「⑧ なにわのあきんど _植木屋の挑戦、あれから15年」

あけましておめでとうございます。

8話目は1/8の仕事始めの日に。
あんまり縁起は担がないほうだとは思いますが。
8がいっぱいで縁起いい感じですね。

新年一発目で
なにわのあきんどなんで
「お金」の話を。

僕は庭をつくることでお金をいただいて
それで生活をしています。
ざっくり庭をつくるっていうのは
植物や石などをつかって
空間をつくることです。
よく思うんですが
こんなこと誰でもできるし
プロがいるって不思議やなぁって。

プロじゃない人が
ホームセンターで
植物を買って植えたら
費用はその植物の費用だけ

植木屋さんが植物を買って
お客様の庭に植えたら
ナーサリーみたいなところで
植物を買ってそれにじぶんの儲け
あとじぶんの手間と経費をのっけて
お客様からその費用をいただく。

じぶんたちはその上というか
その最上級を目指したいなといつも考えている。
そうするには
知識と経験がまず必要だし
どういう植物にするかの選択と組み合わせのセンスも必要だし
ここにまかせていたら安心だみたいなものも必要だし
GREEN SPACEにやってもらったみたいなある種の価値、ブランド力みたいなものも必要。
そうするには、そうなるにはどうしたらいいのかを
いつも考えてます。

ここで話したいのは
その前段階の話で
じぶんが30代半ばくらいで経験したというか考えてたお金というものの話を。

たとえば月に50万稼ぎたいと思ったとして
月に50万稼ぐことって僕はそんなに難しくないことだと思う。
現実的な数字なら(職人なんで)
体をしっかり動かして人より休みを少なくすれば可能なことだと。
僕はそのときに難しいなと思ったのは
目標を達成して
たとえば60万稼げた月があったとして
その10万円をどうするかで
そのあとがすごく変わってくるんじゃないかと。
せっかく安定したんだから貯金したい
たまにはぱぁーっと飲みにいきたい
みたいな使い方もあるとおもうけど
よくある言い方だけど
どれだけじぶんの投資に使えるかです。
僕は本(買えなかった写真集の類)も買いましたし
海外旅行も行きましたし
美味しいものも食べにいきましたし
洋服も買いました。
消費ばっかりでつまらないかもですが
それを生かすか殺すかも
じぶんの投資にできるかもその人次第です。
僕的にはそれまでにできなかった経験を
30代後半にいろいろできたことは大きかったなと思ってます。

あといつ得をとるのかってのも重要です。
「損して得取れ」って言葉がありますが
今、この仕事では利益はでないけど
きっと将来につながるとか
やることでじぶんたちの名前がひろがるとか
やらしい言い方ですがそういう判断も必要だと思います。
ただそれもじぶんの経験でいくと
タダでやったらまったく効果がでないし
赤字をだしてまでもあんまり意味がない
大きな未来につながるように
今はじぶんの得(利益)が少なくてもいい。
まわりをみていると
そんなに慌てて得をとらなくてもいいのに。
とか
あーその場所にとどまるんだみたいな
のも結構みえてきます。
ちなみに僕はまだ得をとるとこまでいってません。
それはもっと先でいいのかなと。
今はまだ
「損して得をとる」イメージでやってます。
常にGREEN SPACEとじぶんに投資してます。

欲はいいけど
欲張りは先につながらないよってことです。

あととても好きな言葉で
「人間万事塞翁が馬」って
故事があります。
まぁなにか起こるかわからないし
なにが災いするのかもわからいってこと。
人生は予測不可能ってことです。
でもだからこそ
最初の話に戻りますが
目の前のゴミをひろうし
しっかり体をつかうことを惜しまないってことです。
起こった出来事をどういうふうに捉えるのかは
その人次第です。
誰にでもうまくいかないこと
ついてないことは
起こります。
それをどう活かすかなんて
そんなむつかしいことは僕にはわからないですが
心の持ちようで全然違ったことになるといつも思ってます。


目次 後編
八_なにわのあきんど
九_ニワプラス
十_Gardening研究会
拾壱_ニューウェーブ
拾弐_2つのきっかけ
拾参_下駄をやめる
拾四_じぶんから変わろう
拾伍_恥ずかしいこと
前編へ



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