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事業会社で編集キャリアをどう活かす? SmartHRのインハウスエディターに聞いてみた📣

このnoteは、どんなnote?

こんにちは。SmartHRのコンテンツマーケティング部に所属しているgucciです。出版社で編集キャリアをスタートしたのち、オウンドメディアの立ち上げ・運営・ウェブマーケティング、クライアントワークなどを経て、気がつけば編集者歴は15年近く。現在はBtoB向けSaaSを提供しているSmartHRにてインハウスエディターとして働いています。

本noteではgucciが事業会社へ転職後に、「積み上げた編集キャリアは、事業会社で活かすのを勧めたいなぁ」と考えたアレコレをお伝えします。同じチームのインハウスエディターからの声も紹介するので、「一定の編集キャリアを積み、これからのスキルの活かし方」にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
もちろん、コンテンツマーケティング部では編集キャリアの浅いメンバーも新鮮な目線で企画立案し、活躍しています。初挑戦領域には先輩メンバーがサポートに入りつつも、サポートする側・される側ともに学びあえる環境となっています。

※本noteでは編集キャリア = 紙&ウェブないしは、ウェブのみの編集経験と定義させていただきます。

コンテンツマーケティング部が取り組んでいる業務についての紹介は以下のnoteからご覧ください。セールス・ナーチャリング活動を後押しするeBook(ホワイトペーパー)などのコンテンツから、導入企業さまの声を形にしたユーザーコンテンツ、オウンドメディアまで、幅広く取り組んでいます。

※新たに求人もオープンしていますので、ご興味ありましたら最下部をご覧ください。


編集者が事業会社で活かせること

(1)社内課題の発見力

制作物が社内で活用され、何かしらの成果に貢献するためには、「社内課題を解決できるコンテンツ」であることが十分条件の一つ。そもそもの社内課題を見つけるためには、チャットツールでのやり取りやほかチームからの情報共有にもアンテナを張る必要があります。また同時に、自身でほかチームへ働きかけ、抱えている課題のヒアリング力も求められます。

そういった情報を横断的に拾いにいく姿勢の重要性は、キャリアを積まれた編集者であれば深く理解いただけるのではないでしょうか? クライアントワークや自媒体における企画立案において、自律的なヒアリングで得られた情報が要件定義やコンテンツの質を高めることと、通ずる部分かと思います。

情報に対してアンテナを張り、自ら課題を見つけに動くインハウスエディターの姿勢は、事業会社の成果創出に大きく役立ちます。

(社内外のトレンドを汲み取りコンテンツ化したeBookの一例。23年3月期の決算から一部企業に対して義務化された人的資本開示。人的資本開示の概要理解からSmartHRの機能で対応可能な部分までを網羅しました)

📣事業会社で働くインハウスエディターの声

Q:どのように編集スキルを活かしていますか?

❝ 自分の強みであるインナーコミュニケーション力を活かして仕事ができています ❞

garko(編集キャリア約10年)

❝ BtoBマーケは絶対の正解がなく、かんたんによい仮説が出てこない領域。間違ってもよいので、恥を恐れず編集者(コンテンツマーケター)としての仮説をいろいろな立場のステークホルダーと“あーでもないこーでもない”と、会話しながら研ぎ澄ませています。一方で、みんながもっている仮説を話してもらえるように、引き出すためのインタビュアームーブも重要です ❞

fujijun(編集キャリア約10年)

(2)課題整理・解決策の提案力

ヒアリングをもとに明らかになった課題やほかチームから寄せられた悩み・相談。これらを取り巻く要因を整理し、取り掛かるべき最重要課題や優先順位の明確化はまさに編集力の見せどころ。客観的な俯瞰した視点による情報整理ができるからこそ、解決すべき優先課題が見つかります。

(機能活用・機能理解推進を目的としたコンテンツの一例。広く読んでもらうためにSmartHR Mag.の記事として一般公開)

また、課題に対するさまざまなアプローチも編集者としての醍醐味。コンテンツマーケティング部では、インハウスエディターとしてeBookやウェブ記事、動画、冊子など、課題解決→成果創出を意識した最適なコンテンツ提案をしています。

📣事業会社で働くインハウスエディターの声

Q:どのような編集スキルを求められましたか?

