森林管理専門会社による森林管理セミナー GREEN FORESTERSイベントレポート vol.1
先日、GREEN FORESTERS（グリーンフォレスターズ・以下「GF」）主催の初イベント「森林管理専門会社による森林管理セミナー」が、大盛況で終了しました！
なんと、有難いことに、60枚ほど用意したイベントチケットが完売になりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。ご参加いただけなかった皆様にもイベントについてお伝えできればと、今回noteで報告記事を書かせていただきます。
また、森林・林業に関する情報に興味がある方は、PeatixのGFグループをフォローしてください！（イベント情報など配信いたします！）
1.GREEN FORESTERSとは？
「森林が地域に雇用を生み社会基盤となる」ことを目指しているソーシャルベンチャーです。放置林を価値ある森林に蘇らせ、ヒトが森に行き来し、モノ・コト・カネが循環する森林を軸としたサスティナブルな地域をつくります。
現在、放置林活用のボトルネックになっているのが、森林所有者から森林を受託する「集約化」という作業と、植栽などの造林作業を行う「作業員の不足」です。GFは岡山県西粟倉村で森林の集約化を行う「株式会社百森」と、和歌山県田辺市で育林事業を行う「株式会社中川」が共同で立ち上げた会社です。そのため、「集約化」と「植栽作業員の不足」という２つの問題に対してアプローチするノウハウを提供することができます。
GREEN FORESTERSについて、こちらの記事により詳しく書いています。
「森林」や「林業」をテーマに発信！note始めます
2.GREEN FORESTERSが主催するイベントって？
GFはこのnoteと同様、「森林」や「林業」をテーマに、最先端の技術や取組、林業に対する考えなど幅広く発信していくイベントを開催しています。
noteだけでは実現できない、「林業に関わる当事者から直接情報を得られる機会の提供」や「イベントだからこそできる丁寧な質疑応答」など、林業をテーマに幅広く情報を届けられるイベントをこれからも開催したいと考えています。
3.第1回目は【森林管理専門会社 百森 の森林管理セミナー】を開催！
GF初のイベントは、コロナの影響もありオンラインで開催しました。代表取締役の中井をスピーカーとし、森林管理をテーマにしたセミナー形式のイベントです。イベントではこれまでの中井（百森）の森林管理の実績を包み隠さずにお届けしました。
中井照大郎（株式会社百森 共同代表/株式会社GREEN FORESTERS 代表取締役社長）
■イベントでお話したテーマ
放置林をどうやって集約化しているの？
事業モデルはどうなっているの？
航空レーザーのデータはどうやって活用しているの？ 等
大変有難いことにセミナーは大盛況！zoomチャットで随時質問を受け付けていたのですが、20個以上の質問が集まりました。私ももちろん、運営としてイベントに参加していたのですが、質問がどんどんチャットに流れる様子をみて、「情報共有すること」や「インタラクティブな意見交換の場」が求められているんだと実感する機会となりました。
■いただいた質問を一部抜粋：
・所有者情報などの役場から百森への提供を受けるためにどのような仕組みで個人情報保護の課題をクリアされていますか？
・百森が森づくりに専念し、林業会社が実務を担うとういうことですが、林業会社が粗い施業をした場合、その会社の評価はどのような形になるでしょうか？もしくは、百森さんが建てた計画どおりに行ってもらう仕掛けづくりを教えてほしいです。
・山主さんへの金銭的な還元ルールの構築はどのようになされていますか。同意の取り付けや木材収入のうちのいくらを山主に返すなど。
・経営のための利益はどこから得ているのですか？
・変化を生んでいくには新しい人を入れるしかないのでしょうか？既存プレーヤー達の考えを変えるにはどうしていけばいいのでしょうか？
などなど・・・
参加者の皆さん、ご質問いただきありがとうございました！
時間内で全て回答はできませんでしたが、今後のセミナーのテーマに活用していきます！
4.自然と同じく、情報も循環させていく。
今回のイベント後、参加者のみなさんからイベントに関してのご意見をいただきました。このnoteを読んでくださっている皆さんにも、一部ご共有できればと思います！
■イベント参加者からの感想（一部抜粋※個人情報保護のため匿名で掲載いたします）
・これまでの林業は素材生産中心だったのが、今は多面的な価値を発揮させること、またそれを提示することが社会的に求められていることは感じているので、その辺りのお話に共感しました。
・林業に関するいろいろな地区の取り組み事例を東京に行かなくても、全国の林業者がZoomで気軽に企画、参加出来るこの取り組みは素晴らしいと思います。今後共、さらに各地の取り組み事例等をZOOMにて発信する事により横展開が加速し、日本の林業界に多大な進歩をもたらす可能性を秘めたコンテンツですね。今後共利用させてください。
・百森の森林管理のスキームについて全国から注目が集めていることが改めて分かり、また各地の方の視点での質疑応答で自分の地域に落とし込むために必要なことなどへの考察が深まりました。
イベントにご参加いただいた皆さんの真剣な眼差し、止まらないチャットへの質問、感想の数々・・・。
森林の循環を目指すことはもちろんですが、情報を循環させていくハブになることも、我々GFの重要な役割なのではと感じました。
国土面積の約70％が森林に覆われた世界有数の森林国「日本」。
「森林が地域に雇用を生み社会基盤となる」を実現することは、次世代に誇れる日本を創ること。これからのGFの活動をご注目いただけますと幸いです！
■お知らせ
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