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「人」と「情報」をつなぎ、見える化する。インハウスエディターの施策10選

こんにちは、SmartHRのyukisanと申します。このnoteは、「インハウスエディターアドベントカレンダー 2021」、10日目の記事です。

以前、「事業に貢献するインハウスエディターの道」というnoteを書きました。

インハウスエディターとして活躍するキャリアを盛り上げたいという気持ちもあり、今回は、チームの皆さんで今年実施してきた「インハウスエディターの施策」についてご紹介したいと思います。

「インハウスエディターがいたら、こんなことができるんだ」と、ポジティブに感じてもらえると嬉しいです。(いろんな会社でこのようなポジションがもっと増えるといいな)※これらは、SaaSのサービスを提供するSmartHRでの例ですので、BtoBの事例となります。

2021年に取り組んだ、インハウスエディターの施策

1.お客さまとの関わりを、点→線につなげた例

一度関係ができたお客さまに、さらなるコンテンツ制作にご協力いただく機会は非常に多いです。
コミュニティ登壇レポートや導入事例動画、セミナー登壇など、幅広くご協力いただけていますが、どんなお話をしてくれそうか、どんな活用をしてくださっているかなどを理解できているからこそ、適切なコンテンツ制作につなげられていると感じています。(お客さまのご協力が本当にありがたいです)

SmartHRではコミュニティ運営などを推進するアドボカシーユニットと連携しながら、お客さまとよりよい関係をつくるなかでこのような取り組みが増えています。

▼導入事例にご協力いただいた後、セミナーにご登壇くださった例

※先日のせっちん丸さんのnoteにも書かれている内容ですね

2.お客さまからコンテンツを提供してもらった例

お客さまの声をこちらから拾いコンテンツ化する形では、どうしてもリソースに限界があります。
SmartHRでは取材やセミナー登壇などにご協力的なお客さまが多く、SNSでも活用した感想を発信してくださっている方もいますので、そういった方にコンテンツを提供いただく例もでてきました。
「発信したい」と思ってくださるお客さまの受け皿となるよう、「SmartHRストーリー」の募集ページも制作し、盛り上げていきたいと考えています。

▼こちらは@takumiさんが推進してくださっている施策です!

3.社内にいる専門家の知見をコンテンツにした例

社内に社労士や弁護士などの専門職の方がいる場合、また、なんらかの知見をもつ方がいる場合は、その方の知見をコンテンツ化するケースもあります。
社内にどんな方がいて、どのようなコンテンツ制作の相談ができそうか、普段からアンテナを張っておくのもインハウスエディターだからこそできることの1つです。

また、「こんなのを書いてもらえそうなんだけど、いい感じにまとめてほしい」という依頼を受けることも多いです。そのようなご相談をいただけるよう社内での関係構築も重要ですね。

▼こちらは「ハラスメント」に関わる知識と自社プロダクトを結びつけながら解説したコンテンツ。@garkoさんが社内の人と連携して制作してくださいました!

4.社内の「コンテンツ化ニーズ」を形にした例

「こういうコンテンツがほしい」「こういうことがやりたい」という要望に対し、適切な手段を提案しながらコンテンツ制作をまるっと引き受けることもあります。

外部媒体に記事を寄稿したいという場合、自社が伝えたいことをしっかり盛り込みながら、媒体の読者にとっても有益な内容にするため、編集担当として間に入ることがあります。(@garkoさんが関わってくださっています!)

また、「お客さまにこういった価値をわかりやすく伝えたい」というニーズにeBookの形で編集に加わるケースも増えてきました。
「あるフェーズにいる方に対して、具体的にXXの情報をお伝えすればより理解がすすみ、興味関心をもっていただけるかも」というような仮説に対して、どのような情報を伝え(逆に伝えないのか)るのかを編集視点から関わっています。

▼日本の人事部さんでの連載に関わった例(@garkoさん)

▼SmartHRの細かな機能をより理解してもらうeBook制作の例(@garkoさんが関わりました!)

5.社内の取り組みをそのままコンテンツ化した例

自社で、自社プロダクトを活用している場合、それをそのままスピーディにコンテンツ化できます。事例記事化がすぐにできない場合など、まずは自社での活用例をさっとご紹介するのがオススメです。

自社にいるインハウスエディターだからこそ、プロダクトの開発背景や想いも理解したうえで、スピーディにコンテンツにできていると思います。
まず記事化したうえで、この内容をベースにeBook化を進める(またはその逆)もよくありますね。

▼自社のプロダクト活用をそのまま記事にした例

6.社内のできごと・ふとした会話を拾い上げてコンテンツ化した例

社内のSlackの会話からコンテンツの種を見つけ、形にできるのはインハウスエディターの強みだと思います。社内のできごとや会話、Slackのやりとりには知見があふれています。同じ社内にいるからこそ、コンテンツの種をいち早くキャッチでき、お客さまに有益な情報として形にできていると感じます。

