見出し画像

オーストラリア人姉妹が日本の部活動から学んだこと①

オーストラリア在住、日沖みあさん。オーストラリア人とのハーフの彼女。

2018年に5ヶ月間の日本に留学したことで部活動の経験をしました。また昨年2019年の暮れには東京農大女子駅伝部で2泊3日の間生徒ともに生活、練習も行いました。そんな日本の部活動、駅伝文化を彼女はどのように感じたのでしょうか。

そんな彼女がランニングを始めたきっかけは学校で行われたクロスカントリーのレースを経験したことだと言います。そこから徐々にランニングにのめり込み、自主的に走る練習も始めました。
彼女にとってランニングは人生のモチベーションになっているといい、ランニングのおかげで心身共に健康で過ごせているそうです。

2018年9月、高校1年生の年に日本への留学が始まります。私が彼女で出会ったのは、オーストラリアのジュニアクラブの日本合宿に彼女が参加してくれたことでした。




初めてトラックで走った3000mはワクワクドキドキだったと言います。

「レース中はすごく楽しくて思わず笑顔が出そうになった」

レース後にニコニコしながらこう話してくれた彼女の言葉は今でも覚えています。

画像1

日本での部活動経験にはこう話してくれました。

「オーストラリアとは違ったランニング文化を知ることができ、また練習に熱心に打ち込む他の生徒の姿をみることができたことは私のランニングに対する視野を広げてくれました。いろんな物事をオープンに受け入れれるようになったと思います。日本に部活動という制度はオーストラリアのクラブとは違う文化でした。オーストラリアではまず過剰な練習を避けるため、毎日クラブに通うことはありません。毎日一生懸命に物事に励むことが日本人の価値観、または文化だと思います。部活動制度は学生が毎日練習、時には朝練も行うエネルギー源になっているように感じました。一番感激したのは練習のシステムがきちっとしていて、マネージャーの存在があり、コーチではなくマネージャーがタイムを取って練習をリードすることでした。オーストラリアのクラブとはまた雰囲気も違い、日本の部活はよりみんなが切磋琢磨して頑張っているように感じました。この部活動の存在が日本とオーストラリアのランニング文化が大きく違うところだと思います。」

なんでで毎日練習をやらないといけないかとか、これは絶対やないといけない事なのか等、最初はいろんな葛藤はあったようです。

また昨年経験した日本の大学駅伝部に参加した感想を以下のように話してくれました。

大学生の駅伝チームに参加できたことは日本の駅伝文化を知る機会ですごく興味深く楽しかったです。練習の中では私がオーストラリアで行う練習と比べて様々な違う部分、似ている部分を発見することができていつもとは違う視点から練習というものを見れました。日本のランニングの文化を経験することは新しいランニングの価値観をもたらし、すごくいいモチベーションになると思うので、もっと多くのオーストラリアの学生がこういった経験をできればといいと思います。ランニングのキャリアを築きたい人には新しいスキルが身について将来に繋がると思います。すごくポジティブな影響を与えてくれたこの機会は一生に一度あるかないかの最高の経験でした。

一つ一つの新しい出来事をすごく楽しく経験していく彼女。大学生の輪に入っても人見知りなどせずにすぐに打ち解けていました。
私がコーチングをしたのオーストラリアにいた約2ヶ月間でしたが、ドリル、ウォーミングアップなど一つ一つ指示を出さなければいけなかった時とは大違いで、練習に対する姿勢の成長には感心させられました。

画像2

最終日に行った1500mのタイムトライアルでは見事に自己ベストを更新。まだまだ伸び代たっぷりの彼女が今後どんどん成長していくのを陰ながら応援していければと思います。

日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。