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本日の読書 #041 「デジタルな嫉妬」

参考書籍:『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン

第六章 SNS ―― 現代最強の「インフルエンサー」 より

作成した読書記録より引用。


デジタルな嫉妬。

現代は紛れもなくSNS全盛期だ。
自分の競争相手は家族やクラスメートに限らなくなった。

SNSの中には自分より生活水準が高く、整った顔立ちで、フォロワーの多い人間がいくらでも居る。

結果として、楽しむために見ているハズのSNSが、無下限の「デジタルな嫉妬」生成装置となってしまう。


***


私が学生だった頃、SNSと呼べそうなものはmixiぐらいだった。
それは学校の延長でしかなく、クラスメートの投稿に対して反応するのが主な使い道であった。
当然「デジタルな嫉妬」が湧き上がることも無かった。

今の子達は大変だ。

2017年の流行語大賞となった「インスタ映え」。
ここから始まった承認欲求と自己実現欲求の枕投げゲームは収束を迎えたように見えたが、最近は「BeReal」というSNSが流行っているとか。



これは名前の通り「今の自分」にフォーカスしたSNSだ。

・アプリから通知が来たら2分以内に写真を撮らないと投稿ができない。
・自分が投稿しないと、友達の投稿が見られない。
・撮影の機会は1日に一回のみ、ランダムな時間に来る。
・外側と内側のカメラで同時に撮影したものが公開される。

外側と内側を強制的に公開する。
公式ページより引用。


BeRealは「インスタのように写真を盛れないのが良い」と若者に評価されているようだ。

しかしそれはイコール、「差を埋められない」「逆転できない」ということではないのだろうか。
「ありのまま」を重視することが、かえって「デジタルな嫉妬」を増幅させてしまう気がする。



noteというSNSは、かつてのmixiのような居心地の良さを感じる。

「デジタルな嫉妬」ではなく、「デジタルな尊敬」や「デジタルな憧憬」が生まれやすい、この世界観が気に入っている。

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