カメラは孤独な趣味なのか
思えばカメラを楽しんでいるとき
いつも一人だ
撮りに行くのも 写真展に行くのも
カメラ屋に行くのも一人
前は奥さんがついて来たこともあった
野鳥を撮りに行く時、奥さんも散歩がてらついていくということで河川敷へ行った
僕はカワセミの往来に合わせて行ったり来たり忙しない
近づくと飛び立ち、また追いかけての繰り返しだ
気づけば奥さんは後方100mのところで膨れていた
これでは野鳥撮影に集中できない
いつしか奥さんは野鳥撮影に付いてこなくなった…笑
また、野鳥撮影をしていると
同じく野鳥撮影しているカメラマンに出会う
あっちにジョウビタキがいましたよ、とか
あの公園にヒレンジャクが来ているらしいですよ、とか情報交換をするけど、
「じゃ一緒に撮りに行きましょう」とはならない
その人にはその人の撮りたいものがあって
僕が撮りたいものとは違うのだ
ストリートスナップでも同じだ
奥さんとお出かけしている時、僕はいつもポケットにコンデジ(GRIIIかTG5)を忍ばせている
いつストリートスナップのシャッターチャンスが来るかわからないし、カメラを持っていれば…なんて後悔したくないからだ
でも奥さんと話をしているから、なかなか街並みに集中出来ない
いきなり立ち止まってシャッターを切ったりすると、奥さんも歩きづらい
「人の顔は写しちゃダメなんじゃないの?」なんて一般論まで言ってくる
写真家(自称)の妻が何を言うか!
と張り倒してやることは出来ないので(奥さん怖い)「う、うん、分かってるよ」なんて答えて、カメラをポケットに戻してしまう
写真を撮るという行為は孤独じゃないと出来ない
世界を写しているようで
実は自分自身を写している
だから一人きりで自分と向き合わないと
本当の写真は撮れない
孤独だからこそ自由であり
自由だからこそ写真を撮れる
でも、カメラ友達は欲しいのだ
別に一緒に撮りにいくわけでもないけど
たまにお酒でも飲みながら
新発売のカメラ触ったー?とか
うわこの写真いいね!とか
あの写真展行った?とか
カメラ談義に花を咲かせたい
でも今のところ一人でも十分すぎるほど楽しめているし、むしろ一人で楽しみたい
さ、寂しくなんか、ないんだからねっ
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