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受け取り手によって違う「学びの効果的な受け取り方」〜VAK理論〜

みなさんこんにちは。
大学3年生の大杉です。

やったらと暑いですね。いよいよ夏が来てしまいました。
季節の変わり目に熱中症が多いという話はしましたが、当然夏もバリバリ熱中症の危険性はあります。特に発汗量が増えるので水分と塩分の補給は欠かさないようにしてくださいね。

さて今日は、大学の講義での学びアウトプットです。
私自身、同世代と比べるつもりはありませんが指導現場にはこの2年でかなり立ってきたかと思います。

しかし、
「全員に対してしっくりくるような声かけ・指導」
ができているとはまだまだ思えません。

そんな中で、先日ゼミの授業があった際に、そのヒントになるような内容に少しだけ触れていたので、今日はそのお話をします。

情報の受け取り方

さて前提ですが、皆さんがいつも得ている様々な「情報・知識」は、どのように受け取っていますか?私も思いつくものをいくつか書いてみます。

  • SNS

  • ニュース

  • 実践

  • ラジオ

  • 会話

  • 講義

  • 運動

いろいろありますね。
では次です。

思いつく中で、自分にいちばんしっくりくる手法はどれですか?何個かあっても大丈夫です。

ちなみに私は、本を読むのと体を動かすことが、情報を得る上では好きな方法です。

という感じで、たっくさんある受け取り方の中でも自分の好き嫌いがあるんですね。当然と言えば当然です。

問題は、これを自分の指導に落とし込めているかどうかです。

VAK診断

自分の指導に落とし込むとはどういうことか?という話ですが、その前にそもそも先ほどの質問で私が言いたいことは、
人それぞれに受け取り方の好み・得意が違う
ということです。

そこで、簡単な診断テストをやってみましょう。
「VAK診断」というものをご存知でしょうか?

VAKは、NLP(Neuro Linguistic Programing)という学問で提唱された、人の感覚の受け取り方のパターンのことです。

それぞれの頭文字をとったもので、3つに分かれます。

  • V(Visual)・・・視覚情報

  • A(Auditory)・・・聴覚情報

  • K(Kinesthetic)・・・身体感覚情報

VAK診断では、この中で自分は何が優位なのかを簡単にチェックするものです。


ちなみに私もやってみたところ、
Aタイプ(聴覚優位)であることがわかり、ついでKが高いこともわかりました。


受け取り方の優位さの違い

さて、これを何人かでやってみたらもっとわかるのですが、そろそろ本題に入ります。

VAKのタイプが人それぞれで違うように、
「情報や知識の受け取り方の優位さ」
も人それぞれ違うのです。

これはあくまで例の一つですが、
九九を覚えるだけでもその方法に違いは出てきます。

引用:宮﨑,2018

これは、V,A,Kそれぞれのタイプによる覚え方の好みを示した一例です。


ここまできてやっと
「自分の指導に落とし込む」につながります。

覚えやすさ、身につけやすさのタイプが人によって違うということは、
指導者は受け取り方の優位さに違いがあることを理解する
必要があるということです。


その違いを理解しないとどういったことが起こるのかというと、

  • 自分の優位なタイプが全員が得意な受け取り方だと勘違いしてしまい、自分にとって有効な方法のみで相手に伝えてしまう

  • 結果として、優位なタイプが違う人にとってはいまいち身につきにくくなってしまい、理解に時間を要してしまったり伝わらなかったりする

  • 何度も同じ説明をしてしまうことで、相手に理解してもらうのに余分に時間がかかってしまう

などなどです。

相手に伝わるようにすることはもちろん、自分が簡潔に説明・指示できるようにするためにも、このタイプの違いは知っておくことが重要なのです。


さいごに

さいごに、伝え方の例を示して今回は終わりにしたいと思います。

V(視覚優位)・・・みて理解することが強みであり、動画やイメージなど、目で見て学ぶことが有効
ex.下線を引いたり、色をつけたりしながら教科書を進める
  アイコンやイラストを活用する
  実際にやっているところを見せたり、動画を見せたりする

A(聴覚優位)・・・耳からインプットすることが強みであり、聞いたり声に出すなど、音にするのが有効
ex.教科書を読むだけでなく、音読する
  誰かの話やディスカッションとして聞く
  一度説明を聞く

K(身体感覚優位)・・・体を動かしたり、気持ちや雰囲気を感じながら学んだりするのが効果的
ex.書くことで体に覚えさせる
  ポーズやジェスチャーを組み合わせる
  実際に動きながら確認する

また、3つの優位に順番があったように、一番強いものだけでなくその次のものを組み合わせるのも有効です。
例えばA-K-Vの順番であれば、説明を聞いた後に実際にやってみることで、理解度がぐんと上がります。

また、大前提ですが、こういった診断を信じきって決めつけるのは悪手です。こういった傾向があるかもしれないな、という一つの指標として、VAKを活用していくことが重要です。

参考文献

NLP協会 公式サイト NLP VAKタイプ分け診断
最終閲覧:2024.7.11 13:27


通常学級における学習支援 ー児童生徒の学習スタイル傾向についての実践的研究ー
宮﨑 紀雅 2018 学校教育実践研究 第1巻 p.35~45 

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