❝ 市場やトレンド、事業戦略などを咀嚼しながら、重要なストーリー、コンテキストをどのように紡いでいくのか? コンテンツとしてどのように落とし込み、成果を生んでいくのか? この仮説を出していく過程で編集スキルを活かしながら言語化しています ❞

fujijun(編集キャリア約10年)

(3)解決策の実行力

最適な解決策を絵に描いた餅で終わらせずに、思考・狙いをアウトプットとして形に落とし込めるのが編集者の最大の強みではないでしょうか? 編集視点でコンセプトメイキングを行い、「なぜこの企画を実行するのか?」に立ち返りながら、解決策を形にする実行力は事業会社でも大きく役立ちます。

上記は導入企業さまのリアルな声を温度感そのままに届けたいというニーズに答える、動画コンテンツの一例です。

各領域の専門家だけではなく、社内関係者も巻き込み、要件定義しながらコンテンツをつくりあげるのも、インハウスエディターとして求められるスキルの一つ。これこそ編集者の得意とする領域ですよね。

(4)成果目線での改善力

「自身のコンテンツがどのような反響・成果を得られているのか?」。閲覧数やコンバージョン数、書籍の売り上げなど、編集者であれば誰しもが気になり、自身の評価にもつながる項目。もともと定めた狙い・仮説に沿ったコンテンツが生んだ成果の振り返りは、インハウスエディターでも同様に重要です。

「成果につながった要因はなにか?」「反響が得られなかった原因はなにか?」。次の制作につなげるためのPDCAを回す、成果目線での改善力は事業会社でも活かせられます。

📣事業会社で働くインハウスエディターの声

Q:今後どのようなスキルが求められますか?

❝ 必要なコンテンツの定義が複雑なフェーズになっています。限られたリソースから大きなインパクトを生み出すには仮説が非常に重要です。多角的に情報を得て立てられた仮説に対する解決手法はさまざま。そこから得られた成果・失敗の、チームへの還元・改善が重要です ❞

yukisan(編集キャリア約9年)

事業会社で編集者が得られること

(1)プロフェッショナルとの取り組み

コンテンツマーケティング部が所属するブランディング統括本部では、4つの事業部、15の部署、24のユニットが存在します。それぞれがもつ役割・業務については、以下のnoteを参照ください。

イベントやメールマガジン、広告運用といった各マーケティングファネルを専門とするチームや、デザイン・ディレクションを専門とするチームなど、数多くのプロフェッショナルから成り立ちます。インハウスエディターとして、各チームと協力して取り組むプロジェクトも多岐にわたります。

クライアントワークを中心とした編集者の場合、社内でこれだけの異業種とのコラボレーションする機会は少ないのではないでしょうか? gucci自身、前職でメディア運営からeBook制作、広告運用、MAツール活用と担当していましたが、業務が広がれば深掘りできない業務も出てきてしまいます。

その点、現在ではインハウスエディターとして専門領域を深めつつも、ほかチームとの協業機会も多く、さまざまな視点を得られています。ときには、自分だけでは解決できない課題をサポートしてもらう場面も多数。一方で自身の知見提供の機会も多く、互いにシナジーを生むケースも。

上記は、イベント開催前に公開した事前告知記事。集客を目的にイベント概要を伝えつつも、CVを促すCTA設置など、様々な視点から編集しています。
互いの得意をかけ合わせながら、成果創出に取り組めるのがインハウスエディターの魅力の一つです。

📣事業会社で働くインハウスエディターの声

Q:インハウスエディターの魅力は?