▼社内のSlackの会話をヒントにPMMの方に記事の企画を提案して実現した記事

▼お客さまのトライアル会でいただいた声を動画にして表現した例(@garkoさんの施策です)

7.複数のコンテンツをつなげ、1つのストーリーを表現した例

作ったコンテンツをまとめて、新しいコンテンツとして形にすることもよくあります。業界・地域・従業員規模などでまとめた導入事例集eBookの制作や、SmartHRであれば「入社手続き」に関わるコンテンツをまとめた「入社手続きオンライン大全」のeBookなどがそうです。

また、世の中に新しい価値観をつくっていきたい、これからの世界観を表現したい、という場合につくるコンテンツもあります。その際にこれまで制作したあらゆるコンテンツも掲載しながら仕上げています。

▼入社手続きにかかわるコンテンツをまとめ、eBookを作った例。こちらは@secchin_maruさんが手掛けた施策です! かなりDLされていますね。

▼これからの人事領域、未来の世界観についてメッセージを発信する「コンセプトブック」。こちらは@fujijunさんが手掛けており、DLだけでなく展示会やオンラインイベントでの配布も進んでいます。

詳しくはこちらも参考になります!

8.グループを超え、社内報のコンテンツ作りに関わった例

SmartHRのオープン社内報で「こういったことを発信したい」という要望があった際、記事の内容の企画に入ったり、ライティングしたりしています。

今まで紹介した事例はマーケティンググループ内での施策でしたが、こちらはグループを超えてサポートした例になります。社内報を運営するメンバーとして、@fujijunさんが加わっているなど、編集の力が求められるシーンはグループ内にとどまりません。

▼オープン社内報でライティング・編集を担当した例

9.アイキャッチにこだわり、サービスの想いやビジョンを表現した例

記事制作時には、アイキャッチにもこだわっています。たとえば、イベントレポートの公開時は、どういう印象を持ってもらいたいかを考えてアイキャッチを制作しています。
(アイキャッチのデザインは、弊社のコミュニケーションデザイングループの皆さんがいつも良き形にしてくださいます)

▼ユーザーコミュニティイベントのレポートをかたちにした例(@secchin_maruさんが主に制作したもの)

10.細かなサイト改善を実施した例

作ったコンテンツをお客さまに届けるための工夫として、サイト改善も実施しています。

導入事例の制作では、社内ニーズをアンケートなどから確認しているため、サイト上でも「こうしたほうがわかりやすい」という案をよくいただきます。(@takumiさんが関わってくださっています。)

たとえば、広報チームが出すお客さまの導入プレスリリースには、導入背景や目指す姿が書かれているにも関わらず、プレスリリースのページのみの掲載で、もったいないと感じていました。
導入事例ページにも掲載することで、導入実績の充実と、網羅性を向上できるようになりました。

▼導入プレスリリースを、導入事例ページにも掲載するようにした例

オウンドメディアなども、細やかな改善、スピーディな改善はインハウスエディターの強みが発揮されるところです。社内の動きにあわせて「この表記は変えたほうがいいかも?」という提案が出ることもありますね。

コンテンツ制作を積み重ね、大きな力にする

先日のせっちん丸さんの記事にあったとおり、コンテンツをただつくるのではなく、中長期的に線でつなげて街をつくっていく重要性を感じています。

「それを作って、受注できるん?」みたいな視点もあるかもしれません。たしかに、これらを作ってすぐ受注はできないでしょう。これらの活動は、中長期的なコミュニケーションをとおしてSmartHRに対する意識変化を促すものですので、短期的なリード獲得に即つながらないものも多くあります。

とくにBtoB商材はすぐに購買に結びつかないため、お客さま・読者との関係づくりは重要です。コツコツとSmartHRが提供したい世界観や価値観を伝えつつ、「だからSmartHRはこのようなプロダクト開発をしているよ」というところまでを大きなストーリーで示したいと思っています。

それは、社内にいるインハウスエディターだからこそできることだと思うものの、めっちゃ難しいので、1人ではできません。外部のパートナーさん、専門家の皆さん、お客さまのお力も借り、社内のあらゆる人を巻き込みながらコンテンツ制作できていることに、あらためて感謝しています。

社内の人、世の中の動き、プロダクトの進化、お客さま、すでにあるコンテンツ、それらを集めて、くっつけて、ばらして、新しいものを作ってくっつけて…の繰り返しから、SmartHRらしさを表現していく。私たちインハウスエディターは、そのような役割があると思います。それがインハウスエディターの面白さでもありますね!

〜おわり〜

SmartHRではこんな方を探しています!

最後に、今募集している職種を紹介させてください。

▼オウンドメディア編集者

▼コミュニティマネージャー(ユーザーイベント企画・運営)

▼コミュニティマネージャー(オンラインコミュニティ)

気になる職種があれば、お気軽にご連絡ください!