見出し画像

めくるめくnoteの誘惑

「依存症に悩んだり克服する経緯をインターネット上に書いてみたい」……その目的を果たすために、私が選んだのがここ、noteというプラットフォームでした。

他にもブログやSNS、あるいは掲示板などあらゆる場所があるなかでnoteにした理由。それは何より第一に、記事に課金することで不特定多数への公開をしない選択肢があるからです。

匿名で始められるからといって、やはりプライベートなことやあまりにも繊細な胸の内を明かすことには抵抗があります。だったら書くなと短絡的には思えど、書きたい気持ちも往々にして、ある。「いざとなったら有料の記事にすればいい」というのは、「書きたい、読まれたい」「でも不特定多数には読まれたくない」という我儘のどちらも満たすことができる解決策のように感じています。

いざ始めてみるとnoteの使い心地はかなり良く、シンプルな投稿画面から書きたいことへの集中が遮断されることもなく、すらすらと綴ることができています。下書き機能もあるから家事や育児の合間に少しずつ進められて便利。みんなのフォトギャラリーから素敵な画像が選べることも、気分ややる気の向上に役立っています。依存症の克服記録なんて、文字だけ並ぶと重苦しくしかなりようがないから。

何よりありがたいのは、noteの投稿画面と向き合っている時間は、これまで散々悩まされてきた「スマホを触りたい」衝動がほとんど起こらないこと!

これは本当に、noteを始めた最大の恩恵です。手持ち無沙汰を解消するための手段として、依存的行動ではなく能動的・創造的・あるいは建設的行動を選べるようになったのですから。このままいつもの三日坊主癖が出て続かなかったとしても、小さな成功体験に変わりはありません。

とはいえパソコンを開くことが困難な状況ではついスマホに手が伸びるのですが…スマホからnoteの投稿をすることは、極力避けるようにしています。noteを書くついでにあれもこれも…と依存的行為を招きかねないので。あくまでnoteはパソコンだけに固定して、どっぷりスマホ依存からは一線を引く所存です。

もしもnoteを書く目的が「毎日投稿すること」であればそうはいかなかったことでしょう。日常の隙間時間に、あるいは外出時の待ち時間にでも、可能であればスマホを開いてnoteを起動する。一連の流れが習慣になってしまうと、本来スマホを開く必要がないときでも、なんとなく開かないと不安な気持ちになる……このような過ちをすでに経験しているため、今回は投稿の頻度やアクセス数などにはこだわらないことにします。(アクセス数も気になり始めると四六時中チェックしたくなる罠…)

あくまで目的は「(スマホをはじめとする)依存症を克服して生活の質を上げること」。主従関係を見誤らずに、適切な距離感で続けていけたら。

……と、いうスタンスで今日までやってきたのですが、世の中に完璧なものなんて存在しない。やっぱりnoteにも、依存症体質をくすぐるような仕掛けがあちらこちらに散りばめられているな…と気づいたので記します。

(あくまで個人的観点からの気づきですので、批判とか「一刻も早くどうにかして!」と訴える意図ではありません。使用方法の工夫次第でどうにでもなることですし。運営事務局の方には感謝の思いでいっぱいです。)

・「スキ」「コメント」機能
 アクセス数にとどまらず、読んでくれた方のリアクションも届いて、書き手としては嬉しいものに他ならないのですが……なんとも気になる!
 「リアクションがあるかもしれない、ないかもしれない」状況って曖昧で、つい有無を確認したくて見に行きたくなってしまう。
 「書きたい」と思ったとき以外に「つい」訪れてしまうのは、自分の目的に反した使い方だなあと思うので、私は初期設定のままメールでの通知をonにしています。そうすればわざわざ訪れることなく、最短で確認することができるから。

・魅惑的な記事の数々
 いや〜〜本当、noteって面白いですよね。
 いろんな人の考えを知ることができて、共感する記事があったら嬉しくて……活字中毒でもある私は、気になるタイトルがあるとつい読みにいってしまいます。そう、この「つい」が曲者。
 気づけばあっという間に自由時間を使っていて「あれ、これじゃスマホに触るのと変わらないな?!」…登録2日目ごろにヒヤリとしました。
 自分で投稿した記事の下部に「こちらもおすすめ」と出るものは結構な頻度で自分の興味関心と重なるところが大きくて、おすすめ精度の高さに感心するばかりです。とはいえ「つい」見てしまうと自分のnoteの使用目的に反するため、ぐっと堪えて画面を切り替えたりパソコンを閉じたりしています。

・フォローフォロワー機能
 好みの文章を書く人を見つけたら、フォローしたくなるじゃないですか。
 自分をフォローしてくれる人が出てきたら、嬉しいじゃないですか。
 だから多くのSNSでは「積極的にフォローする!」姿勢でこれまで来たのですが、今回はあえて封印しています。理由は上記の目的から。
 フォローすると自分も相手も幸せな気持ちになるけれど……でも、そこで生じた「幸せ」は現在悩まされているスマホ依存と同一線上にあると思うのです。一度味をしめてしまうと、なかなか止められなくなってしまうから。

光あるところには影もある。

これまではある意味素直に光へ焦点を当てて享受してきたのですが、「私、依存症体質だわ…」と実感している今は影の部分もしっかり見ていくことが大事だと痛感しています。もちろん度を過ぎず健全に付き合える人は光だけでも十分ですが。

読みたくなったら、開いてチェックしたくなったら、迷わず「投稿」アイコンを押す!!!

せめてnoteとは健全に付き合っていくために、不健全な無意識の「つい」を防ぐために、自分に課しているルールがこれです。いざ投稿画面に向き合ってみたら、案外書くことは出てくるもの。もしも何も浮かばなければ、潔くパソコンを閉じます。

たくさんの知識や文章に触れて心を動かすことは大好きだけど、それはこれまでの度重なる依存的行動で幾度となく繰り返してきたことだから。今回は違うパターンで、この新しい居場所を楽しんでみようと思います。

この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,794件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?