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忙しさに酔いしれない

「仕事は80%ぐらいがちょうどいい」

同僚がこんなタイトルのブログを書いていた。とても人当たりが良く、仕事ができる人。最近は直接仕事をする機会はあまりないものの、定期的に近況共有という形でミーティングをさせてもらっている。こんなタイトルに引き込まれて一気に読んでしまった。今回は80%という配分とリモートワークについて。

80%の意味

同僚はチームのベストコンディションは80%のリソースでコア業務がまわり、20%はリソースが空いている状態と捉える。コロナでリモートワークが日常となった現在、チームメンバーと話す時に相手が忙しいかどうかを常に確認するようにしているそうだ。

忙しさの定義は個人差が大きい。同僚の基準値はコア業務が80%でまわっているかどうかをチェックすること、と述べていた。ヒアリングでメンバーの平日の勤務時間が全てコア業務で一杯一杯になっている状態が続いているのに気づいたら、解消すべく動く。

空いた時間は自分への投資時間。他の気になっているプロジェクトについて調べたり、自己研鑽に充てたり、自身の仕事の棚卸しや、キャリアビルディングなどに充てるようにしているとのこと。

個人的に深く同感すると共に、リーダーのポジションにある人間がこのように言える姿に感動した。

常に想定外を想定

私はと言うと可能な限り自分の業務量、及びの一日の予定に多少のゆとりを持たせるようにしている。なぜなら仕事でもプライベートでも常に想定外のことが起こり得るから。その時に予定が100%埋まっていて身動きが取れないと困るのである。なので同僚が言うようにコア業務は80%でまわすような心づもりでいる。

会社にいても、現在のようなリモートワークでも変わらないが、一日を通して様々な出来事がある。私の場合だと通常業務の他、子供達や家庭の諸々の事、武道絡みでの組織運営上のタスク(師のメッセージの翻訳、配信、海外支部とのやり取りなど)。それぞれ緊急性と重要度が異なり、その都度、何を優先させるのか判断しなくてはならない。

本業では自分の仕事を期日内にまわすのはもちろんのこと、突発的な様々な仕事、サポートなどにも適宜対応できるようにしている。

万事がスムーズで時間にゆとりができることもある。そんな時はリモートワークでも親しい同僚と雑談ベースの進捗共有をしたり、熟読できていなかった関連資料の山を読み込んだりする。

大きな声では言えないこと

私の所属しているチームはコンサルタント出身の人たちが多い。そして私の感覚値であるが、皆さん人一倍働く業務カレンダーは予定でギッシリ。アウトプットのための自分の仕事は早朝や夜、あるいは週末にやるのが普通、みたいな人たちだ。

仕事と生きがいが一致しているなら、別に他人がとやかく言うことではないけれど、そうでないならこれは行き過ぎだと思う

実際、昨年からAPAC(アジア太平洋地域)全域のチームのウェルビーイングを改善させるプロジェクトを担っているのだが、結構な数のメンバーが公私の区別の難しさと業務量コントロールを課題に挙げている

短期、中期、長期的視野で考える

別に外資に限った話ではないが、仕事は基本的にアウトプットで評価される「頑張っている姿」は評価の対象外だ。アウトプットは定量化できるほど、評価もされやすい。もちろん、定量化が難しい仕事もある。私が担っている「ウェルビーイングの改善」などだ。

仕事には波があり、短期的に多忙を極めることはもちろんあるだろう。でも、それが常に繰り返され、中期的にも長期的にも改善されないのであれば、それはシステムに問題がある。これは現場レベルでも改善すべきだし、管理職やリーダーのポジションにあったら率先して改善するべきことだ。

そして、このような事をきちんと短期、中期、長期的視野で戦略的に考えるためにも、自分の時間に多少のゆとりは必要なのである。

「(やらなくてはいけないのは分かっているけれど)忙しくてできない」というのは言い訳としてカッコ悪い

そんなことを思いながら、私ももっと時間があれば素直に嬉しい。まだまだ改善点があるということだと前向きに捉えよう。

そんな私の最近読んでいる本は冒頭の同僚オススメのこんな本。マネージメントとアウトプットについて考えるには最適の一冊である。


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