【解説】第19話 プロジェクト研究を解説するにゃ!
まとめ本に収録した各トピックの解説の全文を掲載
大学で働いているというと一般の人は「大学の先生」と思うようですが、大学には先生(教員)ではない研究を行っている人が多くいます。
彼らは大学から給与を貰っているのではなく、ある特定の研究を行うために獲得した外部からの研究費で雇用されていることがほとんどです。このようシステムは大学外の人はあまり馴染みがないかもしれません。
採択されたプロジェクト研究の期間は3ー5年程度です。早く人を探さなければ期間が終わってしまいます。しかし、余程タイミングが良くない限り良いマッチングは難しいです。
それは雇う方も雇われる方もお互いにです。行きたい場所に自由に動ける時は希望の研究室で働ける可能性は高いですが、子育て期間中や実家の事情など自由に動けないタイミングもあります。その時にどういう選択をするのかが重要になります。
最後のコマにも第18話にも描写しましたが、私は身近な先生達から分野が微妙に違う微妙な待遇の仕事を良く持ち掛けられます。
「人が欲しいけどいい人がいないから、身近でそれなりに働いてくれそうなリンさんに声をかけてみよう。旦那さんもいるしお給料フルで出さなくてもいいよね。受けてくれたらラッキー。」と言ったところだと思います。そういうお誘いは迷わず断ります。
優れた業績があっても研究分野が少し違うと研究員ではなく実験補助員として雇用されてしまうことが少なくありません。なぜかそういう事に遭遇するのは女性が多いです。
ここでサラッと猫山君が助教に採用された情報が出てきます。なぜ、業績が高いHにゃんの方ではなかったのか?第17話で猫田先生は猫山君は養わなきゃならない家族がいるからと言っています。それだけではなく、猫田先生と猫山君は研究的相性が良いのです。その件は第24話で出てきますが、教員採用の基準は複合的です。業績、人間性、相性、家族構成など業績だけではないさまざまな要素が関係するようです。
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