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週刊小売業界ニュース|2023/6/5週

2023/6/5週(6/3-6/9)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!

今もっともホットなバズワード「 コンポーザブルコマース 」とは?

Notion AI要約
「コンポーザブルコマース」とは、eコマースウェブサイトを構築する際に、必要なコンポーネントを選択して組み合わせる手法である。この手法により、カスタマイズが容易になり、コストやリソースの負担が少なくなるとされる。しかし、実用的でない場合もあり、まだ多くの障壁が存在する。コンポーザブルコマースとヘッドレスコマースの違いや、利点と欠点についても解説されている。

記事では、ECサイトを運用するための様々な機能全てについて、自分が利用するECプラットフォーム(Shopify)の制約を受けてしまっていることを解消する手段が、コンポーサブルコマースだと提示しています。

今までは、Shopifyにてサイトを作ったら、プロバイダーはShopifyが提供しているものしか使えない等があり、プラットフォームによって多くの制約を提示されてしまっています。

コンポーサブルコマースは、事業者をその問題から解放し、それぞれの機能を導入する/しない、どの事業者を使う等を、カスタムに選択できます。

主な利点としては、必要のない機能が実装されないため、高速に動作するECサイトを構築できることと挙げています。

記事には記載がありませんが、実はドハティの閾値といって、0.4秒以内にシステム応答(例:サイト遷移等)を行わないとユーザーがそのサイトやアプリの遅さにストレスを感じてしまい離脱をしてしまう、という研究があります。

改めて、自社でECサイトを運用する際には、「そのプラットフォームを使っているからしょうがない」と思うのではなく、自分で自社サイトにアクセスし、本当に自分もそのサイトで購入したいと思うかを検証し、時代に合った適切なサービスを選択していくことが大事だなと感じました。

セブン、加工食品の即日配送取りやめ 物流維持へ脱最速

Notion AI要約
トラック運転手の労働時間制限により、セブン-イレブンは配送システムを変更。加工食品の配送は翌日に、日配品の配送回数は1日4回から3回に減らす。AI発注の精度向上で品切れはなし。他の物流会社も配送地域や回数を縮小する動き。

日本の物流業界には「2024年問題」というものがあります。来年4月より、トラックドライバーの時間外労働に上限を設定されるという事業者側の問題です。輸送能力が従来より大幅に落ち込むことが予想されるため、より効率の良い(大量輸送等の)輸送方法にシフトすることが求められています。

日本の物流は、世界を見ても優秀で、例えばAmazon Primeで商品と頼むと翌日に届いてしまうような最高水準の輸送力を誇ります。(米国でも2日以上かかります。)

Eコマースの発達、コロナ禍を含め、年々必要な輸送量は増大をしている中、働き方改革を進めていくとどうしても避けられない問題です。
今後は、「速く届く」ということに今までより高い付加価値となり、コストが上がるのではないでしょうか。
また、物流業界におけるロボティクス化にも拍車がかかりそうです。

アマゾン、AI活用で破損品排除へ

Notion AI要約
アマゾンは、人工知能(AI)を使って商品の破損を事前にスクリーニングし、顧客に発送する前に品質を確認することを目的に、最大12の倉庫で技術を導入しています。Amazonは、この技術が破損した商品の数を削減し、ピッキングやパッキングを迅速化することができると期待しており、最終的にフルフィルメントオペレーションの自動化に重要な役割を果たすことができると考えています。Amazonは、この技術を北米とヨーロッパの10のサイトで導入する予定です。

一つ上の記事に少々関連しますが、物流の分野の人材問題や品質問題を解決するのに大きく役に立つのがAI等最先端テクノロジーです。
現在倉庫作業員が行なっている商品の品質確認を、世界10拠点でAIに置き換えると記事にて説明されています。

現在の品質でも1000個中1つ未満の破損率であると記事の中で言われているため、おそらくAmazonとしては、精度の向上ではなく反復的な作業の機械化や人件費削減等が主眼に置いているのではないでしょうか。

日本では、少子高齢化が進む中、人材問題が深刻になっています。できる限り技術で代用することは生活の安定のために大変重要です。
いずれ日本でもこの技術が導入される日は近いのではないでしょうか。

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