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No.5【試合分析】トッテナム対マンチェスターシティ(FAカップ-4回戦-1月27日)

割引あり

試合の展望

 FAカップ4回戦のビッグマッチ。トッテナムはソン、ビスマら主力を複数人欠いた状態。しかし、この試合、やっとマディソンがベンチに復帰した。投入のタイミングが待たれる。

 シティは、前回のニューカッスル戦で、復帰後2試合目のデブライネが大活躍。ハーランドを欠くも、選手はそろっている。

 お互い、攻撃時235、守備時はハイプレスという点で共通点があるが、どのような準備をしてきたか。ややシティ有利だが、トッテナムの新スタジアムでの試合は勝てていないとのこと。今回はどうなるか。

前半

 スタメンは以下の通り。

スタメン(*シティのGKはオルテガの誤り)

 トッテナムは、プレミアリーグ21節のマンチェスターユナイテッド戦と同様の戦い方。攻撃時にはホイビュアーを真ん中にした2125の形。真ん中の2には、SBが入ったりIHが入ったり流動的。選手がハーフを超えたあたりでボールを持つと、中にいる選手は積極的にスペースに飛び出して、相手の陣地深い位置に入り込もうとする。今節、IHには、スキップではなく、復帰したクルゼフスキが入っているが、求められているタスクは同じ様子。 

 守備時には、442でハイプレスを形成。ハーフより手前になると、ブロックを作るが、縦幅、横幅共にコンパクト。

 シティも、プレミアリーグ第21節のニューカッスル戦と同様の戦い方。攻撃時には、SBに高めのポジションを取らせ、CB2枚、ロドリ、IH2枚でビルドアップを構成する235。大外はSBがいるので、フォーデン、ボブはうちに入り、アルバレスと3センターの形。前回は、ボブではなくドクがスタメンであったが、特徴的に、ボブの方がこの役回りは適性がありそう。守備時は、形にはあまりこだわらず、マンマーク気味にプレスに行く。

 試合はシティペース。シティは前線5枚で幅を取っているところ、トッテナムは442をコンパクトに保ち、逆サイドの選手を捨てる傾向にある。そのため、シティの選手は、シンプルに大外にロングボールをつける。この点、前回のニューカッスルは、トッテナムよりは守備時の陣形をやや広く保つので、シティはシンプルに大外を狙う戦術を使ってこなかった。今回は、再三にわたり、ロングボールを用いて大外を狙っていたが、これは、すぐにチャンスに結びつく。

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