❝ インハウスエディター以外のプロが数多く在籍しているため、早期に対策が打て、自分と同じ熱量で案件に取り組めている ❞

okaasan(編集キャリア約25年)

❝ 職種や年次に関わらず、各々が自分ごととして成果に向けて取り組んでいる環境は刺激的だなと日々感じています。ミッション達成に向けて手段にとらわれずに取り組めること、職種ごとに知見をもったメンバーが多数いること、職種の違うメンバーとも仕事でご一緒する機会が多いことが魅力です ❞

takumi(編集キャリア約10年)

❝ 時に『コンセプトメイキングに編集者の力を貸してほしい』『マーケティングのプランニングに編集者の力を貸してほしい』というシーンもありました。自分の強みと、ほかチームのプロの強みのかけ合わせによって生まれる高次元の仕事に携われている ❞

fujijun(編集キャリア約10年)

(2)悩み・問いとともにする成長

「この企画はどれだけの人に届くのか?」。編集者であれば、誰しもが考えたことのある悩み・問いかと思います。その悩み・問いが事業貢献・事業成長・成果創出といった観点から、より具体的に悩めることが、インハウスエディターのやりがいの一つと感じています。

事業会社に求められるのは、営業活動に役立つために単に機能だけを押し出したものだけではなく、「なんだか◯◯って好きなんだよね」となってもらえるためのコンテンツも求められます。ときには、機能と関係のない、世間の課題・ニーズに答えるコンテンツも必要です。

「果たして、このコンテンツは誰かのために役立っているのか?」「事業貢献・成果とはどういったものなのか?」。事業成長・フェーズに合わせて、常に変化していく自身への問いかけ。そんな悩み・問いとともに成長できるのは、インハウスエディターならではかと思います。

ちなみに、アンケートを取った5名のインハウスエディターたちは、「今の自分は、前職よりも成長できている」という質問に対して、全員がYESの回答でした。

📣事業会社で働くインハウスエディターの声

Q:どのような成長が求められますか?

❝ 機能的価値と情緒的価値双方をつくることの面白さ、難しさ、やりがい。自分の成果を自分で証明するため、コンテンツの価値について、向き合い続けています。すぐにリード獲得につながらないコンテンツに対して『なぜやるのか』を考えぬくことは、他社との比較時における差別化・優位性につながると思っているので、引き続き向き合っていきたい ❞

yukisan(編集キャリア約9年)

❝ 市場や組織が変わっていくなかで、多様なイシューと向き合うチャンスがあるのは、よいキャリアの栄養になりそう。粒度の異なるイシューが多数あり、課題解決の引き出しが増える。その繰り返しによって、さらなるエフィカシー(≒自己効力感)が生まれていくように思います。より難度の高いプロジェクトへの挑戦心につながっていく ❞

fujijun(編集キャリア約10年)

❝ 「各部署の課題を解決する」という意味において、エディターのスキルは活かせられている。一方で「事業貢献」までの道筋はまだ描けておらず、「これがほしい」に答えられるだけではなく、「これが必要」という提案が求められているように思う ❞

garko(編集キャリア約10年)

❝ 市場環境が目まぐるしく変化するなかで、少し前までの最適解がすぐに陳腐化していきます。そんな状況下でも、仮説と検証をぐるぐると繰り返して『確からしいもの』を模索していくバイタリティが、これまで以上に求められているように感じます ❞

takumi(編集キャリア約10年)

あなたの編集キャリアを事業会社で活かしてみませんか?

出版社・クライアントワークというキャリアを経験してきたgucciが、事業会社にて活かせたスキル・得られた経験について、チームメンバーの声とともに紹介させていただきました。gucci自身、SmartHR入社後、自身の知見・経験を活かしながら働く一方で、さまざまなトライをさせてもらってきました。

ある程度、編集キャリアを積んだつもりだったものの、実はまだまだ伸びしろだらけだった編集キャリア。一緒に今までの経験を150%活かしながら、新たな学びを得ながら、事業成長に貢献してみませんか? もちろん編集キャリアをこれから積む若手メンバーも、持ち前の編集力を活かしてインハウスエディターとして活躍しています。

もし以下に当てはまる方がいたら、一緒に働けると嬉しいです。

  • 「編集スキルを事業会社のマーケ活動に活かしてみたい」

  • 「よりスピーディな異業種とのコラボレーションをして、シナジーによる事業成長を叶えたい」

  • 「より身近にある社内課題・悩みを解決し、成果につなげたい」


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