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日中間貿易の盛り上がり

 皆さんこんにちは。
 今回は、2021年に過去最高となった日中間の貿易についてデータを見ていこうと思います。また、2022年1-4月についても触れます。

2021年 日中間貿易は過去最高に

 JETRO(日本貿易振興機構)によると、2021年の日中双方輸入ベースの総貿易額は、前年比15.1%増の3,914億4,049万ドルです。2018年以降、3年ぶりに前年度比が増加したことになります。
 また、2011年(3,784億2,490万ドル)以来10年ぶりに過去最高を更新したとの事です。

集積回路や半導体が牽引する対中輸出

 日本→中国への輸出の構成を見ると、実に26.5%が第85類の「電気機器およびその部分品」となっています。その中でも、とりわけ「集積回路」の分野は全体の10.8%を占めており、全体を大きく牽引した形となりました。


 新型コロナウイルスの影響を受け、世界的にオンライン化が進む中、集積回路や半導体の供給が逼迫し、価格が高騰したことが要因と考えられます。

 車両の分野では、ハイブリッド車が前年度比13.2%増となったものの、世界的に進む脱ガソリン車運動を受け29.6%減となり、全体的には減少しました。

テレワークが押し上げた対中輸入

 中国→日本への輸入の構成を見ると、対中輸出と同じく、第85類の「電気機器およびその部分品」が、全体の29.2%を占めました。こちらは「電話機およびその他の機器」が11.8%となり、前年比20.9%増でした。主要品目のスマートフォンが急激に伸びた形となります。
 また、同品目では「モニター、プロジェクターおよび受像機器」も12.9%増となりました。
 これらも、新型コロナウイルスの影響により、様々な場面でオンライン化が進んだ事が要因と考えられます。


日本にとって最大の貿易国、中国

 2021年の日中間総貿易額は過去最大となりましたが、それ以前から中国は日本にとって最大の貿易国です。


 日本の対世界貿易において、対中貿易総額は2007年以降15年連続、対中輸入額は2002年以降20年連続で第1位となっています。対中輸出額は2019年に米国を下回り第2位でしたが、2020年、2021年は第1位となっています。

2021年 中国の経済はさらに活発に

 中国関税によりますと、今年1-4月輸出入総額は12兆5800億元(約240兆円)に達し、前年同期比7.9%増となりました。そのうち、輸出額は前年同期比10.3%増、輸入額は前年同期比5%増となり、貿易黒字は1兆3600億元(約25兆8600億円)で、前年同期比39.2%の伸びとなりました。

今後の日中貿易

 日本と中国の貿易は、今後も拡大していく事が期待出来ます。
 新型コロナウイルスの影響は大きく、世界中の国々が貿易で打撃を受けていますが、上記に述べた通り、日本と中国の貿易の主な品目は、新型コロナウイルスの影響により輸出入が増えたものです。
 ピンチをチャンスにではありませんが、コロナ禍だからこそ、需要の高まる分野もあるはずです。

 読者の皆様の中には、コロナの影響を受け、自社製品の売れ行きが芳しくない方もいらっしゃるかもしれません。
 一度、国内から国外に目を向けてみてはいかがでしょうか。
 とりわけ、中国は日本の最大の貿易相手です。日本国内では低迷している製品も、中国での販路は明るいかもしれません。

 

 弊社GTL KYUSHUは、中国に向けたEC事業を行っています。
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