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本日の読書 #068 「デフォルト・モード・ネットワーク」

参考書籍:『BRAIN DRIVEN』青砥瑞人


第三章 CREATIVITY より

作成した読書記録より引用。


デフォルト・モード・ネットワーク。
脳の神経回路の一種。以下、DMNと記載する。

人間の脳は、集中しているときと、ボーッとしているときとで、使われている神経回路が異なる

ボーっとしているときに働く「ぼんやりモード」の回路が、DMNだ。

ちなみに集中しているときに働く「集中モード」の回路はセントラル・エグゼグティブ・ネットワーク(CEN)という。


例を挙げてみる。
新しい土地に引っ越したとしよう。

はじめ、通勤のとき、私たちの脳は集中モードCENで働く。

なるほど、最寄りのコンビニはコレか
あ、公園があるな。帰ったら家族に伝えよう
ここの用水路、子どもが落ちると危険だな

私だったらこんな感じに、集中して要素をピックアップする。



やがて2週間も経つと、通勤中に何も考えていない状態になる。
正確には、目の前のモノには注意を払わずとも通勤できるようになっている。

これが、ぼんやりモードDMNへの移行だ。


その他、シャワーを浴びるとき、ベッドで横になっているとき、バーやカフェでくつろいでいるときなどにもDMNが優位になっている。


面白いのは、DMNは、ボーっとしているからといって脳が働いていないわけではない点だ。

むしろ真逆で、精神科医の樺沢紫苑氏によれば、DMNのときの脳は普段と比べて「15倍働いている」らしい。


noteを書いていれば、シャワー中や散歩中にアイデアをひらめくのは誰もが経験しているはずだ。
むしろパソコンの前でウンウン唸っていてもアイデアは生まれない。

それはこのDMNが「創造性の源泉」であるからだ。

何かを創造するには「ボーっとすること」が必要不可欠なのである。


最近だと「呆活ぼうかつ」なんて言葉もある。


誰もが効率を重視し精力的に活動している現代において、「ボーっとする方がむしろ効率がいい」なんてのは皮肉なことではある。

ただ、「行き詰まったら、休もうね」というメッセージの重要性が、脳科学的にも証明されたというのは、心強いと感じた。



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