辰己耕造/庭プロデューサー
庭プロデューサー辰己耕造のツブヤキ。
ある植木屋の日記です💩
30歳くらいから 純粋に庭一本で食べていけたらいいなと本気で思いはじめ いろんなチャレンジをしてきた。 だいたいそれから15年が経って 今は46歳。 なんとなく自分なりに 種を蒔いてきたことを少し振り返れるのかなと思って 書き始めてみました。
GREEN SPACEは庭をつくる会社です。 庭をつくるとは 庭をplanして庭づくりをしてつくった庭を手入れをする plan→庭づくり→手入れ 0から1そして∞(無限大)へ つまり庭に関わるすべてをさせてもらっております。 お客様には 「つくらせてもらった庭を長く楽しんでいただく」 ということを会社の理念とし またGREEN SPACEのスタッフも 「四季や経年を感じながら庭仕事に関われることを楽しんでもらいながら 個人的にも成長して欲しい。」 そんな会社にしていきたいと
とりあえず前回で「3つのテーマ」 サンプリング・見立て・ブルコラージュが終わって 今回から「5つのキーワード・手がかり」がスタート。 キーワードは5つ以上ありそうだけど せっかく今回5つの絞ったので それぞれに対して思うことを自由に思うこと考えてること書いていこうと思います。 最初のキーワードは 「アフォーダンス」という言葉。 まずはネットで調べてみると 「アフォーダンス理論(Affordance)は、アメリカの心理学者J・J・ギブソンが提唱した、認知心理学における概念で
GREEN SPACE通信より 今回のGREEN SPACE通信のテーマは「Youth」 「Atmosphere」「Narrative」ときて なんとなく三部作になったらいいなぁなんて思ってつくりました。 日本語にすると 「Atmosphere=雰囲気とか空気感」 「Narrative=物語」 「Youth=若者、青春」 って感じですかね。 「若い」ということは 知識もないし経験もないから知らないことが多いということかもしれません。 ただそれは強さでもあり、ある種の輝き
少し時間があいてしまいましたが 今回は「ブリコラージュ」の話。 「ブリコラージュ」とは フランスの人類学者のレヴィ=ストロースが「野生の思考」という著作で提示した概念。 調べてみると 計画的に準備されていない、その場その場の限られたありあわせの道具と材料を用いてつくる手続き。 つまりはそこにある道具や材料をつかってじぶんの手でモノをつくること。 ときに、現場でありあわせの材料などを即興的につかって庭をつくっていく植木屋と「ブリコラージュ」という考え方は相性がいいなといつも考
さて前回は 「3つのテーマ」 ・サンプリング ・見立て ・ブリコラージュ 「5つのキーワード」 ・アフォーダンス ・インプロビゼーション ・エントロピー増大の法則 ・レイヤード、MIX ・わび でサンプリングのことを書きましたが 今回は「3つのテーマ」の一つの”見立て”のことを。 ”見立て”とは僕の解釈では あるものAを別のものBになぞらえる行為。 見立ては昔からある日本の独特の文化でもあり 手法でもある。 外国ではアナロジーやメタファー っていう似たものがあるが そ
年明けから自分にとっての「庭」とか「庭づくり」とはみたいなことを 改めて考えてて、いろいろ浮かんだことをでたらめにメモに書いてまだバラバラなんだけど(春になってしまいました) 考える→メモをとるからの→noteに書くことで一度じぶんのなかでまとめてみたいなと。 バラバラの断片のなかから 3つの「テーマ・主題」みたいなものと 5つの「キーワード・手がかり」みたいなものが浮かんできました。 「3つのテーマ」 ・サンプリング ・見立て ・ブリコラージュ 「5つのキーワード」
おもしろくて魅力のある会社をつくりたいと あるときからずっと思ってやってきている。 やりはじめたときは仕事がないので いかに仕事をもらえるか それから仕事が入るようになってきたら 仕事の質について考えるようになる。 そしてある日、縁あってスタッフを雇用することになり そこからまたいろいろ悩みが増える。 正直、仕事をどうやったらもらえるのか? そしてどうやったら質があがるのか? まではまだ仕事がないときから どうしたら?を考え続けてきたことだけど 元々、会社をつくりたいとか
ついに今回で最終回。 2022〜23年と年をまたいで 15話に渡って 30歳から挑戦したこと そしてそのことについて15年ちょっとたった今 どんなふうに考えるのかを書いてきました。 そんなことを書いたところで需要があるかはわかりませんが じぶん的にもこんなに細かく書いたことがなかったので いい機会になりました。 最終回は「恥ずかしい」ということ。 こんなふうにじぶんのことをnoteを書くことだってすごく恥ずかしいことだし SNSで庭以外のことを投稿すること。 例えば 今日
