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「Slow Dance」哲学がプンプン 〜今日の1曲 #44
●The New Eves "Original Sin" パティ・スミス × トム・ヴァーレインの歌声(とMV)にヤラれた今日の1曲。 アンディ・ウォーホルのファクトリーをベースに、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとNYパンクを想起させながら、モーリン・タッカーのスタンディング・ドラムに、ジョン・ケイルのヴァイオリンまで ... オマージュ臭がプンプンのMVの世界観(バナナもね)、ぼくの琴線に触れまくりの要素がそこかしこに。 UKブライトン拠点のアヴァン・フォークバンド。 メンバーそれぞれ、画家、ダンサー、作家、写真家として活躍中。 街のインディペンデントなシーンで繋がり、2021年にバンド結成(とのこと)。 でもって2022年のSlow Danceのレーベルコンピに参加。なるほど。。 なんだか、もう ... そんな出来すぎたストーリーからして、綴らずにはいられません。
雪降る日に流れてきた、大陸的な音楽 〜今日の1曲 #43
●Florry "Drunk and High" 2024年、最初の1曲は … ペンシルベニア州フィラデルフィア拠点の、Francie Medosch率いるカントリー・フォークバンド。 調べてみると。「2018年、17歳でデビュー」とあるので、今は二十代前半か。 デビューアルバムには"Kanagawa"なんて曲も収録。 ライヴ映像から、どことなくブリタニー・ハワードを彷彿。 https://youtu.be/g1AvFoU6YQA?si=kIVC91W-2Ow9J5db バンドの佇まいと一体感、卓越した個々の技術とアンサンブル、歌声とコーラスワーク … どれをとっても、ぼくの琴線に触れる、ツボな音楽。 雪が舞う、本日の天気とは対照的に。 Spotifyから流れてきた、Florry。カラッと、大陸的な、今日の1曲。 今年もグッとクる音楽をたくさん見つけていきたい所存です。
1分19秒の安息 〜今日の1曲 #42
●MJ Lenderman "Someone Get The Grill Out Of The Rain" Wednesdayのギタリスト、Jake Lenderman(ジェイク・レンダーマン)によるソロ・プロジェクト、MJ Lendermanから、今日の1曲を。 間もなく終わりを迎える2023年。 個人的なデキゴトとして。世知辛い2024年にならないことを祈りつつ、結局のところ成り行きにまかせるしかない、年の瀬に。 「なるようにしかならない」を、前向きな意味で、肯定してくれているような、1分19秒。 同時代を生きるシンガーソングライターの中で、MJ Lendermanが創り出す音楽はーー Conor Oberst(コナー・オバースト)と比肩する傑出した才能だと、ぼくは思っています。
鉄壁の3ピースが奏でる、無敵のマスターピース 〜今日の1曲 #41
●The Groovers "無敵の日々" ふとしたときに。無性に、爆音で聴きたくなる、ぼくにとってのマスターピースを今日の1曲に。 4人編成の時代は後追いで。聴き始めたのはスリーピースの編成になってから。 "現在地"のソリッドさにヤられて、かれこれ30年以上。 幾度となくライヴに足を運んで。 途切れることなく、これまでも、そしてこれからもきっと、ぼくの中で絶対的な存在であり続ける無二のロックンロール・バンド、The Groovers(ザ・グルーヴァーズ)。 他の追随を許さない、鉄壁のアンサンブル。 切れ味鋭いギター・カッティングと、オトコ気溢れるヴォーカルでありながら、繊細な詞世界。 トリオのロックンロール・バンドとしては、最強にして最高峰だと、声を大にして言いたい所存です。
数十年ぶりに聴く、永遠のスタンダードソング 〜今日の1曲 #40
●4 Non Blondes "What's Up" Netflixで、とあるドラマを観ていたら流れてきた、今日の1曲。 1992年リリース。YouTubeで16億回再生(※2023年9月4日時点)。 大学生だった当時ーー 記憶が正しければ。選り好みしていたわけではないのだけれど、結果的に女性シンガーをあまり聴いていない、その当時。 ジャニス・ジョプリンだけは別格で傾倒している中で、ソウルフルで感情むき出しに歌うLinda Perry(リンダ・ペリー)の佇まいが、拠点が同じサンフランシスコということもあってか、どこかジャニスを彷彿とさせて。 Netflixの美しい映像と相まって、おそらく数十年ぶりに聴きながら。 幾度となくリピートして聴き返した当時の感情と、なんだかこそばゆくて、淡い記憶の数々が蘇ってきました。 と同時に、オアシスの"Whatever"などと同じく、ぼくにとって永遠のスタンダードソングなのだと、再認識しました。