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からっぽ男の憂鬱 2023/10/20

 今、コロナになっちゃっている。
 発症から1週間経つので、ぼちぼち大丈夫になってきた。
 バイト再開が24日予定なので、まずはそこに照準を合わせている。

 それとは別に、やりたいことのひとつ、台本執筆をやろうと思う。
 自分を過信して、の、ことなのだが、なんとかやってやろうと思う。

 題材も中身も決めてある。
 箱作って筋つけて書く、それを1週間しないでやりたい。
 目標2万字。
 やってやれない数字じゃない。

 それと。
 最近、やってやろうと思っていることがある。
 「中学2年生のニイモトイチヒロへの復讐」だ。

 具体的には
 ・小林信彦氏の著作『小説世界のロビンソン』の影響下にある、読書の旅。
 ・ドストエフスキーを全部読む。
 ・MGMミュージカル、具体的には『バンド・ワゴン』『巴里のアメリカ人』『雨に唄えば』から、ミュージカルを学び直す。

 小林信彦氏との出会いは、何だったか、もう忘れてしまったが、『唐獅子株式会社』と『日本の喜劇人』『映画を夢見て』の3冊には間違いない。そして決定打が『ぼくたちの好きな戦争』と『小説世界のロビンソン』だ。
 「こんな人物になりたい」
 そう思った人物だ。
 (次に「MONTY PYTHONになりたい」が来るのだが、あくまでも、人物としての憧れは、小林信彦氏だ)

 「ドストエフスキーを全部読む」は、大学時代まで拗らせたヤマイだ。
 そして、行動もしないうちに、いったん離れた。
 自分の中でノイジーになりすぎたから。
 でも、年頭に入った収入で、「光文社新訳古典文庫」から出ているドストエフスキーの著作、全部を買った。
 これは、自分への決意表明だった。
 出来なかったことをやる。
 それだけのために。

 『小説世界のロビンソン』にあった小説を読み倒す。
 それが夢だった。
 そのための用意は長年かけて準備した。
 ヴォネガットとアーヴィング。

 そして、中学時代の、この想いを蘇らせたのが、今年「光文社新訳古典文庫」から出た、バルザックの『ラブイユーズ』の最新訳にして再刊行だ。

 『小説世界のロビンソン』でも大きく取り扱われている小説で、そして手に入りにくい小説だった。
 俺がいきなり最新の訳で再刊行された。
 嬉しくて堪らなかった。

 自分の中では、あまりに神聖化しすぎているため、そうそう手をつけないのだろうけど、購入はした。
 この出版業界の逆風の中、嬉しいことだった。

 『バンドワゴン』『巴里のアメリカ人』『雨に唄えば』の3作は、どうしても見ておきたかった。
 アステアとジーン・ケリー、両者の代表作だ。
 幸いにも安価でBlu-rayが出ていたから、購入済みである。

 あとは行動だけ。
 そう行動だけ。

 俺の中で、「台本書き」はまだ諦めていない。
 上演しなくて良い、物書きの基本として、文章の訓練のひとつ、文体の勉強として、書き続けたい。

 じゃあどうするかって?

 「中学2年生の自分自身」という、俺の中の呪縛を解いて、殺してあげることだ。

 行動あるのみ、だ。

 そんな事を、コロナになっちゃった秋に思う訳でありました。

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