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私にとってランニングは自己成長の喜びを与えてくれるもの

シンガポール在住のジャネットさん。
小学校の教員として働きながら、ウルトラマラソンやトライアスロンにも参加します。ランニングを始めたのは10年前。彼女が40歳になって走り始めたきっかけはなんだったのでしょう。

2010年に走ることを始めましたが、当時はトラック1周400mを走るのが精一杯で職場の仲間からは冗談交じりですぐやめるだろうと言われていたそうです。健康なライフスタイルを志したため簡単には諦めないと強く決心したと言います。

ただ順調には進みません。たった週2回2km弱のランニングで故障してしまったそう。それでも故障が回復するまでは待つことにしました。

「ランニングは心配事などによるストレスから解放してくれる。いつしか息子の勉強の手伝いの合間にランニングをすることが休憩になっていました。ランニング後にはいつもポジティブな気持ちの自分がいてエネルギーが満たされていることに気づいたんです。」

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ランニングを始めてしばらくすると友人の1人が彼女がランニングを始めたことを知り、一緒に走るようになったそうです。そこから次第に5kmを続けて走ることができるようになったと。そして5kmのロードレースに参加を決意。2012年に初の5kmレースを完走しました。

2014年になる頃にはフルマラソンを完走したいという気持ちが出てきたそうです。それまでに2つのハーフマラソンを完走。
そしてその年の12月に腸脛靭帯炎を伴いながらも初のフルマラソンを完走しました。

その後2015年6月にはランニングクラブに参加してさらなるレベルアップを目指します。クラブの参加により走力も大きくレベルアップし、2年間で台湾サンレイクマラソン、ゴールドコーストマラソン、名古屋ウィメンズマラソンを完走。またトレイルレースにも挑戦を始めました。

2017年には友人からトライアスロンを勧められ、ランニングによる故障が多かったことからいいアイディアと思い参加を決意します。それによりスイム、バイクのトレーニングも開始。
シンガポールのランニングやトライアスロンのコミュニティを非常に歓迎的でフレンドリーであり、学ぶことが多々あると言います。

現在のジャネットさんのスケジュールはこんな感じのようです。

月曜日 スイム60分
火曜日 ランニング60分
水曜日 バイク90分
木曜日 ストレングストレーニング60分、スイム60分
金曜日 休養
土曜日 バイク3-3.5時間 ランニング
日曜日 リカバリーバイク、もしくはロング走2時間30分-2時間45分

トレーニング期により練習量やトレーニング時間は変化すると言います。
週に6-11.5時間トレーニング時間に当てます。

家事、フルタイムの仕事を行いながらこれだけのトレーニングを行うのは容易ではありません。効率性を考えて、いろんな業務をこなすように心がけていると言います。体調が悪いときや仕事が忙しい時は無理をせずにしっかり休みをとります。昼寝をすることがリカバリーに役立っているとも言います。
家族が最優先でありトレーニングはその次。ただ家族は皆、彼女にとってトレーニングが生活の一部であることをのこと、トレーニングをすることで輝いている彼女がいることを理解し、サポートしてくれることにすごく感謝してるそうです。

「ランニングは自己成長を感じる喜びを与えてくれる」

という彼女の言葉。


ランニングを始めてからの日々を振り返ると

・400m走ることが精一杯だった私がフルマラソンを完走できるようになった。

・プールで25m泳げなかったのが今では海でも2km以上泳げるようになった

・後戻りできないワンウェイの100km以上のコースを走る恐怖に打ち勝ち走破することができた


「私はエリート選手ではないからどんなに頑張っても国内選手権などで表彰台に上がることはできないことは分かっている。それでも昨日よりも少しでも進歩している自分がいることにすごく喜びを感じている。」

今ではもう一歩上のレベルを目指して練習を頑張っているそうで、ジムでのトレーニングも取り入れ始めたと言います。

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「ランニングやトライアスロンの練習を通して心身共に強くなれた。そして人は練習により成長できるということを授業で生徒たちに伝え、彼らを鼓舞しています。」

彼女から若い選手たちに言えることは

「休むことで体は回復をする。自分自身に意識を向けて休みが必要な時の身体からのメッセージを理解すること。最近は年をとるにつれて回復が遅くなっていてそれに対応できていない自分自身に気づけた。数日練習を休んでも体力には影響しない。もし故障をしてもしっかりクロストレーニングや筋力トレーニングを行えばより強くなって戻ってくることができる」

一歩ずつ段階を追って強くなってきたジャネットさん。自分自身を理解しレベルに合わせて練習を行っていく大切さが伝わってくる彼女のストーリーではないでしょうか。


日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。