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夏のBGM|ブラジルの人、聴こえますよー!編

今年も暑くなってまいりました。
6月下旬でこの高温、8月になったらどうなっちゃうの?
去年もこんなに暑かった?
…あ、暑かったよね。
ひと冬越したら忘れちゃってる。(←バカ)

暑くなったら「夏のBGM」みたいな曲紹介やってみよう♪
と思ってたんだよね、今月の頭あたりに。

夏だから7月下旬くらい、暑さのピークを迎える頃がいいかな。
と思ってたんだよね、その頃は。

そしたらいきなり酷暑じゃん。
それと線状降水帯の発生による豪雨ですよ。
これらによる交通機関の混乱、思いっきり味わいましたよ先日。

這這ほうほうていで仕事場に帰り着いた私は、大自然の脅威に為す術もなく、膝を抱えて震えるのみ。
—地球は、この美しい惑星は、いったいどうなっちゃうの?

ガイアの行く末に思いをいたす私をよそに、なぜかテンションが上がってる同僚・穴子くん。
「すげー雨だなー、今日帰れるかなー。こんなに降ってると、ブラジルの方まで雨漏りするんじゃないの?」
…って、バカか。

というわけで、夏の日に似合うブラジリアン・グルーヴをお楽しみ下さい。
(苦しい前置き)


♪ "Alto Verão" by Alex Malheiros feat. Sabrina Malheiros(2021)

スーパー・グループAzymuthのベーシストとして長くご活躍のMalheirosさんのソロ作より、実娘Sabrinaさんのヴォーカルと共演した爽快な一曲。
タイトルは「夏真っ盛り」、上品なグルーヴがステキ。


♪ "Mulher Homem Bicho" by Ana Frango Elétrico(2020)

新世代の星とも言われるSSW、Ana Frangoさんのオシャレなブギーはフレンチ・ポップスの香りも漂って、思わずハミングしたくなります。
この声がすごく好き。

♪ "Insista em Mim" by Ana Frango Elétrico(2023)

あまりに好きなのでもう一曲。
想いを寄せる相手への全肯定の愛を歌うドラマティックなバラード、夏の夕暮れに合いそう。


♪ "Aleluia" by Robson Jorge & Lincoln Olivetti(1982)

80年代、ブラジリアン・ブギーを支えたプロデューサーコンビの定番曲。
きらびやかでキャッチーなアレンジは永遠です。
みんな海沿いのドライヴとかで流していたんだろうなー、当時。


♪ "Copacabana Sadia" by Junior Mendes(1982)

そのOlivettiさんもアレンジで参加、AORのメロウ感、歯切れの良いホーン、こみ上げるヴォーカルでもってリオ・デ・ジャネイロのリゾート地での恋を歌います。
Barry Manilowさんの大ヒット曲をちょっと意識しているのかも?


♪ "Não Pode Ser Qualquer Mulher" by Marcos Valle(1981)

広くポピュラー音楽を取り込んでMPBの発展に貢献した大立者の名作より。
デトロイトのメロウ大将、Leon Wareさんが制作に参加しただけあって、この上なく美しくスムースな女性賛歌。


♪ "Sou Louco por Ela" by Alexandre Grooves(2017)

サンパウロ出身のSSWの、スタイリッシュなラヴ・ソング。
ブラジル・ジャズ界の名手たちの参加もあり、引き締まっていながら軽やかなグルーヴがめちゃカッコイイ。


♪ "Tem Que Ser Agora" by Banda Black Rio(1978)

70年代後半に結成され、今も活躍を続けるファンク・バンドの初期作より。
リオのEW&Fと異名を取るだけに、ハーモニーやボトム・ラインに似た味わいはありますが、美しいメロディを支える実力はさすがです。


♪ "Bis" by Arthur Verocai Feat. Azymuth(2007)

「ボッサノヴァの子」を自認する名作曲家/ギタリストの、ブラジリアン・ソウル大傑作より。
バックを固めるのはAzymuthと名うてのホーン&ストリングス・セクション。
このメロウさはただ事じゃないっす。


♪ "La Bamba" by Milton Nascimento(1988)

「ブラジルの声」と呼ばれる偉人がメキシカン・クラシックをカヴァー。
サイケデリックとすら感じる浮遊感と幻惑感に包まれて、別世界へ連れて行かれそうな素晴らしいアレンジ。
真夏の昼下がりに聴きましょう。


top image : julianavermelho0, Thank you for letting me borrow your wonderful work.


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