります。今までと同じ薬だから大丈夫ということはなく、生理機能などの変化によって調節が必要となります。その変化に気がつかず漫然と処方が継続された場合には副作用につながる可能性があります。
あなたのちょっとした変化、もしかしたら薬物治療に影響があるかもしれません。

ポリファーマシーになっていませんか?

いかがでしょうか?
あなたには思い当たること、あったのでしょうか、なかったのでしょうか。

実際には薬局で働いていると10種類を超えるような処方も目にします。
多剤併用ではあるけれど、10種類と越えているから言ってポリファーマシーと決めつけることはできません。
副作用発現のリスクは統計的には高い状態ですが、疾病上どうしても必要な場合もあります。自己判断での中断は却って危険なので、必ず専門家に相談してくださいね。

こころがほぐれるカフェとポリファーマシー

こころがほぐれるカフェにご興味を持って下さる方は心の学び、心理学、心理療法にすでに触れてらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

ぐみちゃんの個人的な考えとしては、
心の学びのポリファーマシーご自由に!
やったらいいじゃない!
むしろ推奨!
です。

よくわからないけれど生きづらいな~
自分って何だろう?
生きてることがしんどい
やりたいことがわからないよ

小さなころからたくさん身に着けてきた武器や鎧で自分がわからなくなったことに気がついて、どうにかして自分らしさを取り戻していきたいという想い、とても素敵ですよね。

ぐみちゃんはそういう人とこころがほぐれるカフェで一緒に過ごしたいです。

でもこころがほぐれるカフェはカウンセリング未満のおしゃべりの場。
日常の会話では話せないことやためらっちゃうことや、飲み会でワイワイと楽しいんだけれど本当の大切なことは話せないなというようなこと、そんなことをおしゃべりする場。
自分の実感をじっくりと感じながらお喋りして、周りには自分の感じていることを大切に聴いてくれる人がいてくれる場。
感じたことを批判されたりひなんされたりすることのない安全安心の場。
カウンセリングではないけれど、癒されていく、自分と出会っていくことができる場を目指しています。

だからこころがほぐれるカフェに集まる方が他の心の学びやワークショップに参加されるのは大歓迎。
むしろあなたのおすすめを教えてください♡
ぐみちゃんもポリファーマシーしちゃいたいです(^^)

でももしも、そのポリファーマシーに焦燥感があるのだとしてたら、
それは要注意サインです☆
ポリファーマシー依存が疑われるケース、これは有害事象が起きているかもしれないので、一旦減薬してみてもいいかもしれません。

今年のこころがほぐれるカフェはあと2回です♪
来てね~(^_-)

2022年のこころがほぐれるカフェ開催予定

【第8回】
11月5日(土)13:30~16:30
志学書店様セミナールーム(千葉市)

【第9回】
12月3日(土)13:00~16:00
リキハウス(東京・世田谷)

こころがほぐれるカフェやぐだミーについて詳しく知りたい方へ

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