「① 信じることができますか? _植木屋の挑戦、あれから15年」

いろんなところで書いたり話たりしてるので
そこまでの経緯みたいなものはここでは割愛させていただき
30歳くらいから
純粋に庭一本で食べていけたらいいなと本気で思いはじめ
いろんなチャレンジをしてきました。
だいたいそれから15年が経って
今は46歳。
なんとなく自分なりに
種を蒔いてきたことを少し振り返れるのかなと思って
書き始めてみました。

最初にその当時思ったのは
毎日なんとか植物にふれる仕事をして食べていくことができないのか。
今でこそありがたいことに忙しくなって
じぶんがつくった庭しか手入れの仕事は受注していませんが
そのときは喜んで人がつくった庭の手入れの仕事をさせてもらってたし
それはとてもありがたかったし
どうやったら翌年も依頼してもらえるのだろうかと考えてました。

透かし剪定をたくさんしたら喜んでもらえるんだろうか。
朝から暗くなるまで一生懸命やったら喜んでもらえるのだろうか。
手入れの以外のちょっとした用事(アプローチを洗うとか)みたいなこともやったら気に入ってもらえるんだろうか。

とにかくしごとがなかったので
どうやったらじぶんたちのやる気が伝わるのか
そんなことばかりを考えていました。

じぶんのやる気を伝えるのはいったいどうしたらいいのか?

同じ費用をかけるのであればやる気のある僕に頼んだほうが絶対いいですよと
うまく伝えるのはどうしたらいいのか?
言葉にしたらかなり怪しい。

ほんとにどうしたらいいのかわからなくて
それでもたまにくる仕事は
絶対にお客さんが得したって思えるような仕事をしようと心がけました。
でもどうしたらゆっくりでもいいので伝わっていくのか。

最近は僕も打ち合わせなども増えて
現場で作業できる日も少なくなったけど
現場ではこれが一番大事って思ってることがあります。

まず絶対にカラダを使うことを惜しまないこと。
カラダをつかって仕事をしてそれに対してお金をもらってるのに
しんどいからサボろうとかもってのほかです。

それから目の前にあるゴミを拾うということ。
自分が作業したら絶対に前より綺麗にして当たり前。
じぶんはタバコは吸わないが吸い殻が道に落ちてたら拾う。
もちろんゴミも拾う。

最初にしたことは
カラダをつかうことを惜しまないってことと
目の前に落ちてるゴミを拾う
ってことだったかなと。

なにかするときに一番大切なことって
ほんとシンプルで単純なことだと思う。
一日するのは簡単
でもそれを一年、十年と続けれるかどうか。

こんな簡単なことが
センスがあるとか技術があるとかよりも
それよりももっと重要なことだと信じられるかってことからすべてがはじまるのかもです。


目次 前編
壱_信じることができますか?
弐_庭いりませんか?
参_地下足袋と下駄
四_どこでもプレゼン
伍_なにを伝えたいのか
六_植木屋的助け合い
七_いいって何なのか?
後編へ

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