いよいよこの連載!?も 最後のほうになってきました。 今回は「雇用」 人を雇うということについて。 20代後半から 父と弟と三人でずっと仕事をしてきて 30歳くらいからはほぼ弟と二人で ずっと仕事をしてて まさか人を雇うことなんてまったく想像できてなかったのですが 今は僕をいれて6人のチームで仕事をしてます。 ありがたいことに今まで 一度も募集をしたことがないのに 結構たくさんの人が働きたいと連絡をくださって そのなかで縁があった人と一緒に仕事しています。 募集してないの
さてさて 前回は仕事が少し増えていくきっかけになったみたいな話をしました。 またかなり最初のほうの回で ずっと下駄をはいていたという話をしました。 今回はその下駄をやめようと思った話を。 40歳のときに仕事がふえるきっかけになったと言ってた H_Beauty&Youthのときまで 僕は下駄をはいてました。 打ち合わせやユナイテッドアローズの赤坂本社での プレゼンのときも よそいきの乗馬ズボン!?に下駄のスタイルでした。 で、やっぱり庭師さんはそのスタイルですねと そこでも
前回の最後にも書いたのですが 2010年に雑誌庭のニューウェーブという 目標にしてた場所に掲載されてから 仕事がある程度安定するまでは 苦しい時期でした。 何度も書いてますが 「庭いりませんか?」と営業をかけるわけにもいかないので 待つしかなくて ある程度の範囲の方に知っていただくのは 時間はかかるものだと思うのですが そのときはもう仕事が欲しくて欲しくてでした。 そんななかで東北の震災が2011年の3月に。 なんていうかそういうときって 震災の場所からたとえ離れていても
30歳で仕事のやり方を変えて 3年が過ぎたくらいのときに 少しずつですが じぶんたちのつくった庭をまとめたもの かっこよくいえばポートフォリオ みたいなものがある程度の形となってきました。 (と、そのときは思ってました。。。) ちょうどそのくらいの時期に 雑誌庭でニューウェーブという 30代くらいの若手を紹介するコーナーができて 憧れていた庭譚の橋本善次郎さんが 最初に特集されました。 穴があくほど見て どうやったらここに自分も掲載してもらうことができるんだと。 ここに載れ
前回はじぶんで主催した「ニワプラス」のことを書いたのですが 今回はOM設計の武部正俊さんが主催されている 「Gardening研究会」のことを。 またじぶんのブログで調べてみると (「ツブヤキ耕論」です。過去のブログって便利ですね) 最初に参加させてもらったのは 2010年5月なので 「ニワプラス」を秋にはじめる年で そう思うと34歳の1年はほんとにいろいろあったんですね。 武部さんのことはこの業界で超有名人なので もちろん名前は知ってましたが じぶんの親よりも年上の方だ
今回は「ニワプラス」のことを。 ご存知の人もご存知じゃない人もいらっしゃると思いますが それは仕事とはちょっと違う形での 挑戦でした。 最初の告知のブログ(「ツブヤキ耕論」で検索を) を探してみましたが 2010年10月なので 34歳くらいのときかなと思います。 こんな書き出しではじまります。 ・ ボクら辰己兄弟と萬葉のトモユキ君の幼馴染トリオが 中心となって「ニワプラス」という名で 若手の庭師・ガーデナーを中心とした集う場をつくりたいと かねてから考えておりました。 特
あけましておめでとうございます。 8話目は1/8の仕事始めの日に。 あんまり縁起は担がないほうだとは思いますが。 8がいっぱいで縁起いい感じですね。 新年一発目で なにわのあきんどなんで 「お金」の話を。 僕は庭をつくることでお金をいただいて それで生活をしています。 ざっくり庭をつくるっていうのは 植物や石などをつかって 空間をつくることです。 よく思うんですが こんなこと誰でもできるし プロがいるって不思議やなぁって。 プロじゃない人が ホームセンターで 植物を買
七回目で大晦日。 こんなことを書きたいなの箇条書きの ちょうど半分過ぎくらいの折返しくらいです。 年末に毎日仕事終わりに書いてましたが 明日からお休みですので続きはまた来年のいつかに。 今回は昨日言ってた 京都や奈良の古庭園や石造を見に行っていた。 という話を。 ずっと思ってることだけど 女子大生が観光で京都に行って お庭をみていいなぁって言っている。 そんな需要があるのに 京都の古庭園と今自分がつくってる庭って あんまりつながってる感じがなくて そこを繋げられる仕事がし